編集長が語る!講義の見どころ
カーボンニュートラル…日本は大丈夫?(特集&小宮山先生)【テンミニッツTV】
2021/09/24
いつもありがとうございます。テンミニッツTV編集長の川上です。
いまエネルギー問題の「常識」が大きく変わっています。先日(9月14日)、猪瀬直樹先生の「カーボンニュートラル革命と日本の未来」の講座を、このメルマガでも紹介いたしましたが、日本人の常識が「ガラパゴス化」している危険性が多分にあります。
世界全体で、いまどのようなことが起きているのか。世界の常識はどうなっているのか。それを知ることはとても重要なことでしょう。たとえば、「どの発電方式が、いちばんコストが安いのか」も、技術革新の結果、大きく変わってきているのです。
本日は、そのようなことを考えるための特集と、そのなかから小宮山宏先生の「エネルギー問題」についての最新講座を紹介いたします。
■本日開始の特集:カーボンニュートラル…日本は大丈夫か?
https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=133&referer=push_mm_feat
日本人は「日本は環境先進国」だと思っています。しかし、日本人が知らないうちに、世界の情勢は激変しています。日本も「2050年にカーボンニュートラル・脱炭素社会をめざす」と宣言しましたが、このままでは世界の取り組みから大きく遅れかねません。世界の最新の動きを知り、日本の針路を考えることができる特集です。
・小宮山宏:10分でわかるエネルギー問題
・小宮山宏:10分でわかる自然エネルギーの可能性
・猪瀬直樹:カーボンニュートラル革命が今、ビジネス世界で起きている
・小林喜光/小宮山宏:鮮明になった「カーボンニュートラルな社会」実現の大変さ
・飯田哲也:世界の発電トレンドは「自然エネルギー100%」
■講座のみどころ:加速する自然エネルギー化~世界の潮流を読む(小宮山宏先生)
本日ピックアップするのは、エネルギー問題をどう考えるべきかについて、小宮山宏先生(テンミニッツTV座長、東京大学第28代総長、三菱総合研究所理事長)にコンパクトに語っていただいた講座です。この問題の現在地と未来が、スッキリと見通せるお話です。
◆小宮山宏:エネルギー問題と世界の潮流を読む(全2話)
(1)加速する再生可能エネルギー化
10分でわかるエネルギー問題
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4177&referer=push_mm_rcm1
小宮山先生は、まず本講座で、そもそも「エネルギー資源とは何か」を知ることが重要だとおっしゃいます。電気や水素はエネルギー資源ではありません。エネルギー資源を変換することで手に入る「二次エネルギー」です。「エネルギー資源」とは、化石資源(石炭・石油・天然ガスなど)や、原子力、再生可能エネルギー(太陽光や風力などの)などを指すのです。
では、このエネルギー資源のうち、コストが最も安いものは何か?
小宮山先生は、現時点で「再生可能エネルギー」が最も安いことを示す図を掲出されます。もしかすると「再生可能エネルギーは高い」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、この10年で技術開発が急激に進み、状況は劇的に変化したのです。
しかも、温暖化問題からCO2排出については厳しく考えられるようになり、化石資源(とくに石炭)には厳しい目が注がれるようにもなりました。よく知られているように、石炭などは、すっかり「座礁資産」扱いです。
それもあって、2019年以降、世界で建設されている発電所の約7割が再生可能エネルギーの発電所だというのです。
では、日本は自然エネルギーでどれほどをまかなえるのでしょうか。ここで小宮山先生は、興味深い視点を提示くださいます。日本のエネルギー消費は、省エネ技術の進歩もあって、年率で1.5パーセントずつ減っているのです。まさに「豊かになってエネルギーは減っている」のであり、このままでいけば、2050年のエネルギー消費は一番多かったころの半分くらいになる。これであれば、十分に、太陽光・風力・水力・バイオマス・地熱などの再生可能エネルギーでまかなえるといいます。
太陽光エネルギーは、人類全体が使うエネルギー量の1万倍降り注いでいると小宮山先生は強調されます。これはまだまだ使う余地が大きくあります。
さらに日本の場合、地熱も大きな可能性があります。地下数キロメートルまで掘ると、岩が非常に高温になっている。これを使う技術も相当にできあがっているといいます。
「太陽光や風力は変動が大きいエネルギーだ」という問題点が指摘されますが、水力やバイオマス、地熱は安定的です。これを上手に組み合わせれば、安定的なエネルギー供給の絵が描けるのです。
小宮山先生はこうおっしゃいます。
《いまのように遠方でしかも政治的リスクをはらむ中東から化石資源を持ってきて、莫大なお金を払うような状況から脱却し、国内のエネルギーを用いるなど自分たちで自給し、なおかつ国内の人たちにお金を払う状況が目指せるのです。アラブの王様にではなく国内の人にお金を払うことになれば、日本はエネルギーに関して強い安定した国になれるだろうと思います》
まさにおっしゃるとおりでしょう。技術の進歩を的確に判定し、的確な戦略を描く必要があります。そのためにも、正しい「知」を持つことはきわめて重要です。手始めに、ぜひこの小宮山先生の講座をご覧ください。
(※アドレス再掲)
◆特集:カーボンニュートラル…日本は大丈夫か?
https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=133&referer=push_mm_feat
◆小宮山宏:エネルギー問題と世界の潮流を読む(1)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4177&referer=push_mm_rcm2
----------------------------------------
レッツビギン! 穴埋め問題
----------------------------------------
今回は、「子育てのトリセツ」についての問題です。ではレッツビギン。
私は、家族は押しなべて「( )の対話」をするべきで、「問題解決の対話」は「( )の対話」のあとにすればいいと思っています。
さて( )には漢字一文字が入ります。何が入るでしょう。答えは以下にてご確認ください。
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4142&referer=push_mm_quiz
----------------------------------------
編集後記
----------------------------------------
今回のメルマガ、いかがでしたか。編集部の加藤です。
さて、本日は少し気が早いですが、来年(2022年)のNHK大河ドラマが「鎌倉殿の13人」ということもありますので、鎌倉時代の歴史を扱った書物『吾妻鏡』について学びたいという方のために、山内昌之先生(東京大学名誉教授)のシリーズ講義<吾妻鏡とリーダーの要諦>(全4話)を紹介いたします。
◆山内昌之:吾妻鏡とリーダーの要諦(全4話)
(1)魅力と謎に満ちた書物
吾妻鏡―中世を掌握した鎌倉武家政権の一大年代記
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=127&referer=push_mm_edt
山内先生によると『吾妻鏡』は徳川家康・秀忠親子が愛読したということで、非常に興味深い書物です。彼らはなぜ愛読したのか。また、そもそも鎌倉幕府とは何なのか。そして、現代の私たちがこの書物を通じて学ぶべきこととは何か、などなど。いろいろと気になりますが、講義ではその理由、意味について山内先生が丁寧に解説されています。ぜひシリーズを通してご視聴ください。
人気の講義ランキングTOP10