編集長が語る!講義の見どころ
《今を知る》「学び」こそが人と社会を劇的に変える/特集&小宮山宏先生×長谷川眞理子先生【テンミニッツ・アカデミー】

2026/10/07

いつもありがとうございます。テンミニッツ・アカデミー編集長の川上達史です。

毎朝、毎晩、ニュースにふれるたびに、無常なる世界の激動を思わざるをえません。いろいろな話題が次々に表われ、どうにも本質的でないところで大騒ぎがなされて、そして解決もしないうちに押し流されていく。

なんとも、やるせない有為転変といえるかもしれません。

ことほどさように、世の中は不確かなもので満ち溢れています。しかし、確実に変えてくれるものがあります。それこそ、「学び」です。

学びは断じて「子供だけのもの」ではありません。大人になっても学び続ける。そのことが、その人の人生を良き方向に変えてくれます。

学べば学ぶほど、人は変わります。そして人が変われば、社会は変わります。

その意味では、やはり人間社会を根本において成り立たせているものこそ「学び」だといえるのではないでしょうか。今一度、学びについて、しっかりと考えてみてはいかがでしょうか。


■今を知る講義まとめ:「学び」こそが人と社会を劇的に変える

https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=134&referer=push_mm_feat

◆小宮山宏先生×長谷川眞理子先生:教養とは…本質を捉える知、他者を感じる力、先頭に立つ勇気
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4649&referer=push_mm_rcm1

◆納富信留先生:「学びの危機」こそが現代社会と次世代への大きな危機
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5888&referer=push_mm_rcm2

◆童門冬二先生:大人の学び・3つの心得=自由、世間が教科書、孤独を覚悟
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3383&referer=push_mm_rcm3

◆長谷川眞理子先生:人間だけが大人になっても「学び」を持続できる
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=2125&referer=push_mm_rcm4

◆為末大先生×柳川範之先生:見方を変える!生き方を変える!そのためのアンラーン
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5409&referer=push_mm_rcm5


■講義のみどころ:現代人に必要な教養とは?(小宮山宏先生&長谷川眞理子先生)

教養とは何か――。このテーマは、現代をより良く生きていくためには、まことに重要です。

本日紹介するのは、小宮山宏先生(テンミニッツ・アカデミー座長)と長谷川眞理子先生(総合研究大学院大学名誉教授)がご対談で、「現代人に必要な『教養』」について縦横無尽にお話しくださった講義です。

見れば見るほど、「こんなに凄い言葉を、いくつも語ってくださっていたんだ!」と痛感させられます。

実際、痛快な具体例もたくさん交えていただいた本講義は、素晴らしいメッセージが満載。しかも、テンミニッツ・アカデミーの良いところは、それを何度でも見返して新たな発見ができるところです。

本講座を味わえば味わうほどに、人生を変えるヒントを見つけられるのではないでしょうか。

◆小宮山宏先生×長谷川眞理子先生:現代人に必要な「教養」とは?(全8話)
(1)そもそも教養とは何か
教養とは…本質を捉える知、他者を感じる力、先頭に立つ勇気
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4649&referer=push_mm_rcm6

この講座は、いきなり「現代において、本当の教養をどう理解すればいいか?」という本題から始まります。

この問いに対して、長谷川眞理子先生は、こうおっしゃいます。

《やはり「リベラルアーツ」ということが元で、リベラルは「リベレートする(=解放する)」だから、今の自分の限界を超える、今の自分の考えの枠を超える、自分で考え、自分で決断するための基礎になるようなものということでいいのではないかと思います》

対する小宮山宏先生は、このように語ります。

《私は東京大学の頃にずっと3つのキーワードを言い続けてきました。それは「本質を捉える知」「他者を感じる力」、それから「先頭に立つ勇気」です。

 例えば、カントは「知・情・意」と言いましたし、それから「智・仁・勇」というものもある。だいたい知的なもの、情的なもの、意志や行動のような能動的なものの3つがあると思っています。

