編集長が語る!講義の見どころ
童門冬二先生「50歳からの勉強法」(テンミニッツTVメルマガ)

2020/06/24

皆さまこんにちは。テンミニッツTV編集長の川上達史です。
本日は、5月14日に第1話を公開して以来、大人気を博している童門冬二先生の講義「『50歳からの勉強法』を学ぶ」を紹介いたします。6月18日に最終第6話も公開されました。未視聴の方、全話をまだご覧になっていない方、ぜひこの機会にご覧ください。

◆童門冬二:「50歳からの勉強法」を学ぶ(全6話)
(1)大人の学びの心得三箇条
50歳からの学びは「発見」と「総点検」である
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3383&referer=push_mm_rcm1

講義をご覧いただければ、すぐにおわかりいただけると思いますが、童門先生は、本当に素晴らしい先生です。そのお言葉は、胸の奥底に響きます。

『小説 上杉鷹山』をはじめ、童門先生は数多くの書籍をお書きになっていますので、お読みになられた方も多いことでしょう。童門先生は1927年のお生まれで、今年、93歳になられますが、皆さまご存じのとおりのご活躍です。童門先生ご自身も1979年に52歳で退職されるまで東京都庁に勤められ、知事秘書、広報室長、企画調整局長、政策室長などを歴任されたのち、作家活動に専念されています。なぜ、そのような転進に成功されたのか、また、現在に至るまで現役を貫かれている秘密はどこにあるのか。この講義では、ヒントや智恵がふんだんに語られます。

童門先生は、次のようにおっしゃいます。

《学びを忘れたとき、人は本当の意味で老い始める》
《「終身現役、一生勉強」をモットーに、死を迎える日まで「これでよし」とサヤにおさまることなく、「まだ不足、まだ未熟」と自戒しながら、命を最後の一滴まで燃焼させたい》

90歳を超えてなお活躍される童門先生ならでは「金言」でしょう。逆にいえば、学びつづければ、「終身現役」も可能ということです。童門先生のおっしゃるとおり、ぜひ命を最後の一滴まで燃焼させたいものです。

50歳からの学びのコツとして、童門先生はこのようなこともおっしゃいます。

《学びの種は未知ではなく、むしろ既知の分野に探しなさい》
《不格好であるがゆえに、生きている時間の一滴一滴が尊いものとなる。生きがいや幸福の調味料となる》
《負の要素を調味料として人生を生きるに値するものとする条件が「学び」である》

人生50歳を過ぎてくると、カッコ悪いことも、いくつも通り越してきているものです。しかしそれでもいい。自分が歩んできた道を誠実に見つめ、さらに学んでいけば、それらが人生の調味料になると童門先生はおっしゃるのです。

まさに至言です。このようなお話を聞くと、童門先生のおっしゃる《50歳からの勉強法とは、苦く酸っぱい人生経験をひととおりなめてからの「大人の学び」であるべきである》という言葉が、ますます心に染み込んできます。

50歳を過ぎると、諸々の衰えも気になってくるものです。しかし、それにどう備えるかについての具体的なノウハウも、童門先生は教えてくださいます。たとえば記憶力について童門先生がおっしゃるのは、《忘れっぱなしにしない》こと、そして、《心の鏡がきれいに保たれていれば、そこに映る像は鮮明で、記憶にも長く深くとどまる》ことです。

具体的にはどういうことでしょうか。たとえば童門先生も、講演会などの折に、ふと名前が出てこないことがおありだそうです。しかしそのときに、ごまかさない。ご講演の途中でも「いま忘れてしまいました。講演の終わりまでに思い出します」と発言され、思い出したら聴衆に伝える。もし思い出せなかったら、「帰路で思い出すかもしれませんので、講演会の事務局に報告します」とおっしゃるというのです。さらに、途中で思い出したとしても、その場で一件落着にせず、あとで資料を見直すなどして、必ず確認をされるそうです。

生涯現役を貫くとは、このような「至誠」の積み重ねなのだ、と心打たれます。もちろんこれらのほかにも珠玉の叡智が満載。必ずや人生が豊かになる講義です。

(※アドレス再掲)
◆童門冬二:「50歳からの勉強法」を学ぶ(1)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3383&referer=push_mm_rcm2


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海外でも有名な忠犬ハチ公の話。その主人は〇〇大学農学部の上野英三郎博士で、ハチ没後80年の2015年にその大学のキャンパスに銅像ができました。〇〇に入るのは何大学?
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=1758&referer=push_mm_quiz

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編集後記
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編集部の加藤です。
突然ですが、来月7月から全国一律でプラスチック製買物袋の有料化がスタートします。
すでに実施している大手スーパーもありますが、このトピックについてはプラスチックごみの問題とも関連してくるということで、今回は海洋プラスチックごみ問題について関連講義をご紹介いたします。

海の哺乳類が海岸に打ち上げられる現象を「ストランディング」と呼ぶそうですが、そのことについて長年研究されているのが田島木綿子先生(国立科学博物館 動物研究部 脊椎動物研究グループ 研究主幹)です。
田島先生の研究グループは、以前から海岸に打ち上げられる海の哺乳類の胃の中にプラスチックごみが入っていることに着目していたそうです。近年、そうした現場の声からマスコミもこの問題をかなり取り上げるようになり、一般の人の意識も高まってきたところでの、レジ袋有料化というわけです。

ということで、田島先生の講義は、私たちがつくりだす化学物質が生態系にどんな影響を及ぼしているか、その現実を知ることができる貴重な講義です。ぜひご視聴いただき、私たちの周りの環境について考える機会にしていただければと思います。

<ご紹介した田島木綿子先生の講義はこちらからご視聴いただけます>
ストランディング調査から分かった環境汚染物質との関係
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3268&referer=push_mm_edt