編集長が語る!講義の見どころ
テスラ大躍進!イーロン・マスクの成功哲学/桑原晃弥先生【テンミニッツTV】
2022/09/20
いつもありがとうございます。テンミニッツTV編集長の川上達史です。
イーロン・マスク。
このアメリカの経営者の名前を聞いたことがある方が多いと思います。電気自動車で名高い「テスラ」社や、民間企業でありながらロケット事業で成功を収めている「スペースX」社の創業者であり、CEOです。
日本でも、街中でテスラの電気自動車を見かける機会が増えてきました。テスラの電気自動車は、世界の電気自動車の流れを大きく変えました。2021年の全世界の電気自動車販売台数で、テスラは1位(93万台超)です。
ちなみに日本国内では、2014年7月から2022年1月までで、テスラの電気自動車が1万1400台あまり売れているそうです。
また、スペースXは、2020年に有人宇宙船の打ち上げと国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキングに成功します。これはもちろん、民間企業として史上初のことでした。
いずれも「規格破り」の企業ですが、それをつくりあげたイーロン・マスクとは、いかなる人物なのでしょうか。また、彼の経営とは、いかなるものなのでしょうか。
本日は、そのことについて桑原晃弥先生(経済・経営ジャーナリスト)にお話しいただいた講座を紹介いたします。
◆桑原晃弥:イーロン・マスクの成功哲学(全7話)
(1)マスクが「世界一」になるまで
10分でわかる「イーロン・マスク」
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4592&referer=push_mm_rcm1
第1話は「10分でわかるイーロン・マスク」です。
まず桑原先生は、「南アメリカで生まれ、19歳でアメリカに渡ったときには学歴もお金も縁故もなにもなかったマスクが、ここまでの企業をつくりあげた構想力、行動力が凄い」とご指摘くださいます。
しかも、「動機はお金儲けではない」というのです。「世界を救う」「人類を救う」という壮大な夢の実現ために自分が何ができるのかを考え、事業へと進んでいったのです。
マスクは1971年に南アフリカで生れます。1979年に両親が離婚。10歳のときにコンピュータに興味を持ってプログラミングを独学。1989年に母親の出身地であるカナダに移住して、まずはカナダのクイーンズ大学に入学します。
そこで優秀な成績で奨学金を得て、アメリカのペンシルバニア大学、スタンフォードの大学院へと進みますが、スタンフォードの大学院は2日で退学。ここでIT事業(ネットバンキングなど)で起業を成功させます。
それによって2002年に1億6500万ドルを手にしたマスクは、大きく飛躍します。「この地球には限界がある」「人類が他の惑星に暮らせるようにしなくてはいけない」と考えて、2002年に「スペースX」を創業するのです。
さらに2004年には、「石油が枯渇すると人類の滅亡につながる。ならば電気自動車が必要だ」と考え、テスラモーターズに出資をして、その会社を自ら育てていきます。
ここで見られるように、イーロン・マスクは壮大な理想を掲げて、追い求めていくわけですが、それが実現できたのは、ただ理想論とか夢物語を語るだけではなく、どうしたらそれが実現できるのかという「マスタープラン」をきっちりと緻密に描くことができたからだと、桑原先生はおっしゃいます。
たとえばテスラに関しても、2006年に「マスタープラン」を、2016年に「マスタープラン2」を発表していますが、すでに2006年のマスタープランに、電気自動車のイメージを覆すカッコいいスポーツカーを投入して、まずハイエンド市場から参入することが書かれていました。
それだけでなく、圧倒的に優れた電池をつくる技術を磨き上げ、大量生産の仕組みを構築し、さらに充電スポットなどのインフラまで整備して、安価な大衆モデルをつくることも計画されていたのです。
この壮大な計画を、マスクは週100時間働くといわれるハードワークで次々と実現していきます。最初の、ハイエンド市場向けのスポーツカーである「ロードスター」を発売したのが2008年。安価な大衆モデルである「モデル3」を発売したのが2017年ですから、そのスピード感がわかります。
そのようなイーロン・マスクの歩みを総覧したあとに、桑原先生はマスクの「言葉」をご紹介くださいます。ここでは、いくつかをピックアップしてみましょう。
・EVのアイデア自体はかなり古くからあったのに、なぜ誰もつくらなかったのか。それはアイデアを実行することが、思いつくより難しいからだ。
・インターネットとか財務とか法務に詳しい賢い人間が多すぎると思うんだ。そういうこともイノベーションがじゃんじゃん生まれてこない理由なんじゃないかな。
・問題があったのは事実だが、原因をきちんと究明すれば乗り越えられる。立ち止まる必要はない。前に進もう。
・どんなものにもためらってはいけません。想像力が限界を決めてしまいます。
・私が考えたのは「お金を儲ける一番いい方法にランキングされているものは何だろうか?」ではなく、「何が人類の未来に影響を及ぼすだろうか」ということでした。
・起業家は週100時間、地獄のように働くべき。
・「私たちは世界に役立つことをしている」。それが一番大事で、それが私のモットーです。
それぞれの言葉について、詳しくはぜひ講座本編をご覧ください。
加えて桑原先生は、「火星に人類を移住させる」「宇宙旅行のコストを100分の1にする」という壮大な目標を掲げ、民間企業でロケット事業を確立するという空前のことを成し遂げた「スペースX」についても詳述くださいます。
日本の伝説的な創業者たちにも通じるイーロン・マスクの考え方がよくわかる講座です。ぜひご覧ください。
(※アドレス再掲)
◆桑原晃弥:イーロン・マスクの成功哲学(1)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4592&referer=push_mm_rcm2
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☆今週のひと言メッセージ
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《安心と安全とは全然違うもの》
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=1996&referer=push_mm_hitokoto
現場に疲弊感が押し付けられる日本の安全管理の実態
岡田有策(慶應義塾大学理工学部管理工学科 教授)
安全とは何かを考える際にポイントになるのは、「安心」という言葉です。最近よく「安心・安全」という言葉を並列に使いますが、安心と安全とは全然違うものです。安全は一つに定義できるものですが、安心は定義できません。言葉の中に「心」が入っているように、それは人の考えから出てくるものだからです。
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編集後記
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皆さま、今回のメルマガ、いかがでしたか。編集部の加藤です。
さて最近、以下の本を読んでいます。
『居るのはつらいよ:ケアとセラピーについての覚書』(東畑開人著、医学書院)
https://www.amazon.co.jp/dp/4260038850/
昨今、いろいろなところでメンタルヘルスという言葉を耳にしますので、何か参考になる本はないかといろいろ探していたところ出会った貴重な本です。
3年ほど前に発刊され、第19回大佛次郎論壇賞と2020年の紀伊国屋じんぶん大賞を受賞した本ですが、ケアとセラピーについて具体的な話がとても分かりやすく、読み応えがあると感じています。
機会があれば、読み進めていったあと、改めてご紹介したいと思いますが、実際にケアする人だけでなく、ケアする人の近くにいる人、あるいは知り合いがケアする人だという人にもとても参考になると感じた次第です。
テンミニッツTVではメンタルヘルスに関する講義が不足しているので、今後増やしていきたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。
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