編集長が語る!講義の見どころ
シリコンバレーの英雄たちに学ぶ(特集&桑原晃弥先生)【テンミニッツTV】
2022/05/13
いつもありがとうございます。テンミニッツTV編集長の川上達史です。
昭和の日本では、国や世界の未来を考えるときに、名経営者に話を聞くことがよくありました。松下幸之助、盛田昭夫、本田宗一郎、土光敏夫などの各氏はまさに代表格でしょう。
しかし、現在の日本にそのような経営者がどれほどいるか。残念ながら、指折り数えるのが、なかなか厳しい状況です。
一方、シリコンバレーの名経営者たちは、多くの夢やメッセージを世界に与え、世界を実際に大きく変えています。
最近の日本でも、優秀な若者を中心に「起業熱」が高まっています。あたかも幕末の危機の時代に、有為な青年が志士になっていったような熱気さえ感じます。これは、現在の日本企業がそれだけの危機に直面していることの裏返しでもあります。
果たして、シリコンバレーの英雄たちの「神髄」はどこにあるのか。それを探ることは、これからの日本を考えるうえでも、とても重要でしょう。
■本日開始の特集:シリコンバレーの英雄たちに学ぶ
シリコンバレーの企業群はなぜ成功したのか? そこにはきわめて個性的な経営者たちがいて、素晴らしい経営哲学があり、切磋琢磨のなかで生まれた様々なシステムがありました。われわれが、いま虚心坦懐に学ぶべきことを、様々な角度から取り上げます。
https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=167&referer=push_mm_feat
・桑原晃弥:10分でわかるスティーブ・ジョブズ
・島田晴雄:マイクロソフトを「公共企業」と語ったビル・ゲイツの実像
・島田晴雄:世界を制覇したIT巨人「GAFAMNT」の実像に迫る
・西山圭太:日本企業が一番変えるべきは「縦に深く掘る」発想
・西山圭太:産業革新機構とシリコンバレーの違いに学ぶファンド論
・柳川範之:Googleに代表されるビジネスモデルとは?
■講座のみどころ:スティーブ・ジョブズの成功哲学(桑原晃弥先生)
シリコンバレーの伝説的な経営者のなかでも、アップルを創業したスティーブ・ジョブズは、やはり象徴的な人物の1人でしょう。
1976年にアップルを創業して、誰もが直感的に使える魅力的なパーソナルコンピュータ(PC)を生み出し、アメリカでも最年少(当時)の大富豪になりながら、1985年にアップルから追放される。その後、ピクサー社で大成功をして、名作アニメ映画『トイ・ストーリー』を生み出す。1996年、経営難に陥っていたアップルに復帰し、そして今度はスマートフォンを生み出して、アップルを大企業に成長させ、2011年に逝去(享年56)。
ジョブズは非常に特徴的なエピソードや語録を数多く残しています。また、禅に心をひかれていたことでも有名です。
本日は、そのジョブズの生涯と名語録をご解説いただいた桑原晃弥先生(経済・経営ジャーナリスト)の講座を紹介いたします。ジョブズの言葉が躍々として迫ってくる、とても興味深い内容です。
◆桑原晃弥:スティーブ・ジョブズの成功哲学(全9話予定)
(1)世界を変えたジョブズの革命
10分でわかる「スティーブ・ジョブズ」
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4439&referer=push_mm_rcm1
この講義も、第1話の「10分でわかる講義」と第2話以降の「深掘り講義」からなっています。ジョブズのあらましについて、ざっと知りたい方は「10分でわかる講義」を。さらに詳しく、語録や哲学を知りたいと思っておられる方は「深掘り講義」もご覧いただければ幸いです(第4話目以降も毎週土曜日配信予定)。
まず第1話の「10分でわかる講義」では、ジョブズの生涯概略と、「何を変えたのか」が説明されます。MacintoshなどでPCの時代を切り開き、iPodによってデジタル音楽の時代を切り開き、iPhoneでスマホの時代を切り開き、ピクサー社の成功でフルCG長編アニメーションの道を切り開き、さらに「何も持たない若者が世界を変えられること」を証明した・・・。こう並べると、一代でいかに大きなことをやってのけたのかが、よくわかります。
また桑原先生は、ジョブズがクリエイティブな製品を数多く生み出しただけでなく、「永遠に続く会社」をつくることに情熱を傾けたこともご解説くださいます。ここもまことに興味深い視点といえましょう。
第2話以降の「深掘り講義」の全体像は下記のとおりです。
◆スティーブ・ジョブズの略歴
◆永遠に続く会社のつくり方
◆「すごい製品」のつくり方
◆イノベーションの起こし方
◆才能の引き出し方
◆「お金に潰されない」生き方
◆人を魅了する生き方
◆なぜ「禅」に魅せられたのか?
