編集長が語る!講義の見どころ
春に人間力を高める!今年はこの講座(特集&田口佳史先生)【テンミニッツTV】

2022/03/11

いつもありがとうございます。テンミニッツTV編集長の川上達史です。

少しずつ、「春の訪れ」を感じる日も増えてまいりました。新年度となる春は、爛漫(らんまん)に咲き誇る花々のいきおいとともに、様々な変化が訪れる時期でもあります。

この時期に、自分の「人間力」を高める講座を学ぶことも、大きな意味があることではないでしょうか。昨年も4月にスタートして大人気をいただいた「人間力」特集、本日は、その令和4年版を紹介します。

テンミニッツTVには、様々な角度から人間力を高める内容の講座が盛りだくさん。今年版は、もちろん昨年とはラインアップを一新してお届けします。

■本日開始の特集:春に「人間力」を高める(令和4年版)

今年の「人間力」特集も、以下のような盛りだくさんの内容です。

・人間にとって大切な「徳」の本質とは?
・菩薩(ぼさつ)のような「利他」はどのようにすればいいのか?
・家族の仲を結ぶ「対話の方法」とは?
・地域社会を支える西洋の教会に学ぶ「自立と助け合い」の姿は?
・高齢者は本当に「キレやすい」のか?
・知らず知らずのうちに自分の心をむしばんでいく「のに病」とは?

少しでも気になった項目がありましたら、ぜひ、ご覧ください。自分の人生を変えてくれるような言葉やメッセージに出会えるかもしれません。

https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=159&referer=push_mm_feat

・田口佳史:「徳」の本質とは「自己の最善を他者に尽くしきる」こと
・北河原公敬:「無財の七施=七つの施し」で身につく菩薩の精神とは?
・黒川伊保子:家族の対話は問題解決型ではなく、「心の対話」をすべし
・渡部玄一:終戦後ドイツの復興を支えたキリスト教と「教会の力」
・川合伸幸:高齢者は本当にキレやすいのか――「怒り」の実態に迫る
・江上剛:ハローワークでの衝撃と心が病んでいく「のに病」の恐怖


■講座のみどころ:

本日は、徳の本質とは何かを、とてもわかりやすくお話しいただいた田口佳史先生(東洋思想研究者)の講座をピックアップして紹介いたします。

◆田口佳史:「徳」から生まれる「感謝の人間関係」(全1話)
「徳」の本質とは「自己の最善を他者に尽くしきる」こと
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=762&referer=push_mm_rcm1

この講座のなかで、田口先生がとても興味深いエピソードを紹介してくださいます。かつて、田口先生が松下幸之助(パナソニック創業者)と直に会って話をしたときの逸話です。

田口先生は、松下幸之助に「リーダーの条件、経営者の条件とはどういうものですか」と聞きました。

すると、松下幸之助は、こう答えました。

「それは、運が強いことです」

どういうことだろう?と思った田口先生は、反論の意味も込めて「運を強くするには、どうしたらよろしいのでしょうか」という問いを発します。

すると、松下幸之助は、次のように答えたというのです。

「それは、徳を積むことです」

まるで、禅問答のような対話ですが、さらに続きがあって、松下幸之助は、こう付け足したのだといいます。

「Aさんに徳を尽くしたからといって、Aさんから返ってくることは、めったにない。まったく違うところから返ってくるものだ」

味わえば味わうほど、深みが増してくる逸話です。たとえば逆に、「徳を積んで、何か良いことがあるのですか?」と聞いたときに、「運が良くなる」という答えが返ってきたら、まったく否定することができません。しかも「Aさんに尽くしたら、別の人から運が返ってくる」といわれたら、たしかにそうかもしれない、と誰もが思うのではないでしょうか。

これは人間として、ぜひとも心の奥底に秘めておきたい言葉であるように思います。

田口先生は、さらに「徳」とは何かについて、『大学』をはじめ中国古典の知恵をひもときつつ、考えを煮詰めていきます。そして、次のような定義を明確に掲げるのです。

「徳とは、自己の最善を他者に尽くしきることである」

これも、ぜひとも心の奥に常に置いておきたい言葉です。しかも田口先生は、このひと言について、様々なポイントをご指摘くださいます。

たとえば、次のような話です。

《自己の最善を他者に尽くしきるチャンスは、存外ないものです。たとえば通りを歩いている人に、「すみません。私はあなたに自己の最善を尽くしきりたいんですけど」などといったら、「あ、おかしな人間が来た」と敬遠されてしまいます》

たしかに、いわれてみたら、その通りです。自己の最善を尽くせる機会というのは、それ自体が「有り難い=ありがたい」ものに思えてきます。

かくして、「徳」について、上記のように考えていけば、崇高な「感謝の人間関係」が結ばれていくのです。

全1話ですので、ぜひ詳細は本編をご覧ください。人生にとって、まことに大切な多くの気づきを、必ずや与えてくれる講座です。


(※アドレス再掲)
◆特集:春に「人間力」を高める(令和4年版)
https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=159&referer=push_mm_feat

◆田口佳史:「徳」から生まれる「感謝の人間関係」
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=762&referer=push_mm_rcm2


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レッツビギン! 穴埋め問題
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今回は親鸞の妻「恵信尼」についての問題です。ではレッツビギン。

恵信尼は「(    )聖」の元締めのような家柄ではなかったかという説です。当時、民間の仏教者は大勢いて、長野県の(    )がその中心になっていました。

さて(    )には同じ言葉が入ります。何かが入るでしょう。答えは以下にてご確認ください。
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4378&referer=push_mm_quiz


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編集後記
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今回のメルマガ、いかがでしたか。編集部の加藤です。

さて本日は、先月(2月)中に多く視聴された講義を3つ紹介いたします。

新自由主義からの時代背景から「新しい資本主義」を問う
柳川範之(東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4337&referer=push_mm_edt

御台所となった北条政子が果たした重要な役割とは
坂井孝一(創価大学文学部教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4321&referer=push_mm_edt

10分でわかる「ウォーレン・バフェット」
桑原晃弥(経済・経営ジャーナリスト)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4234&referer=push_mm_edt

こうやって見ると分野が多岐にわたり、また2月末に緊急特集した「ウクライナ侵略の背景を読み解く」関連の講義もこれに続くほどの視聴数でしたので、先月はかなり幅広く視聴された印象があります。
まだこれからという方はぜひご視聴ください。