編集長が語る!講義の見どころ
ひとはみな一人では学べない…学びの本質に迫る3つの講義【テンミニッツTV】
2022/02/22
ひとはみな一人では~♪と聴くと、懐かしい歌のフレーズ(中村雅俊のデビュー曲「ふれあい」)を思い出す方も少なくないと思いますが、学びもまさにその通りです。つまり、一人だけで学ぶことは難しいということです。
そんな学びの本質に迫る講義として、今回は以下、3つの講義をご紹介します。
デカルトはなぜ「学ぶ人は一人にしては駄目」と言ったのか
津崎良典(筑波大学人文社会系准教授)
五十嵐沙千子(筑波大学人文社会科学研究科准教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3999&referer=push_mm_rcm1
「人生を幸福にする発想法」で考えると「人間は猪八戒だ」
出口治明(立命館アジア太平洋大学<APU>学長/学校法人立命館副総長・理事)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3525&referer=push_mm_rcm2
自分と違う人生を送る者は皆、学ぶべき相手
浜口直太(経営コンサルタント)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=2175&referer=push_mm_rcm3
津崎先生はデカルトの話から、出口先生は人間の本質から、浜口先生は「師」という存在から、それぞれ学びことの意味、価値を解説されています。
いずれも非常に貴重なお話です。ぜひ3つ続けてご視聴ください。
----------------------------------------
☆今週のひと言メッセージ
----------------------------------------
《凡庸な技術であっても、問題が解決できると社会が判断するのであれば、そういう方向性の技術を使っていく》
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=2448&referer=push_mm_hitokoto
VR技術が社会に受け入れられるためには?
廣瀬通孝(東京大学名誉教授)
これは全ての技術に関していえることですが、社会全般としては夢の技術が欲しいというわけでもないのです。むしろ凡庸な技術であっても、問題が解決できると社会が判断するのであれば、そういう方向性の技術を使っていくでしょう。あるいは、全く新しい技術の場合、もしかしたら少し危険かもしれないけれども、その技術によって得られる実りが非常に大きいのであれば、その技術を試しながら使ってみようかということになるのかもしれません。ですから、恐らくその辺りのバランスだろうと思います。
割と有名な話としては、今われわれは東海道新幹線という技術を知っていますが、それは、僕らが子どもの頃に「夢の超特急」として「ここから新しい鉄道の時代がやってくる」というようなことをいわれた技術の一つです。その技術も夢の鉄道を作ろうと思ったのではありません。後で聞いた話ですが、東海道線が通っている東京駅周辺の混雑がものすごく大変なことになっていて、とにかく何か新しい鉄道を敷かないと東京駅で死者が出るかもしれないという非常に現実的な問題があり、それを解決するための策として、東海道新幹線が計画されたということです。
----------------------------------------
今週の人気講義
----------------------------------------
新自由主義からの時代背景から「新しい資本主義」を問う
柳川範之(東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4337&referer=push_mm_rank
江戸とローマの共通項は?…比べるとわかる平和の核心
本村凌二(東京大学名誉教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4258&referer=push_mm_rank
コロナ感染症「危機のツケ」が今後の重要なテーマとなる
白石隆(公立大学法人熊本県立大学 理事長) ※「隆」は、実際には旧字体
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4354&referer=push_mm_rank
2代将軍・源頼家の2人の妻と息子が巻き起こす争乱と悲運
坂井孝一(創価大学文学部教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4322&referer=push_mm_rank
10分でわかる「野党論」
曽根泰教(慶應義塾大学名誉教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4361&referer=push_mm_rank
----------------------------------------
編集後記
----------------------------------------
皆さま、今回のメルマガ、いかがでしたか。
受験シーズン真っ只中ですが、学びとはいくつにあっても尊いものだと、テンミニッツTVのスタッフとして講師の先生のお話を聴くたびに実感する今日のこの頃です。
そんな学びについて、今回取り上げた3本の講義のほかに、もうひとつぜひ聴いていただきたい講義があります。
以下がその講義になります。
大人気講義ですので、すでにご視聴された方も多いと思いますが、学びの方法としてなぜ本が大事なツールなのか、その視点で改めてお聴きいただければ幸いでございます。
『人間にとって教養とはなにか』に学ぶ教養と本の関係
橋爪大三郎(社会学者/東京工業大学名誉教授/大学院大学至善館教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4001&referer=push_mm_edt
《すぐ前の時代のことや将来のことはまだよく分かりません。そういう意味で、われわれは時間的に限られた範囲で生きています。
ところが、世界は広い。その限られた範囲を超えて、地理的にも、そして時間的にも広い。このように、実際には私たちの生活に対して多くの影響が及んでいますが、そのことは普通に生きていては分かりません。特に今はグローバル化の時代なので、世界の範囲は非常に深く広くつながっています。そのことを分かった上で日常の狭い世界を生きることと、分からないでただ闇雲に生きることには、大きな違いがあります。
本当に人びとと一緒に生きていくためには、やはり本を通じて、もっと広い範囲のことを知ったほうが良いでしょうと。これが教養です。》
ではまた次回のメルマガでお会いしましょう。
人気の講義ランキングTOP10
「ブッダに帰れ」――禅とは己事究明の道
藤田一照
熟睡できる習慣や環境は?西野精治先生に学ぶ眠りの本質
テンミニッツ・アカデミー編集部