編集長が語る!講義の見どころ
経済学史を学べば世界がわかる/特集&柿埜真吾先生【テンミニッツTV】
2022/11/18
いつもありがとうございます。テンミニッツTV編集長の川上です。
とかく話を聞いているうちに、どの話が正しいのかわからなくなりがちなのが、経済をめぐる議論です。経済政策をめぐる議論もそうでしょう。
そもそも経済学には「前提やモデルを立てて、論証していく」側面があります。つまり、それぞれの議論が、別々の前提やモデルを出発点として構築されている場合、どの議論もそれぞれに筋道が立っていて、どれも正しく思えてしまうのです。
では、どうするか。
そんなときに、「確かな座標軸」になってくれるのが、「経済学史」についての教養です。これまでどのような議論が行なわれ、歴史のなかでどう検証されてきたかを知っていれば、「どの議論が正しそうか」についての、判断基軸を持つことができるようになるのです。
一見、正しそうな「インチキ経済理論」にダマされる可能性も減ってきます。
■本日開始の特集:経済学史を学べば世界がわかる
一見難解な経済思想も、テンミニッツTVの講義で学べば、驚くほど、よくわかります。
https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=186&referer=push_mm_feat
・柿埜真吾:10分でわかる「経済学史の基礎知識」
・橋爪大三郎:マルクスの名著『資本論』はどのようにして誕生したのか
・中島隆博:なぜiPhoneが必要? ヘーゲルの論じた資本主義の欲望
・中島隆博:「共感」によって道徳を基礎付けようとした「道徳感情論」
・吉川洋×小宮山宏:「hidden Value」をどのように考えるかが重要
■講座のみどころ:本当によくわかる経済学史(柿埜真吾先生)
日本や世界の経済の行方を正しく見通すために、まず学ぶべき「経済学史」とはいかなるものでしょうか?
間違いなくいえるのは、「1人の論者によって全体が語られていること」「しっかりとデータの裏づけや、歴史的事実によって検証が行なわれていること」「どこが正しく、どこが違っているかの判断が下されていること」が必要だということでしょう。
最初に書いたように、経済学は「どの議論も正しく見えがち」な側面があります。バラバラの論者のものを学ぶと、どれも正しく見えてしまいます。
自分のなかに座標軸をつくるためにも、まずは、信頼の置ける人が、データや史実に基づきつつ、しっかりと正誤の判断を下している講義を学ぶ必要があります。それを頭に入れたうえで、自分の頭で考えて自分なりの正誤を判断していけば、効果抜群です。
その点から、テンミニッツTVが自信を持ってお奨めするのが、柿埜真吾先生の「本当によくわかる経済学史」講座です。
◆柿埜真吾:本当によくわかる経済学史(全16話)
(1)経済学史の概観
10分でわかる「経済学史の基礎知識」
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4693&referer=push_mm_rcm1
柿埜先生は1987年生まれの気鋭の経済学者、思想史家です。『自由と成長の経済学』『ミルトン・フリードマンの日本経済論』(以上、PHP新書)などの書籍を発刊しておられます。
ご著書の『自由と成長の経済学』は、ベストセラーとなった斎藤幸平氏の『人新世の「資本論」』(集英社新書)の問題点を論理的に示して、大きな話題となりました。
柿埜先生は同書で、実際には資本主義がいかに富を拡大させ、格差を縮小し、また(社会主義と比べて)いかに環境対策を進めたかを数々のデータで示し、それに比して一方の「脱成長コミュニズム」がいかに具体的ビジョンに欠けるものかをクリアに論証したのです。
テンミニッツTVの「本当によくわかる経済学史」講座も、柿埜先生が一貫して立場や判断を明確にしつつ、データを用いて論じてくださっているからこそ、皆さまがご自身の「考え」や「判断軸」を練りあげるのに大きな一助となるはずです。
この講座でどのような内容が論じられるのか。第2話以降の「仮題」を列挙しましょう。
もちろん、最初から通して受講することをお奨めしますが、気になるところを受講して、そこからさかのぼっていったりするのも良いかもしれません。(※なお、第7話まで配信した後、少しだけ間を空けて第8話以降を配信する予定です。ご了承ください)
(2)重商主義と重農主義…古典派経済学の前段階の主張とは?
