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壁は自分がつくっている―果てなき限界への挑戦

魅力ある国家形成のために ~挑戦し、限界を突破する~

大竹美喜
アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)創業者
情報・テキスト
『致知』2013年8月号(致知出版社)
魅力ある国家形成のために必要なこととは? 果敢に挑戦し、諦めずに限界を突破すれば、「進化」する。この方程式について考える。
時間:07:31
収録日:2013/12/03
追加日:2014/06/26
『致知』2013年8月号(致知出版社)
魅力ある国家形成のために必要なこととは? 果敢に挑戦し、諦めずに限界を突破すれば、「進化」する。この方程式について考える。
時間:07:31
収録日:2013/12/03
追加日:2014/06/26
≪全文≫

●次の世代のためにすべきことは魅力ある国家の形成


―― アメリカの非常にいい部分と悪い部分という両サイドを知りながら、かつ、がん保険というジャンルに入られた。日本のもっとも伝統的な大蔵省の歴代次官の方たちと身をもって一緒にやってこられた。そして、極めて日本的なマネージメントを、頂点にいた人たちと一緒にやっておられるわけで、こういう体験を持った方というのはほとんどいないでしょう。

大竹 はい。会長がおっしゃっていた「大蔵省の認可」取得の苦労は、40年前の体験となります。しかし40年経った今も、私はこの国はあまり変わってないような気がしてしまいます。今、世界はグローバル化し、経済も文化もフラット化しているので、外国に対して特別な感覚を持たず、「地球は一つ」という意識を持たなければなりません。

アメリカ合衆国のように多民族国家であれば、米国の国民ということでひとくくりしてしまう。これは世界の中でも米国は特殊な国だからです。他方、今では日本国内にも年々海外の方が定住するようになってきています。場合によっては、この少子社会を乗り切るために政策としても移民政策を考えざるを得ないかもしれません。そうなった場合に、日本人の心理学的な変化、これを政府もいい方向に導いていかないと、日本人が不幸になると思うのです。できる限り先送りしてしまっているわけですが、もうこれは、好むと好まざるとにかかわらず、乗り越えなければならない課題です。

私は移民政策について、1年間、公の会合で議論に加わっていました。しかし、結論は結局出せませんでした。ヨーロッパの現状を見たり、いろいろな悪い事例ばかりを出してきますから。そうすると腰が引けてしまうのです。例えば、この前、菅義偉官房長官がおっしゃっていたビザの発給も、入管や警察が非常に臆病になり、それは君たちの仕事ではないのかと、菅官房長官がおっしゃった。そのとおりなのです。

何事も挑戦することで進化すると思います。ですから、日本もずっといつまでも移民を入れないという方針をとれば、地球上の人々から尊敬されなくなります。地球村といいますか、地球は一つなのです。どこの国でどんな活動もできる時代がやってきています。

留学生が少ないとか多いとか、そういう議論も日本的なのです。チャンス、意欲があれば、高校、大学は海外で学ぶのが当たり前。そして、外国の方が日本にたくさん来て、日本を大好きになる。こういう魅力ある国家をどう形成するかということが、私たちが残り少ない人生で次の世代のためにして差し上げることではないか。私個人としてはそう思っています。


●全ての分野において「限界突破の法則」で進化を


―― 若いときに牧師になりたくてアメリカに行って、そして広い世界を見てしまったというところは、蒲島郁夫先生(現熊本県知事)も同じですね。

大竹 はい。ご一緒です。先生と全くダブる人生なのです。

―― 熊本の農協職員だった蒲島先生が、アメリカに行くことによって人生が変わるわけですね。

大竹 はい。人生が180度変わる全く新しい出会い、それが人生を決定付けたのです。

―― しかも、牧畜のような相当つらい仕事を2年間やって。

大竹 はい。蒲島先生はそのような経験をされたあと、国際政治学を学ばれて、東大の教授にまでなられたという稀有な存在です。ですが、それを「蒲島先生だからできたのだ」とか「蒲島先生は特別な人なのだ」と言うところに問題があるのです。ああいう方が...
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