これらの項目を、ジョブズ自身の語録によって解説していくのです。語録を少しピックアップしてみましょう。
・僕は、いつまでも続く会社をつくることに情熱を燃やしてきた。
・僕は市場調査に頼らない。歴史のページにまだ書かれていないことを読み取るのが僕らの仕事なんだ。
・焦点をあてるべきは、コンピュータに何ができるのかではなく、コンピュータを使ってクリエイティブな人々が何ができるのか、だ。
・創造性は何気ない会話から、行き当たりばったりの議論から生まれる。
・自分で自分を食わなければ、誰かに食われるだけだからね。
・あなたと僕は未来を創るんだ。
・僕たちはエンジニアじゃなくて、芸術家なんだ。
・墓場で一番の金持ちになっても意味はない。
・ベストを尽くして失敗したら? ベストを尽くしたってことさ。
・今日が人生最後の日だったら、今日やろうとしていることをやりたいか?
・禅は、知的理解よりも体験に価値を置いていた。
上にピックアップしたのは、語録のごく一部です。何より印象深いのは、ジョブズのメッセージ力の「強さ」です。エピソードとともにこれらの言葉を聞くと、それぞれの「深い意味」が聞いているわれわれの心を揺るがします。
また、この講座の最後にはジョブズと「禅」のお話もいただいていますが、ここは日本人には深く響くものが多いはずです。
「知ることができて良かった」と思える言葉の数々があります。ぜひご覧ください。
(※アドレス再掲)
◆特集:シリコンバレーの英雄たちに学ぶ
https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=167&referer=push_mm_feat
◆桑原晃弥:スティーブ・ジョブズの成功哲学(1)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4439&referer=push_mm_rcm2
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レッツビギン! 穴埋め問題
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今回は「日本画」についての問題です。ではレッツビギン。
もともと日本画は、もちろん中国から伝わってきましたが、特徴として( )や( )をあまり描かないということが挙げられます。
さて( )にはそれぞれどんな言葉が入るでしょう。答えは以下にてご確認ください。
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=2011&referer=push_mm_quiz
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編集後記
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皆さま、今回のメルマガ、いかがでしたか。編集部の加藤です。
さて、訃報でございます。
早乙女勝元先生(東京大空襲・戦災資料センター名誉館長/作家)が5月10日に老衰のためお亡くなりになりました。90歳でした。
テンミニッツTVでは、2018年8月に「東京大空襲と私」というテーマで、大変貴重な講義を賜りました。
◆早乙女勝元:東京大空襲と私 (全3話)
(1)昭和20年3月10日の体験
「神風の一員になれ」と言われた少年時代
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=2262&referer=push_mm_edt
早乙女先生は東京大空襲を経験され、戦争の記憶を語り継ぐ作家としてこれまで活動を続けてこられました。
余談ですが、収録当時、早乙女先生は85歳を越えていたにもかかわらずとてもお元気で、はきはきとお話されるそのお姿に、こんな年齢の重ね方をしたいと個人的に感じたことを思い出しました。
まことに残念ではございますが、謹んで哀悼の意を捧げますとともに心よりご冥福をお祈り申しあげます。
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