経験学習を促すリーダーシップ
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米長邦雄のアンラーニング、弟子の弟子になってV字成長
経験学習を促すリーダーシップ(2)経験から学ぶ力
松尾睦(青山学院大学 経営学部経営学科 教授)
人が成長していくために重要な経験学習。その学習サイクルを適切に回していくためには、「経験から学ぶ力」が必要になる。ではそこにはどのような要素があるのか。ストレッチ、リフレクション、エンジョイメントという3要素と、それを支える「思い」と「つながり」という2つのドライバーから、経験学習の要点について、米長邦雄の事例などをもとに解説する。(全4話中第2話)
時間:8分06秒
収録日:2025年6月27日
追加日:2025年9月17日
≪全文≫

●ストレッチ・リフレクション・エンジョイメント


 この経験学習サイクルについて、こんなときはありませんか。しょぼい経験をして、何かずれた振り返りをして、間違った教訓を出して応用するみたいなことです。そうしたら、ずれずれになってしまうのです。だから、適切に経験学習サイクルが回らなければいけなくて、そのためには経験から学ぶ力が必要になってきます。

 それは、まずストレッチです。仕事を与えられたら、そこで目標値に個人差が出てしまうのです。ここまで高いレベルのことをやろうという人と、このぐらいやれば課長は怒らないだろうというような、そこの差です。ストレッチは、目標値をグーッと引き上げるかどうかの差です。

 リフレクション力は振り返りの力です。けっこう私はやってしまうのですけれど、人のせいにばかりしてしまうのです。「まったくもう、あの人は」とか、自分は全然反省しなかったりします。だから、「自分はどうなのだろう」「相手はどうなのか」「状況はどうだったのか」と、俯瞰できる人はすごく経験から学べるのです。振り返り力があるのです。視野が広いのです。

 ストレッチとリフレクションだけだと、実はだんだん疲れてきて修行僧みたいになってしまうので、(そこで必要になるのは)エンジョイメント、やり甲斐みたいなことです。「これは何かやる価値があるな」とか、「面白いな」とか、「手応えがあるな」とか、そういうことを見つけることができたら、実はストレッチにつながります。もう少し頑張ってみようと。壁が高いとなかなか乗り越えられないので、振り返り力が鍛えられるのです。振り返る中で面白さを見つけるとか。

 これが3つリンクしていくとすごくいいです。(つまり)経験から学ぶ力が充実していくのですけれど、(そこに)ドライバーというものが2つありまして、1つは「思い」です。どうありたいかとか、どうなりたいか、ビジョンとか、バリューとか、信念とか、そういうことをしっかり持っている人は、それに向けてストレッチします。振り返るときもそれが物差しになって、「先週はどうだったかな、けっこういけてたな」とか、「ちょっと問題があるな」というように、そういう思いに近づけたら、仕事の中でエンジョイメントを感じることができます。

 もう1つは「つながり」です。いろいろな先輩と...

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