編集長が語る!講義の見どころ
人間の行動の「癖」を読むと、どういうことが起きるのか?(テンミニッツTVメルマガ)

2020/02/26

皆さまこんにちは。テンミニッツTV編集長の川上達史です。

本日は、伊藤元重先生の「行動経済学」講義を紹介いたします。
人間の行動の「癖」を読むと、どういうことが起きるのでしょうか。

◆伊藤元重:実務に生きる行動経済学(全2話)
(1)見極めたい人間の「癖」
人間の「癖」に着目した行動経済学の面白さ
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=2068&referer=push_mm_rcm1

伝統的経済学では、「人間は、合理的に行動する」という前提に基づいています。しかし、人間の行動は、本当にすべて合理的なのでしょうか?そこに着目して議論を展開するのが「行動経済学」です。

行動経済学では、「実は、人間の行動には一定の『癖』があるのではないか」「それを利用すれば、うまく行くケースもあるのではないか」と考えます。伊藤元重先生は本講義で、次のような例を挙げてくださいます。

「これまで1千円と2千円のワインを売っていたレストランで、2千円のワインの売り上げを増やすにはどうするか?」
「300円の牛丼のお店が値上げを考える場合、どうするのが良いか」
「3000円の新聞で、紙とネットとのセット販売を増やすには?」

続いて伊藤先生は、パコ・アンダーヒルの『なぜこの店で買ってしまうのか ショッピングの科学』(早川書房)をご紹介され、「お店の導線設定の問題」「男性女性の購買行動の差」にも話を進められます。

さらに、「金融市場でのバブルやバブル崩壊はなぜ起こるのか」「どうして、ある日、突然マーケットは崩壊するのか」などを人間行動から読み解く意義にも言及されるのです。

人間の行動の「癖」の話だけに、うなずかされることばかり。ぜひご覧ください。

(※アドレス再掲)
◆伊藤元重:実務に生きる行動経済学(1)見極めたい人間の「癖」
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=2068&referer=push_mm_rcm2


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編集部からのお知らせ
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最近、テンミニッツTVをお使いのお客様にお話を伺う機会があったのですが、テンミニッツTVの利用を習慣化するにあたって、皆さまスキマ時間を有効に活用されているのが印象的でした。

特に、何かをしながら「音」だけを聴く「ながら学習」の使い方をされている方が多いようです。
例えば、通勤中やウォーキング中、家事をしながら、ちょっとした仕事をしながら…など様々な形がありますが、その際に便利に使える「音声再生」の機能をご紹介いたします。

まずはスマホ版の動画再生画面にアクセスし、動画の右下にある「音声再生」のボタンを押します。
すると「音声再生」という枠が表示されますので、再生開始ボタンを押します。
こうすると、映像は流れず音声のみで講義を聴くことができます。

この機能の特徴は、スマホの画面を消しても音は流れ続けるので、ポケットやバッグに入れてながら学習しやすいところです。
しかしながら、映像がないため資料は見られません。資料を見ないと内容が分かりづらい講義は別途映像をご覧いただく必要がある点、ご注意ください。(※音声再生機能はスマホ版のみのご提供です)


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今週の人気講義
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「正しい言葉とは何か」とは、古来議論されているテーマ
中島隆博(東京大学東洋文化研究所 教授)
納富信留(東京大学大学院人文社会系研究科教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3199&referer=push_mm_rank

中国の「人工島」問題における二つの正義とは
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キリスト教と他の一神教との決定的な違いとは?
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https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=2648&referer=push_mm_rank

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遠藤英俊(国立研究開発法人国立長寿医療研究センター 長寿医療研修センター長)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=2297&referer=push_mm_rank


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レッツトライ! 10秒クイズ
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「悲観は気分に属するが、楽観は〇〇である」
上はフランスの哲学者アランの言葉です。〇〇には何が入りますか?
答えは下の講義をご覧ください!
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=1086&referer=push_mm_quiz


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編集後記
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編集部の加藤です。
先日、田口佳史先生の講義を収録しに行ってきました。
今回は1月30日に発刊された著書『佐久間象山に学ぶ大転換期の生き方』(致知出版社)を中心にお話いただきましたが、この本をお書きになったのは「日本はこのままで大丈夫だろうか」という危機感からだとおっしゃっていました。佐久間象山の時代は幕末の動乱期、同じように危機感を感じていた武士は何人もいて、どうすべきかを彼らはそれこそ寝る間も惜しんで毎日のように考えていたといいます。そのなかでなぜ佐久間象山なのか。佐久間象山から何を学べばいいのか。
詳しくは3月4日(水)から配信開始の同シリーズ講義をご視聴いただきたいのですが、田口先生のお話を聞いていて、日本が歩んできた歴史、それを根源的に知ることの重要性、意味を痛感した次第です。ご期待ください。

Amazonの商品ページURL
『佐久間象山に学ぶ大転換期の生き方』(致知出版社)
https://10mtv.jp/r/?ujq8Kd