億万長者への道
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「背広を着てビジネスがしたい」との思いから宅建取得
億万長者への道(1)お米屋さんから不動産業界へ
経営ビジネス
高橋誠一(三光ソフランホールディングス株式会社 代表取締役社長)
「アパマンショップ」の創業者の一人である高橋誠一氏は、学生時代から「億万長者になる」と決めていたという。大学卒業後は実家の米穀店を継ぐが、「背広を着てビジネスがしたい」の思いから宅建取引主任者の資格を取り、30歳で不動産業に参入。だが、すぐに信頼してもらえるはずもない。では、高橋氏はいかに行動し、いかに信頼を勝ち取って、事業を確立したのか。(前編)
時間:13分26秒
収録日:2014年7月24日
追加日:2015年6月11日
カテゴリー:
≪全文≫

●学生時代から「億万長者になる」と決めていた


高橋 大学を出たときは、そのまま電気会社に勤めて、5年ぐらいで辞めようと思っていました。5年で辞めて、いずれにしても自分で事業をやろうと思っていて。もともと学生時代から「絶対に社長だ」と思っていました。基本が「社長」なのです。それ以外に何も考えませんでした。

 「何をやりたくて、社長になるの?」というと、何でもいい。自分から、これをやりたい、あれをやりたいというのは、全くないのです。自分の今扱える商品の中で、社長をやりたい。「何のために社長になりたいの?」というと、要はお金儲けのためです。だから、「俺、億万長者になるぞ」と思っていました。

 では、億万長者になぜなるのか。億万長者になったら、好きなものを買えるでしょう。車は買える。家は買える。海外旅行に行ける。何でも好きなものを買えるではないですか。

 だから、億万長者。億万長者は、使っても使っても使いきれないお金が入ってくる。要は、使ったらなくなってしまうものでは駄目なのです。使っても、入ってくる。それ以上のお金が入ってきて、残っていくのが億万長者ではないでしょうか。

 例えば、100億も200億ものお金を持っていても、使わない人がいる。使わない人は経済に役に立っていない。大事に持っているだけだ。しかし、僕は違う。稼いだら使う。ばんばん使って、さらに稼ぐ。あるいはお金が入ってくる。学生時代から、そういう感覚がありました。


●「背広を着てビジネスしたい」と痛感した家業のお米屋さん時代


高橋 そう考えると、「家業のお米屋さんでは億万長者になれないな」と思ったので、やりたくはなかったのです。それに、ジーパンとジャンパーを着ているのが格好悪いとも思いました。

 僕の友だちは皆、ソニーやIBMなど大手の電気会社などに行って、背広を着ていた。たまに会うと、「いやもう、俺だけなぜこんな恰好なの?」などと、いても立ってもいられない。やはり少し格好がつかないように感じました。

 それで、お米屋さんをやり始めて4、5年ぐらい経った頃から、「絶対に背広を着て商売できるビジネスをしよう」と思ったのです。なぜ「背広を着て」なのかというと、コーヒーを飲むときでも、背広姿でコーヒーショップへ入るというだけで、格好いいと思ったからです。

 もちろん他の人は格好いいとは思...

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