 ただ、それはそうなのだけれども、今の時代性を考える必要がある。知識や情は当然重要だけれども、行動するとか動き出すなどの能動的な部分がどんどん重みを増してきている。非常に変化の激しい時代に入っているので、考えているだけではまずいのではないかという状況に入ってきているわけです》

この2つのメッセージは、まことに重要でしょう。

両先生ともに、「自分の限界を超え、決断する」「行動する、動き出す」ことの大切さを提示しておられます。ただ知ればよいということでも、評論家的に知をひけらかすことでもない。「力強く、能動的な知」となることが重要だということです。

さらに両先生は、教養の基盤は何かというお話を、「リベラルアーツと教養の違い」などの視点も交えつつ議論くださいます。

たとえば小宮山先生は、安部公房の小説「箱男」を読んだことを振り返りつつ、斎藤美奈子さんの「私小説は『ヘタレ』文学」という言葉を紹介くださいます。その心は……。ぜひ第1話をご覧ください。

第2話で語られるのは、両先生が海外で「教養の大切さ」について痛感されたエピソードです。

長谷川先生は、ケンブリッジ大学のハイテーブルの事例をご紹介くださいます。カレッジで、そこに所属している人たちが定期的に、一斉に夕食を食べる。どの専門家が隣に来るかわからない。そういう場で、楽しくおしゃべりをしながら2時間くらい食事をするのです。

長谷川先生は、こうおっしゃいます。

《小宮山先生がおっしゃった、「本質を捉える知」や「他者を感じる力」というものを総動員して、自分の専門ではないことをやっている人たちは何が面白くてそれをやっているのか、その分野ではどういうアプローチによって何が分かると思っているかなど、お互いにそういうことを想像しながら、こちらの持っている知識も少し交えながら面白い話をするのです》

そういうことができるために必要なことは何かも、長谷川先生はお話しくださいます。

一方の小宮山先生がお話しになるのは、カリフォルニア大学に留学したときの逸話です。ケンブリッジ大学とは違って、「世間知」的な世界の話ですが、そこでも如実に教養が表われるというのです。

いずれも「素敵」な事例です。詳細はぜひ第2話をご覧ください。

第3話の冒頭で小宮山先生がおっしゃる印象深い話は、「昔はシニカルに『無理だ』と語るほうが賢く見えて、当たる確率が高かったが、いまは違う」というお話です。

いまは非常に知識が増えたので、信じられないようなことが急激に実現するようになった。だから「無理だ」というほうが、カッコ悪い。

ここも本当に大切な話でしょう。

斜に構えたり、こんな社会はダメだなどといって済ますのではなく、「どうやったらできるか」を考えるべきだ。オープンイノベーションなどの動きの背景にあるのは、そのような考え方だということです。

そのためには、多様性があるなかで、議論をしていく必要があるわけですが、その要点も、もちろん語られます。

第4話では、江戸時代との比較などが取り上げられつつ、「自分ごと」として考える重要性について議論がなされます。

そして第5話では、なぜ日本はスピードが遅いのか、そして生涯学ぶことの意義は何かが語られます。

さらに第6話から第8話からは、質疑応答編でさらにテーマを深めていきます。

たとえば、実際に「動く」ために何が必要かについて、小宮山先生は、こうおっしゃいます。

《10人の組織でも1人がやるだけでは動かない。だが、100人の組織でも、誰かが動いて強力なサポーター2~3人くらいいれば、けっこう動く。動かすために必要な人数は案外少ない》

だから教養がある人は、最初に動く人か、強力にサポートする人かの、どちらかになるべきだということです。

このメルマガでは語り尽くせぬ知恵が、講座本編では語られます。ぜひご覧ください。


(※アドレス再掲)

■今を知る講義まとめ:「学び」こそが人と社会を劇的に変える
https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=134&referer=push_mm_feat

◆小宮山宏先生×長谷川眞理子先生:現代人に必要な「教養」とは?(1)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4649&referer=push_mm_rcm7


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