編集長が語る!講義の見どころ
12月にキリスト教を学ぶ(特集&渡部玄一先生)【テンミニッツTV】
2021/12/10
いつもありがとうございます。テンミニッツTV編集長の川上です。
町はすっかりクリスマスシーズン。にぎやかな電飾がきらびやかに輝き、クリスマスソングがBGMとして、どこからともなく流れてきます。
いうまでもなくクリスマスはイエス・キリストの降誕祭。クリスマスソングの多くも、イエスの誕生を言祝ぐ(ことほぐ)内容です。
日本では、宗教行事というより、楽しい年中行事の一つとして受け止めていらっしゃる方も多いと思いますが、そんな12月に、キリスト教を学んでみてはいかがでしょうか。「西洋の本当のことは、キリスト教がわからなければわからない」と、よく指摘されます。異文化を深く理解するためにも、欠かせない教養の一つでしょう。
■本日開始の特集:キリスト教を学ぶ
多くの日本人にとってキリスト教は、「知っているようで知らない」ものかもしれません。本日紹介するのは、キリスト教を学ぶうえで、いろいろな視点を提供してくれる内容の特集と、そのなかから渡部玄一先生(チェロ奏者)の講座です。
https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=145&referer=push_mm_feat
渡部玄一:古き良きヨーロッパのキリスト教社会が克明にわかる名著
橋爪大三郎:10分でわかる「キリスト教」
橋爪大三郎:ナショナリズムというやり方で出来上がったキリスト教文明
竹内修一:「イエス・キリスト」という名前の本当の意味は?
本村凌二:キリスト教は社会的な不安を背景に普及してきた
■講座のみどころ:古き良きヨーロッパのキリスト教社会の姿とは(渡部玄一先生)
「西洋の本当のことは、キリスト教がわからなければわからない」とはいえ、日本人にとって「キリスト教社会」の内実を知ることは、けっして容易なことではありません。キリスト教を表面的に学んだだけではダメ。しっかりと人間関係の内部に入り込まないと、まったくといって良いほど見えてきません。
いうまでもなく、それはとても難しいことですが、そのリアルな姿を垣間見させてくれる名著があります。渡部昇一先生の『わが体験的キリスト教論』(ビジネス社)です。
本書はもともと、『ドイツ留学記(上・下)』(講談社現代新書)として1980年に発刊されたもののうち下巻の復刊です。しかし実はこの原稿は、渡部昇一先生が1955年から3年間、ドイツに留学した直後に書かれたものでした。
当時、渡部昇一先生は20代後半。後年、「鋭い観察と洞察で物事の本質を掴み取って、印象的なエピソードでわかりやすく描き出す力」を発揮した名評論の数々で知られることになる渡部先生が、戦後10年のドイツで体験したこと思索したことを克明に記録した名作体験記です。
本日は、その『わが体験的キリスト教論』をご長男の渡部玄一先生(チェロ奏者)にご解説いただいた講座を紹介します。実は渡部玄一先生は数多(あまた)ある父の本のなかで、この本がいちばん好きだとおっしゃいます。
◆渡部玄一:渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(全6話)
(1)古き良きキリスト教社会
古き良きヨーロッパのキリスト教社会が克明にわかる名著
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4218&referer=push_mm_rcm1
渡部昇一先生が留学した1955年当時のドイツには、ナチス時代の反省もあって色濃くキリスト教社会が残っていました。しかも渡部先生は、同盟国として第2次世界大戦を戦った日本から来た若き学徒であり、しかも上智大学に進んでカトリックに入信していたこともあって、およそ考えられぬほど温かく受け入れられます。
それゆえ渡部昇一先生は、当時のヨーロッパのキリスト教社会の内側深くまで入り込むことができました。しかも、渡部昇一先生がキリスト教に入信したばかりだったこともあり、好奇心をフル回転させて「キリスト教社会の本質」を体得しようとしていきます。
そこにどのような発見があったのか、それについて、本講座でも興味深い解説が続いていきます。
たとえば渡部昇一先生は、とあるプロテスタント団体が主宰した留学生を集めたイベントで、ある男性留学生が女性問題を起こしてしまった経緯を記しつつ、カトリックとプロテスタントの違いに迫っていきます。それぞれ「猿の神学、猫の神学」だというのですが、それはどういうことか?
また、日本の歴史教科書にも出てきた「免罪符」という言葉は、実は訳が違っていて、それではカトリックの教義は理解できないというのですが、その真の意味とは?
さらにドイツの戦後復興や、社会福祉の整備に、いかに教会が大きな役割を果たしていたのか?
それらについては、ぜひ講義本編をご覧ください。
また、講座の後半は、渡部玄一先生が読売日本交響楽団で活躍するチェロ奏者ということもあり、クラシックとキリスト教の関係についても語っていただいています。
カトリックの作曲家と、プロテスタントの作曲家の違いとは? また、当時のドイツの人口が半減したほど凄惨な殺戮が続いた30年戦争が終戦してから、たった50年ほど後にバッハの典雅な音楽が生まれてきた意味とは?……ここもとても興味深い内容です。
ヨーロッパ社会は、「国家」だけではできていません。国家の他に「キリスト教社会」が厳然とある。精神や道徳、慈善共助の部分はキリスト教社会が支え、その上に国家がある「2階建て」構造になっています。そのような社会のあり方が、よく理解できるようになる講座です。ぜひご覧ください。
(※アドレス再掲)
◆特集:キリスト教を学ぶ
https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=145&referer=push_mm_feat
◆渡部玄一:渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(1)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4218&referer=push_mm_rcm2
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レッツビギン! 穴埋め問題
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今回は「シリコンバレー物語~グーグル」についての問題です。ではレッツビギン。
グーグルには「TGIF」という日があります。「Thank 〔 〕(実際はGoogle) It's Friday」の略ですが、これを毎月(毎週)行っています。
さて〔 〕には何が入るでしょう。答えは以下にてご確認ください。
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4267&referer=push_mm_quiz
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編集後記
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今回のメルマガ、いかがでしたか。編集部の加藤です。
さて本日は先週から配信開始となりました、河合弘之先生(さくら共同法律事務所 所長・弁護士/映画監督)のシリーズ講義<不動産投資の危険な罠>をご紹介します。
◆河合弘之:不動産投資の危険な罠 (全2話)
(1)「スルガ銀行シェアハウス事件」の真相
10分でわかる「不動産投資の罠」
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4273&referer=push_mm_edt
2018年に起きた「スルガ銀行シェアハウス事件」が世間を騒がせましたが、この講義はその事件を手掛けた河合弁護士による講義です。
事件の顛末から不動産投資に潜む罠について解説していますが、非常に分かりやすく、不動産投資の問題点、注意点について理解を深めることができる貴重な講義といえるでしょう。
2話目も昨日(12.9)配信となりましたので、ぜひシリーズを通してご視聴ください。
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