2021/06/04

いつもありがとうございます。テンミニッツTV編集長の川上達史です。
今日は6月4日＝「虫歯の日」です。この語呂合わせで、数ある「～の日」のなかでも、とりわけ印象的な日ですが、実は「歯の健康」が、認知症や寝たきりの改善などにも直結するというのですから、驚きです。

◎本日開始の特集：全身の健康は「口腔」から！虫歯の日に学ぶ

本日は、「虫歯の日」にあわせて、大切な健康長寿のために、ぜひとも知っておきたい「歯の健康」についての講義集を一挙ご紹介します。

https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=117&referer=push_mm_feat

河原英雄／上濱正：噛み合わせや歯の健康が人間の健康にとっていかに大事か
上濱正：噛む力を維持することは健康長寿に関わっている
鄭雄一：健康寿命に大きく影響する骨粗鬆症・歯周病・変形性関節症
大内尉義：口腔機能の衰えが全身機能の虚弱につながる

◎講義のみどころ：実際の症例動画で学ぶ「認知症や寝たきり」の改善例（河原英雄先生×上濱正先生）

歯を治しただけで、認知症が改善されたり、歩けなかった方が歩けるようになったりする……多くの方がにわかには信じられないであろう症例を、ふんだんな動画とともにご紹介いただいた注目講義です。まさに「動画講義」であることの特質が、最大限に発揮されたものといえましょう。

◆河原英雄×上濱正：歯科の健康づくり（全4話）
（1）「噛める」ようになると人が変わる
噛み合わせや歯の健康が人間の健康にとっていかに大事か
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3409&referer=push_mm_rcm1

実際に、さまざまな症状が進んだ患者さんの入れ歯を直し、噛み合わせを正して、きちんと噛んで食べられるようにしただけで、みるみる身体全体の状況が改善していく。噛み合わせが改善した後、しばらくの期間を経過すると、患者さんの表情そのものが一変していくことも、動画では一目瞭然です。本当に驚くべき大変化を目撃できます（講義シリーズの第3話、第4話で紹介されますので、まずそこからご覧いただいてもよいかもしれません）。

河原英雄先生は、日本顎咬合学会会長も務められた、入れ歯・義歯の第一人者。上濱正先生も日本顎咬合学会理事長を務められていますが、もともと薬学部出身で、製薬会社勤務を経て歯科医の道に進まれた異色の経歴の先生です。

河原先生は、こうおっしゃいます。

「口の中を綺麗にする口腔ケアを行うことで、サルコペニアという筋肉の萎縮が治り、普通に歩けるようになることもあります。全身の筋肉に栄養をつけ、動くことももちろん重要なのですが、実はこの判断は脳で行われています。そのため、体への栄養だけではなく、噛んで食べ、味わうことにより、脳にいろいろな情報を入れてあげることが重要です。脳はこれらを統合して処理することで、最終的には、寝たきりから歩けるようになります」

「噛む」ことによる刺激、「味わう」ことの刺激が脳を活性化させ、ひいては全身にも好影響を与えるのです。その具体的なメカニズムは、上濱先生が本講義シリーズで解説くださっていますし、また上濱先生の別講義でも図解とともに教えてくださっています。

◆上濱正：「噛める」ことこそ、健康維持の要点（全2話）
（1）口腔機能の維持
噛む力を維持することは健康長寿に関わっている
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3438&referer=push_mm_rcm3

そのほかにもこれらの講義では、口腔ケアがいかに健康に重要な役割を果たすかを具体的にご教示いただけます。まさに百聞は一見にしかず。健康寿命を延ばすために、予防医学を広げていくために、また、皆さまの大切な方々の健康をより長く守るために、ぜひご視聴ください。

（※アドレス再掲）
◆特集：全身の健康は「口腔」から！虫歯の日に学ぶ
https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=117&referer=push_mm_feat
◆河原英雄×上濱正：歯科の健康づくり（1）
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3409&referer=push_mm_rcm2
◆上濱正：「噛める」ことこそ、健康維持の要点（1）
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3438&referer=push_mm_rcm4


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レッツビギン！ 穴埋め問題
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今回は、「海底の仕組みと地球のメカニズム」についての講義からの問題です。ではレッツビギン。

地球も、地球全体を俯瞰するようなスケールで見ると、いかにも詳細に調査できているように見えるんですが、惑星全体としてどれだけ高い分解能で地形が調査できているかというと、火星のほうがよく調査できているのです。

――　それはどうしてですか。

（地球には）「　　　　」があるのが非常に困るのです。

さて、「　　　　」には何が入るでしょう。答えは以下にてご確認ください。
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4012&referer=push_mm_quiz


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編集後記
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編集部の加藤です。今回のメルマガ、いかがでしたか。

さて最近、『「利他」とは何か』（集英社新書）という本を読み始めているのですが、コロナ禍での他者との関わり方ということで、いろいろと考えさせられます。
テンミニッツTVでは、講義のなかで「利他」という言葉を使ってお話をされているところがいろいろとありますので、そのなかから3つほどご紹介いたします。

前野隆司先生は、幸せな人は利他的であるとか、利他的な行動を取ると幸せになるとおっしゃいます。

幸せも不幸せも伝染する――幸せの輪を広げて世界平和へ
前野隆司（慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授）
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3533

長谷川眞理子先生は、「互恵的利他行動」ということで、人間の環境は互恵的に利他行動をやりとりする関係に満ちていると述べています。

ヒトの脳には裏切りが直感的にわかるモジュールがある
長谷川眞理子（総合研究大学院大学長）
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=2187

また、渡邉義浩先生は、三国志のなかでも有名な武将・関羽を持ち出して「利他の義」という話をされています。関羽の「利他の義」は無差別平等の愛だというのです。

中国ビジネスの行く末を占う関羽信仰
渡邉義浩（早稲田大学文学学術院 教授）
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=2274

ということで、人間にとって「利他」はとても重要なテーマということが分かります。それがコロナ禍の今、そしてこれから、これまで以上に大事なテーマになる、そう感じています。いつかこのテーマで濃密な特集を組んでみたいと考えている今日この頃です。