プロティアン~最先端の自律的キャリア形成
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
DXとCXを駆動させる要因としてプロティアンがある
プロティアン~最先端の自律的キャリア形成(2)「二つのX」と人的資本の最大化
経営ビジネス
田中研之輔(法政大学キャリアデザイン学部教授/一般社団法人プロティアン・キャリア協会代表理事)
今はDX(デジタルトランスフォーメーション)の時代であるともに、CX(キャリア・トランスフォーメーション)の必要な時代でもある。DXが予想ほど功を奏さないのは、「人」の問題であり、その間をつなぐのがプロティアンである。そこでは従来の人的資源を「人的資本」と捉えている。それをいかに伸ばすかという「人的資本の最大化」がDXとCX、すなわち「二つのX」を取り巻く重要課題である。(全7話中第2話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:10分59秒
収録日:2022年3月11日
追加日:2022年5月26日
≪全文≫

●「二つのX」を駆動させる要因としてプロティアンがある


―― 田中先生、今やまさにプロティアン・キャリアというものが必要な時代背景になりました。前回は、そもそもそれがどういうものかという簡単なご説明をいただきました。今回は改めて、それがなぜ必要なのかというところをぜひお聞きしたいと思います。

田中 はい。今の時代状況として皆さんと確認していきたいことがあります。それを私は「二つのX」と呼んでいますが、「X」とはトランスフォーメーションです。

 DXは「デジタルトランスフォーメーション」で、皆さんがご存じのように、企業の中でデジタルツールを使いながら、働き方や生き方をよりよいものにしていくことです。これは日々、PDCAを回してチャレンジに取り組まれていると思います。

 「DXがうまくいかない」「DXでは、どこか思うようにいかない」という声も聞こえます。それらをヒアリングしていって、どこでブレーキがかかっているかというと、推進する部隊がいない、人がいないのです。だから、ポイントは何かというと、DXをうまく円滑にグロースさせる人が必要だということです。

 それを考えると、スライドの右に書いてあるCX(キャリア・トランスフォーメーション)が欠かせません。このキャリア・トランスフォーメーションというのは、組織内キャリアから自律型キャリアへ、働く人の一人一人を変容させていこうということです。

 ですので、プロティアン・キャリアについて、私はただアカデミックな知見としてこれを覚えましょうとお伝えしているのではなく、DXとCXを駆動させる要因としてプロティアンという知見があるということが重要なのです。


●人的資源から「人的資本」への転換を


田中 今、このDXとCXを取り巻く重要課題として、1点避けて通れないところがあります。企業の方にもお伝えしていますが、われわれが一つ認識を変えなければいけないということで、それは人に対する認識です。

 こちらにあるように、これまでの日本型雇用では、企業は人的資源という捉え方をしていました。資源とは一体何か。目の前にある「私」という資源をうまく使おう。一番能力が発揮できるような部署に入ってもらおう。そのような形で、人事が調整やコントロールをしていました。...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
ビジネス・エコノミクス(1)差別価格から学ぶダイナミックプライシング
差別価格の実例でダイナミックプライシングの真髄がわかる
伊藤元重
イノベーションの本質を考える(1)イノベーションの定義
イノベーションの定義はパフォーマンスの次元が変わること
楠木建
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環
キリンでつかんだ「幸せになる」仕事術(1)悩みの99%は他者との関係性
「使命観=パーパス」に立脚できないのは自分のエゴのせい
田村潤
ストーリーとしての競争戦略(1)当たり前の重要さ
柳井正氏の年度方針「儲ける」は商売の本筋
楠木建
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治

人気の講義ランキングTOP10
ヒトは共同保育~生物学から考える子育て(1)動物の配偶と子育てシステム
ヒトは共同保育の動物――生物学からみた子育ての基礎知識
長谷川眞理子
未来を知るための宇宙開発の歴史(7)米ソとは異なる日本の宇宙開発
日本の弾道ミサイル開発禁止!?米ソとは異なる宇宙開拓の道
川口淳一郎
「アカデメイア」から考える学びの意義(4)学びの3つのキーワード
より良い人生への学び…開かれた知、批判の精神、学ぶ主体
納富信留
「集権と分権」から考える日本の核心(3)中央集権と六国史の時代の終焉
天平期の天然痘で国民の3割が死亡?…大仏と崩れる律令制
片山杜秀
数学と音楽の不思議な関係(1)だれもがみんな数学者で音楽家
世界は数学と音楽でできている…歴史が物語る密接な関係
中島さち子
教養としての世界史とローマ史~ローマ史講座・講演編(2)神々のささやく世界
「神々のささやく世界」では神々の声が行動を決める
本村凌二
モンゴル帝国の世界史(2)チンギス・ハーンのカリスマ性
自由な多民族をモンゴルに統一したチンギス・ハーンの魅力
宮脇淳子
知識創造戦略論~暗黙知から形式知へ(1)イノベーションと価値創造
価値創造において重要なのは未来から現在を見るという視点
遠山亮子
DEIの重要性と企業経営(4)人口統計的DEIと女性活躍推進の効果
日本的雇用慣行の課題…女性比率を高めても業績向上は難しい
山本勲
睡眠から考える健康リスクと社会的時差ボケ(5)シフトワークと健康問題
発がんリスク、心身の不調…シフトワークの悪影響に迫る
西多昌規