編集長が語る!講義の見どころ
今こそ渋沢栄一の講座を学ぼう!(特集&渋沢雅英先生)【テンミニッツTV】

2021/12/24

いよいよ、大河ドラマ「青天を衝け」も12月26日(日)で最終回。本当におもしろく、見事な大河ドラマでした。コロナや東京オリンピックの影響で、話数が短くなってしまったことを心から惜しむ声がネットなどでもあふれていることに、とても共感を覚えます(通常、大河ドラマは50話前後ですが、「青天を衝け」は全41回となりました)。

さて、渋沢栄一は、近代日本を語るうえで欠かすことのできない人物ですので、テンミニッツTVでもいくつもの講座を配信してきました。大河ドラマをご覧になった方も、そうでない方も、ぜひこの機会に「渋沢関連講座」をご覧になってはいかがでしょうか。あらためて渋沢の偉業が胸に染み込んできます。

今年の総決算として、また来年以降の日本への希望をつなぐものとして、とてもよい機会となると思います。

■本日開始の特集:渋沢栄一と日本資本主義の精神

渋沢栄一について、様々な角度から論じてきたテンミニッツTV講座を一挙にまとめました。「渋沢栄一がいなければ、日本は今の姿ではなかった」。ぜひあらためて、渋沢栄一の「歴史的意義」を学びましょう。

https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=107&referer=push_mm_feat

渋沢雅英:渋沢栄一の曾孫が明かす「日本資本主義の父」の真実

田口佳史:新1万円札の顔・渋沢栄一の知られざる生い立ちに迫る

童門冬二:渋沢栄一が生涯変えなかった肩書は「養育院院長」

中島隆博:日本資本主義の父・渋沢栄一が『論語と算盤』で説いた道徳

渡部昇一:アメリカの排日移民法…なぜ渋沢栄一は悔し涙を流したか


■講座のみどころ:曾孫が語る渋沢栄一の真実(渋沢雅英先生)

本日は、特集のなかから渋沢雅英さんにお話しいただいた講座をピックアップします。渋沢雅英さんは、いま大河ドラマにも登場している渋沢栄一の孫・渋沢敬三のご子息です。

大河ドラマでも、なぜ孫の渋沢敬三が渋沢栄一の「嫡男」になったのか、その家族ドラマが描かれています。ドラマが最終回を迎えたいま、本講座を見返すと、渋沢栄一の業績を振り返りつつ、あらためて膝を打つことも多く、必ずや新たな感慨を覚えていただけること、うけあいです。

◆渋沢雅英:曾孫が語る渋沢栄一の真実(全7話)
(1)ゆかりの地で聞く「奇跡の10年間」
渋沢栄一の曾孫が明かす「日本資本主義の父」の真実
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3841&referer=push_mm_rcm1

埼玉県の豪農に生まれ育った渋沢栄一。西洋列強の進出に脅威を抱いて尊皇攘夷運動を志し、高崎城の乗っ取りや横浜焼き打ちを企てたのが23歳(文久3年・1863年)。その後、平岡円四郎との出会いなど数奇な縁で一橋慶喜の家臣となり、慶喜の弟の徳川昭武の随員としてパリに赴き、資本主義の精神にふれて帰国。その後、明治2年(1869年)に明治政府に請われて出仕し、さまざまな改革で大活躍した後、大蔵省を辞して、第一銀行を開業したのが33歳(明治6年・1873年)のことでした。

渋沢栄一が明治2年から6年までのわずか4年間の財務省時代に携わった国づくりの案件も、まことに膨大でした。度量衡の改正、全国の測量、郵便制度の創設、鉄道敷設、蚕業と絹産業の保護と支援、関税率の制定、新貨条例や国立銀行条例の起草、貨幣制度や銀行制度の整備、さらに廃藩置県までの多種多様な改革は、渋沢栄一の力なしには成し遂げられなかったといわれます。

農民出身の栄一が不思議な縁に導かれるようにパリにまで行くことになり、そして近代日本の礎となる改革を次々に行なった後、銀行家となり、日本の資本主義を率いていく立場となる。それがわずか10年でなされたことを、渋沢雅英先生は「奇跡の10年間」とおっしゃいます。なぜ、その奇跡が実現したのか。渋沢雅英先生は、その過程を生き生きとご解説くださいます。