(3)アダム・スミス「見えざる手」の真実とリカード「比較優位」
(4)古典派経済学が繁栄をもたらした…柱は自由貿易と貨幣数量説
(5)異端の経済学者…ドイツ歴史学派、社会主義、マルクス主義
(6)労働価値説から限界革命へ…学問の根拠がガラリと変わった
(7)新古典派経済学への誤解と実際…特徴と古典派との違いは?
(8)貨幣数量理論と大恐慌…大恐慌の原因は本当は何だったか?
(9)ケインズ革命…様々な恐慌克服の処方箋の「真実」を探る
(10)ケインズ理論への誤解…真に独創的なのは、どの部分か?
(11)オーストリア学派…ミーゼス、ハイエク、シュンペーター
(12)「ヒトラーの経済政策はケインズ的で大成功だった」は大嘘
(13)ミルトン・フリードマン…金融政策の復権と自由市場の重要性
(14)「貨幣量と物価」の現代経済史…そしてスタグフレーション
(15)「ケインジアン」の分岐とMMT?…正統と異端の見分け方
(16)結局、主流派と異端派の何が違うか…経済学史の大きな示唆
まさに一気通貫に経済史の大きな流れを描いていきます。もちろん、そのなかで、いろいろな事例が縦横無尽に論じられます。
◆アダム・スミスが「見えざる手」とはいったけれども、「神の見えざる手」とはいわなかったことの大切な意味とは?
◆いまでも、「重商主義」的な発想をするエコノミストがいる?
◆なぜ「マルクス主義」は人気が出たのか?
◆「比較優位」の考え方は、シャーロック・ホームズとワトスンの関係でわかる
◆古典派やマルクス主義経済学が依拠した「労働価値説」は、なぜ間違いだとわかったか
◆大恐慌の真の原因がわかりづらかったのは、FRBの嘘のせい?
◆ケインズ主義は、大いに誤解されている
◆「ヒトラーの経済政策は大成功だった」という主張が嘘だとわかる、驚きのデータとは?
◆オーストリア学派とシカゴ学派の特徴と違いとは?
◆ミルトン・フリードマンを「嫌い」だという人たちの傾向は?
◆インチキ経済理論に惑わされないために押さえておくべきポイント
……などなど、様々な刺激に満ちた議論が展開されます。この講座を学べば、社会に対する見方が大きく変わってくることは間違いありません。
受講したかどうかで、もしかすると人生が変わるかもしれない、まことに興味深い講座シリーズです。ぜひご覧ください。
(※アドレス再掲)
◆特集:経済学史を学べば世界がわかる
https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=186&referer=push_mm_feat
◆柿埜真吾先生:本当によくわかる経済学史(1)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4693&referer=push_mm_rcm2
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レッツビギン! 穴埋め問題
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今回は「ワクチンの歴史」についての問題です。ではレッツビギン。
ワクチンの歴史を遡ってみると、( )に対する種痘が初めてのワクチンといわれています。( )は実は致死率が30パーセントで、今よりずっと人口が少なかった18世紀のヨーロッパで、なんと100年間に6000万人が死亡した大変な病気でした。
( )には同じ言葉が入ります。さて何が入るでしょう。答えは以下にてご確認ください。
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4044&referer=push_mm_quiz
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編集後記
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皆さま、今回のメルマガ、いかがでしたか。編集部の加藤です。
さて、昨日(11月17日)より納富信留先生(東京大学大学院人文社会系研究科教授)の新シリーズ講義〈プラトン『ポリテイア(国家)』を読む〉 の配信が始まりました。
◆納富信留:プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(全16話予定)
(1)史上最大の問題作
全米大学生の必読書プラトン『ポリテイア(国家)』は問題作
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4684&referer=push_mm_edt
この講義ですが、納富先生が練りに練った渾身の内容で、実に全16話予定という本格講義です。
1話目では「『ポリテイア(国家)』は史上最大の問題作」という衝撃のお話から始まりますが、2話目以降ではこの書の真髄ともいえる、あるいはこれぞ哲学ともいえる、非常に学びの多い核心部分に、ソクラテスとの対話の内容を分かりやすく解説しながら鋭く迫っていきます。
つまり、回を追うごとに見ごたえ、聴きごたえが増していくというワクワクする仕掛けの講義なのです。
ちなみに、収録したスタッフがその場で魅了されたということなので、皆さまにもぜひその体験を味わっていただきたいと思います。ということで、続けてご視聴ください。
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