編集長が語る!講義の見どころ
《今を知る》いま真剣に「平和」を考える/小原雅博先生&特集【テンミニッツ・アカデミー】

2026/07/22

いつもありがとうございます。テンミニッツ・アカデミー編集長の川上達史です。

ロシアによるウクライナ侵略、アメリカとイスラエルによるイラン攻撃。様々な「戦い」が目前で進行しました。

戦争というものが、きわめて呆気なく始まってしまうようにさえ、最近では思えてしまいます。

このようななかでは、ともすれば感覚が麻痺してしまいかねません。だからこそ、あらためて「平和はいかにすれば実現できるか」について、真剣に考えてみることが必要なのではないでしょうか。

今回の《今を知る講義まとめ》特集では、様々な視点から平和について深掘りした講義をピックアップいたしました。


■今を知る講義まとめ:いま真剣に「平和」を考える

https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=300&referer=push_mm_feat


◆小原雅博先生:外交とは何か…いかに軍事・内政と連動し国益を最大化するか
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5932&referer=push_mm_rcm1

◆小原雅博:なぜ戦争が起こるのだろう…大切なのは想像力と生の声
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=6125&referer=push_mm_rcm2

◆中西輝政先生:日英同盟の廃棄、総力戦…世界秩序の激変に翻弄された日本
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4566&referer=push_mm_rcm3

◆川出良枝先生:平和の実現を哲学的に追求する…どんな平和でもいいのか?
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=6040&referer=push_mm_rcm4

◆島田晴雄先生:平和ボケの日本人に問いたい「自分の国を自分で守る」覚悟
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4797&referer=push_mm_rcm5


■ピックアップ講義:外交とは何か~不戦不敗の要諦を問う(小原雅博先生)

平和を実現するために「外交」がとても重要なことは、いうまでもありません。そして日々、「外交」問題がニュースにならないことはありません。

しかし、こと日本での報道を見ていると、とても大事なことが抜けてしまっているように思えてなりません。

それは「外交とは何か」「いかなることが、いかに決まっていくのか」「外交で実現せねばならぬことは何か」などの本質が見落とされてしまいがちだということです。

さらにいえば、平和を実現するために、「外交だけ」を考えていれば、あるいは「理想主義的な外交」を貫いてさえいればいいというものではありません。むしろそのような外交が、逆に戦争への道を開いてしまう場合も多々あるのです。

そのような歴史もしっかりと学ぶ必要があるでしょう。

テンミニッツ・アカデミーでは、『外交とは何か―不戦不敗の要諦』(中公新書)を書かれた小原雅博先生に、「外交とは何か」についてのエッセンスをお話しいただきました。外交において大切なことが、クリアに浮かび上がる講義です。

◆小原雅博先生:外交とは何か~不戦不敗の要諦を問う(全5話)
(1)著書『外交とは何か』に込めた思い
外交とは何か…いかに軍事・内政と連動し国益を最大化するか
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5932&referer=push_mm_rcm6

この講義で小原先生が強調する「外交の本質」。それは、「外交と、軍事や内政との関係をいかに連動させて、国益を最大化していくのか」ということです。

しかも、いたずらに国益を「100対0」で最大化すればいいというものでもありません。両方が、ある程度は「WIN-WIN」にならなければ、合意は持続的になりませんし、平和の維持も難しくなりかねません。バランス感覚が必須となるのです。

ここはまことに興味深いご指摘といえましょう。

小原先生は著書『外交とは何か』で、日本の近現代の外交史を詳細に分析することによって、そのことを描き出していきますが、今回のこの講義でも、その部分を示してくださいます。

象徴的なのが、戦前の外交官・幣原喜重郎の例です。

幣原外交は「英米協調」といわれます。とかく平和外交的な見方もされますが、しかし、幣原があまりに「内政」への働きかけをおろそかにしたことが満洲事変のきっかけをつくったともいえるのです。

さらにいえば、英米協調を重視するあまり、満洲現地の排日運動の脅威を軽んじ、国民や軍部の不信をかってしまったことは否定できない事実です。その信頼感の欠如が、悲劇の糸口ともなっていくのです。

このことをどう考えるべきか。外交官はいかにあるべきなのか。このことについて、小原先生は多面的にお答えくださいます。その内容はぜひ、講義本編(第2話)をご参照ください。

さらに第3話では、そのようなことも教訓に、現在の日本外交について考えていきます。

現在の日本でも、たとえば外務省と経産省では思惑も違いますし、そこに首相をはじめ政治家の思惑も絡んでいきます。このなかで外交は、いかにあるべきなのか。たとえば、湾岸戦争時の日本への酷評をどう考えるべきなのでしょうか。

第4話では、「理想主義」と「リアリズム」のバランスが論じられます。この点も、現在の日本においては重要な議論といえましょう。今回の講義では、そのことについてパレスチナ紛争の事例や、核兵器の問題などから検討していきます。いずれも難しくセンシティブな問題ですが、はたして、どう考えればいいのでしょうか。

さらに第5話は、講演会ならではの「質疑応答編」です。会場で提起された「中国に対して今後どういう外交対応をしていけばいいのか」「中東問題に日本がどう関わるべきか」などの率直な質問に、小原先生が答えていきます。

非常にコンパクトかつ効果的に『外交とは何か』のエッセンスが学べる講義です。ぜひご覧ください。


(※アドレス再掲)

■今を知る講義まとめ:いま真剣に「平和」を考える
https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=300&referer=push_mm_feat

◆小原雅博先生:外交とは何か~不戦不敗の要諦を問う(1)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5932&referer=push_mm_rcm7


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