真理は平凡の中にある
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
感動した言葉は野球部監督の「あいさつは野球より難しい」
真理は平凡の中にある
上甲晃(志ネットワーク代表)
志ネットワーク代表・上甲晃氏の持論は「真理は平凡の中にある」だ。人とは違った特別なことより、当たり前のことを徹底してやることを重視して、若者を指導してきた。上甲氏がこう考えるきっかけとなった松下幸之助の言葉、大いに共感した県立山形中央高校野球部のエピソードを踏まえ、「人間力」を上げる教育について語る。(2015年3月20日開催日本ビジネス協会JBCインタラクティブセミナー講演より、全8話中第6話目)
時間:10分33秒
収録日:2015年3月20日
追加日:2015年4月7日
カテゴリー:
≪全文≫

●変わらざるものに目を向ける


 私の持論は「真理は平凡の中にある」ということなのです。本当に大事なことは、実は当り前の中にあります。

 変化はもちろん大事だけれども、変化にばかり目を向けていると自分を見失ってしまいます。常に強迫観念に駆られるからです。俺は遅れているんじゃないか、取り残されているんじゃないか、という強迫観念です。こういう時代に変化に目を向けることはもちろん大事だけれども、もっと大事なのは「変わらざるものに目を向けろ。そうしなければ地面から足が浮いてしまう」ということです。

 今、大企業に行ってもどれだけ精神的に苦しんでいる若者が多いことか。それはあまりに変化が強調されて、浮足立った生き方になっているからではないでしょうか。私は、変化を無視する訳ではありませんけれども、もっと大事なのは、変わらざるものにしっかりと目を向けていけば、「慌てることはない。恐れることはない」という気持ちの落ち着きがあるのではないかと思ったのです。


●人間の本質は変わらない


 変わらざるものとは何か? 人間の本質は全く変わらないということです。時代がどんなに変わっても人間の本質は変わっていないのです。その証拠に、2500年前の論語を読んでみても皆、今でも心の糧にするではないですか。もし人間の本質が変わっていれば、2500年前の論語はいま読めたものではありません。聖書は2000年前。もし人間の本質が変わっていれば、聖書などとても読めません。

 今でも心の糧、基本の軸にするものは全く変わっていないということですね。だから人間の本質は何も変わっていない。その変わっていない本質にしっかり目を向けていかないと浮足立った生き方になり、常に強迫観念に駆られるのです。変わらざるものにしっかり目を向けろ。1000年後も2000年後も変わらないもの。それは何か。人間の本質は変わらないのです。


●当たり前のことを徹底してやることが大切


 ですから、若い人には「真理は平凡の中にある。だから一番大事なことは、誰でもやっている当り前のことを誰よりも徹底してやるということだ。それが“底力”だ」と言うのです。誰もがやっていない特別なことをやろうとすると、急に苦しくなるのです。自分だけ取り残されているような、遅れているような孤独感を感じるのです。私はこう思います。誰もがやっている当り前のことを誰よりも徹底...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(1)心理的安全性が注目される理由
なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る
青島未佳
本質から考えるコンプライアンスと内部統制(1)「法令遵守」でリスクは管理できない
「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質
國廣正
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環
優れた経営者の条件(1)スキルとセンスの違い
経営者のセンスは担当者のスキルとは全く違う
楠木建
「発想力」の技法を学ぶ(1)発見と探究(前編)
“なぜ”を繰り返せ!『発想力の全技法』に学ぶ原因探究法
三谷宏治
営業の勝敗、キリンの教訓(1)やる気のない社員になる理由
なぜ「やる気のある社員」が日本では6%しかいないのか?
田村潤

人気の講義ランキングTOP10
「満洲」から考える日本とアジア(10)戦後の「五族」の運命
「五族協和」の真実と満洲国崩壊後の五族の悲劇…満洲人、朝鮮人、露人、蒙古人、漢人らの戦後悲史を直視せよ
宮脇淳子
文明語としての日本語の登場(1)古代日本語の復元
なぜ「てふてふ」が蝶々?日本語の変遷を追う…まずは万葉仮名から
釘貫亨
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
本番に向けた「心と身体の整え方」(1)ディテールにこだわる
トップアスリートが実践する「自分の高め方」とは…まず集中のスイッチを入れる方法は?
為末大
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(4)認知症と共生社会の実現に向けた対策
その物忘れ、認知症かも…加齢による物忘れとの違いと一番大事なこと
小川純人
資本主義の再定義…哲学で考える(1)アダム・スミスの「市場と感情」
資本主義を哲学する…まずアダム・スミスの見えざる手と道徳感情論
中島隆博
大国主神に学ぶ日本人の生き方(8)求婚の歌と縁結びの力
大国主神が詠んだ歌…『古事記』の歌の意味と縁結びの力
鎌田東二
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
現代人に必要な「教養」とは?(1)そもそも教養とは何か
教養とは…本質を捉える知、他者を感じる力、先頭に立つ勇気
小宮山宏
『源氏物語』を味わう(3)形容詞からの楽しみ方
美しい形容詞の使い分け…『源氏物語』の表現を味わう
林望