そして渋沢栄一は500社以上の会社の設立に関与していくわけですが、経済人としての渋沢栄一のエピソードとして有名なのは、三菱財閥の創業者である岩崎弥太郎との対決です。渋沢栄一と岩崎弥太郎は、お互いの経済思想の違いもあって、1882年ごろに激烈な競争を行ないます。

実は、渋沢雅英先生のご母堂は、岩崎弥太郎の孫です。つまり渋沢雅英先生は、渋沢栄一と岩崎弥太郎の両方の曾孫にあたるわけです。そのお立場から、この両者をどのように見ておられるのか。また、両家がいかに結婚に至ったのか。それらについての秘話も、本講座ではお話しいただいています。

さらに、渋沢栄一で忘れてはならないのは、「国民外交」できわめて重要な役割を担っていたことです。ドラマの最終盤では、その姿がクローズアップされています。

実は渋沢雅英先生は『太平洋にかける橋』(読売新聞社、1970年。復刻版は不二出版、2017年)という書籍を執筆しておられます。この本は、渋沢栄一がいかに、アメリカや中国との関係構築に尽くしたかを調べ上げた、まことに素晴らしい1冊です。

たとえばアメリカとの関係でいえば、渋沢栄一の交友録だけではなく、その一方でアメリカでどのような人物が日本脅威論をぶち上げていたかも調べ、いかにアメリカの排日の世論が形成されていったかも詳細に解き明かしています。これ1冊を読めば、戦前の日米交流史がストンと腹に落ちること間違いない名著ですが、テンミニッツTVの講義では、そのさわりをお話しいただいていますので、まさに必見です。

さらに渋沢は、中国とも「国民外交」を展開し、袁世凱や蒋介石などとも深く交流しました。蒋介石は、渋沢栄一が死去したとき、ちょうど満洲事変が勃発していた時期だったにもかかわらず、会議中に「隣の国の大人物がいなくなってしまったから、悲しみましょう」といって黙祷を捧げたといいます。

現在、アメリカそして中国に、渋沢ほどの深い人脈を張り巡らせている人がどれほどいるでしょうか。渋沢栄一の人間力の巨大さをしみじみ感じます。

もちろん講義では、渋沢栄一の魅力的な人物像も、存分に描かれていきます。いまこそ、日本によみがえらせるべき人物像を、ぜひご覧ください。

(※アドレス再掲)
◆特集:渋沢栄一と日本資本主義の精神
https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=107&referer=push_mm_feat

◆渋沢雅英:曾孫が語る渋沢栄一の真実(1)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3841&referer=push_mm_rcm2


----------------------------------------
レッツビギン! 穴埋め問題
----------------------------------------

今回は「ニーチェ」についての問題です。ではレッツビギン。

ニーチェに言わせると、善悪は所詮、現実の勝負で負けた者や弱い者の嫉妬心、すなわち(      )から生まれるということです。

さて(      )には何が入るでしょう。答えは以下にてご確認ください。
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=2214&referer=push_mm_quiz


----------------------------------------
編集後記
----------------------------------------

今回のメルマガ、いかがでしたか。編集部の加藤です。

さて今年もいよいよあと1週間となりました。
今年の流行語ではないですが、テンミニッツTVでは特に今年、渋沢栄一、資本主義、人権問題、健康経営、子育て、定年、カーボンニュートラルといったキーワードに注目して、特集を組んだり、新講師や新講義の収録・配信を進めてまいりました(渋沢栄一は本日配信の特集のテーマでもあります)。
いずれもある意味で今年を象徴する、あるいはこれからの日本そして世界を考える上で大事なキーワードではないでしょうか。

ということで、本日(12/24)配信開始の新講義のテーマはそのなかの一つ、人権問題です。

◆橋爪大三郎:中国共産党と人権問題(全6話予定)
(1)中国共産党の思惑と歴史的背景
10分でわかる「中国共産党と人権問題」
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4296&referer=push_mm_edt

特集「令和3年人気ランキングBest10」でもお伝えしましたが、今年の年間人気ランキング1位となった橋爪大三郎先生(社会学者/東京工業大学名誉教授/大学院大学至善館教授)による新シリーズ講義です。2話目以降も毎週金曜日配信予定です。ぜひ続けてご視聴ください。