マザーテレサとの出会い
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
人生を変えたマザーテレサの言葉…あの人たちはキリストだ
マザーテレサとの出会い
上甲晃(志ネットワーク代表)
松下政経塾で14年間、青年塾で18年間、人材育成に携わってきた志ネットワーク代表・上甲晃氏。苦労を重ねる中で救いになったのは、マザーテレサの言葉だという。人生が変わったというマザーテレサとの出会いのエピソードを交えながら、上甲氏が松下政経塾での14年間の結論を語る。(2015年3月20日開催日本ビジネス協会JBCインタラクティブセミナー講演より、全8話中第8話目)
時間:7分15秒
収録日:2015年3月20日
追加日:2015年4月9日
≪全文≫

●マザーテレサに会いにインドに行く


 最後になりますが、私も松下政経塾で14年間、青年塾で18年間、人材育成を行い、いろいろとつらい思いや苦しい思いをしました。中でも私が非常に感化されたのは、マザーテレサという人でした。

 皆さん、どういう人が教育しにくいか、お分かりでしょうか。それはやる気のない人です。やる気が全くない人に教えるのはすごく難しいのです。もう一つ難しいのは、自分に自信のある人に教えることです。私の苦労は後者の苦労なのです。俺は偉いと思っている人に教えるのは本当に難しい。それは心のどこかに傲慢さがあるからです。ですから、一番難しいのは校長先生の研修会です。校長先生は、教えることは上手なのですが、教わることは下手なのです。「言うてみい」とか「聞いてやる」といった具合に、態度に表れているのです。政経塾も少しその傾向がありますね。皆「エリートや」ともてはやされた人たちです。ある種、そのエリート意識は傲慢さでもあるわけです。その苦労はやった者しか分からない苦労であり、しかも、住み込み勤務でしたから、私たち職員の間で共感するのはその苦労なのです。そんな中、私にとっての救いはマザーテレサの言葉でした。

 ある時、マザーテレサに一度会いたいと思ったのです。その時はまだ生きておられたので、インドの、当時はカルカッタ、今のコルカタへ出かけて行きました。予約も何もしていなかったので、どうしたら彼女に会えるか、町の人にいろいろと尋ねたのですが、「それは難しいな」「急には無理だ」という話でした。やはり突然来ても無理かなと出直そうと思っていたら、その週末に一人のおばさんがホテルにやってきて、「あんた、マザーテレサさんに会いたいらしいね。簡単に会えるよ」と言うのです。マザーテレサは敬虔なクリスチャンです。「このコルカタにいる限り、日曜日は必ず礼拝に来る。だから礼拝堂で待っていれば会えるよ」と言うわけです。

 行きましたよ、朝一番。

 玄関で座って待っていたら、マザーテレサが現れたのです。その時の感動は今でも忘れられません。まず何と思ったかというと、「わぁ本物や」です。下手な英語で自己紹介をしました。


●マザーテレサの一言に人生が変わった


 当時のカルカッタの人口は1000万人ほどで、そのうちおよそ200万人は路上生活者でした。家がない、要するにホームレス...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
プロティアン~最先端の自律的キャリア形成(1)変幻自在のキャリア論
なぜ第二の人生のためにキャリアの棚卸しが必要か~組織から自律へ
田中研之輔
ウォーレン・バフェットの成功哲学(1)「世界一の投資家」の実像
世界一の投資家ウォーレン・バフェット…賢人と呼ばれる理由
桑原晃弥
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(1)人を真に活かす人事評価とは
ソニー流の「人材論」「新規ビジネス論」を具体的に語ろう
水野道訓
運と歴史~人は運で決まるか(1)ソクラテスが見舞われた「運」
歴史における「運」とは?ソクラテスの「運」から考える
山内昌之
認知バイアス~その仕組みと可能性(1)認知バイアス入門
誰もが陥る「認知バイアス」…その例とメカニズム
鈴木宏昭
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環

人気の講義ランキングTOP10
これから必要な人材と人材教育とは?(3)無謬性とジョブローテーション
もうゼネラリストを育てる人事制度では時代に対応できない
柳川範之
AI時代と人間の再定義(6)道徳の起源から考えるAIと感情の問題
道徳の起源は理性か感情か?…AI時代に必要な思考の身体性
中島隆博
聖徳太子「十七条憲法」を読む(1)十七条憲法を学ぶ現代的意義
聖徳太子の「和」は議論の重視…中華帝国への独立の気概
賴住光子
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
プロジェクトマネジメントの基本(9)リーダーシップとモチベーション
マズローの欲求階層説を発展させたアルダーファの理論とは
大塚有希子
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(3)「現場の熱」こそ多角化の要点
新規事業を成功させるリーダーとは…上意下達はなぜダメか
水野道訓
これからの社会・経済の構造変化(1)民主主義と意思決定スピード
フラット化…日本のヒエラルキーや無謬性の原則は遅すぎる
柳川範之
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(6)政治と経済をつなぐ公共哲学
どのような経済レジームを選ぶか…倫理資本主義の可能性
齋藤純一
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(6)曼荼羅の世界と未来のネットワーク
命は光なのだ…曼荼羅を読み解いて見えてくる空海のすごさ
鎌田東二
クーデターの条件~台湾を事例に考える(1)クーデターとは何か
台湾でクーデターは起きるのか?想定シナリオとその可能性
上杉勇司