10MTVオピニオン|有識者による1話10分のオンライン講義
ログイン 会員登録
このエントリーをはてなブックマークに追加

「若い人を元気にするために」が最大の課題

「青年塾」運営のための3つの約束

上甲晃
志ネットワーク代表
情報・テキスト
志ネットワーク代表として「青年塾」を運営する上甲晃氏は、塾生に自分の方から三つの約束を手渡しているという。日本中の若者に志を植えつけることを人生のテーマに据えた上甲氏が差し出す「三つの約束」とは? 松下幸之助氏から、仕事や人生について徹底して学んだ上甲氏が、その一端を伝授する。(2015年3月20日開催日本ビジネス協会JBCインタラクティブセミナー講演より、全8話中第4話目)
時間:15:11
収録日:2015/03/20
追加日:2015/04/04
ジャンル:
≪全文≫

●教える側が自ら出す約束状


 日本の若者に“志”の木を植え付けたいという思いから始めたのが青年塾であります。今、卒業生の数は1500人になりました。けれども、まだ1500人なのです。日本中の若者の“志力”回復をやろうと思ったら、死ぬまでやっても追いつかないのです。やっとこれで人生のテーマができたなと思いました。

 北は北海道から南は九州まで全国を五つのブロックに分けまして、各地区でクラスをつくっています。研修期間は大体1年3カ月。北海道は北クラス、その他、東クラスに名古屋を中心とした東海クラス、そして関西クラス、西クラスという五つのクラスを構えました。年間に7回、2泊3日の合宿をやります。私と妻は毎回それぞれの講座に出かけていきますので、年中旅をしています。夫婦旅芸人のようなもので、毎年、私どもが出かけていって、塾生を指導しています。

 毎年、青年塾を始める前にまず私が約束をします。多くの学校や会社では、入ってくる人に誓約書を書かせます。私は逆なのです。教える側が教わる側に約束をするというのが最初にあるべきでないかと思ったのです。「塾生から誓約書を出してもらう前に、私が諸君に誓約書を出す。これが出来なくなったら青年塾は閉じる」ということを最初に言うのです。自分で自分自身を追い込んでいかないと迫力が出ないという思いから、最初に「青年塾運営のための私の三つの約束」というのを必ず出します。それだけで違ってきます。来た人に約束状を出させるより、自分で約束状を出す方が、力が湧いてくるのです。


●約束1.規則が必要になったら辞める


 約束の一つ目。青年塾には規則というものが一つもないのです。「規則が必要になったら辞める」と私は言っています。規則がなければ秩序が保てないようになったら、もはや私の教育力はないと考えているからです。

 私はこう言います。「規則だからやりません、という人になって欲しくない。良識と良心に照らし合わせて、やらないことはやらない、という人間になって欲しい」。「規則だからやりません」という人は、規則のないところにいったらやってしまいます。ですが、良識と良心に照らし合わせて、やってはならないことはやらないという人は、どこに行ってもやらないのです。

 ですから、青年塾は規則をつくりません。けれども、どんなにたくさん規則がある場所よりも秩序立ちたいというのが私の夢なのです。規則がないからだらしないのではなくて、規則はないけれども、どんなに規則が多い組織よりも秩序立っている、というのが一番の誇りではないかなと思っています。このように、一番目の約束は「規則が必要になったら辞める」です。


●約束2.共に歩くことがつらくなったら辞める


 二番目に「共に歩くことがつらくなったら辞める」。教育の原点は「共に歩くこと」だと思っているのです。2泊3日の合宿は全部フルコースで塾生と共に生活します。それは松下幸之助に言われた「君に本当にやる気があるのなら、塾生と24時間365日共に過ごせ」という言葉の原点から来ているわけです。自分の出番だけ出て教えて、後は寝ているとか、休憩しているとか、コーヒーを飲んでいるというようなことは一切しません。フルタイム、共にある。ですから全て分かります。要するに建前と本音が分かるようになるのです。

 この二番目の「共に歩くことがつらくなったら辞める」は、私も自信はないのです。さらに年を取ると、朝はゆっくりしたいなとか、夜は早く寝たいなという...
テキスト全文を読む
(1カ月無料で登録)
会員登録すると資料をご覧いただくことができます。