経営者の運と使命
この講義シリーズの第1話
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
自分は先祖の代表として世の中に何ができるかが「天命」
経営者の運と使命(2)天命と先祖がもたらす運
ツキの管理では「天命」と「先祖」への意識が重要になってくるが、そのことに平林氏が気づかされたのは60歳で第一線を退いた時だった。そこで始めたのが「富士山を世界遺産にする」ための活動である。いったいどういうことなのか。その具体的な経緯を語りながら、天命と先祖がもたらす運について考える。(全3話中第2話)
※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)
時間:7分21秒
収録日:2023年11月21日
追加日:2024年3月12日
≪全文≫

●富士山を世界遺産にする――第一線を退いた後に気づいた天命


―― すぐに聞けば動くし、行った以上は必ずその人と親しくなってくるし、しかも継続的に付き合いができるというのは、平林さんの特徴ですよね。

平林 本当に有難いですよね。最近、60歳で第一線を退いて、美術館の経営をやっている中で気がついたことは、天命があるということですかね。

―― なるほど。

平林 生まれながらにして、人には天からのお役割があるというのは、第一線を退いた後にものすごく気がつかされました。

―― そうですか。第一線を退いた後のほうが、ですか。

平林 退いた後に、です。自分は、2月23日、富士山の日に生まれたことが天命で、その前から富士山の世界遺産(登録を実現させるための活動)をやっていたわけですけれど、60歳で1回リタイアした後に、より一層、その天命のことについては非常に(強く)感じます。おそらく、われわれの仲間はみんなそれに出会っていて、自分はこれをやらなければいけないということに気がついている人たちが多いのではないですか。

―― たしかにそうですね。

平林 それは人生において、最高に至福で、最高に運のいいことです。

―― なるほど。

平林 自分がやらなければいけないことに出会うということほど、素晴らしいことはあまりないのではないでしょうか。ですから、われわれの仲間をいつも見ていて、1億2000万人ほどの中の数パーセントの人たちに、この出会いを神様が演じてくれたように感じますね。

―― なるほど。

平林 これを一言で「運」といってしまえばおしまいですけれど、それにはもっと深い、何か自分たちの力では及ばないものが演出されているように思います。だから最近、「生かされている」という言葉を本当に感じますよね。

―― それは面白いですね。60歳で現役を引退されて、事業で儲けることから引退されて、その時に気がついて、特に平林さんの場合は、最初に富士山を世界遺産にするというところからスタートしました。(そのきっかけは、)ブラジルへ行った後に一緒に見に行ったスイスの登山鉄道を見て。

平林 登山鉄道ですね。

―― はい。イギリスの貴族が4000メートルの山を年寄りのおばあさんにでも見せてあげられるようにしようという、あの登山鉄道を見て、これと同じものを富士山に持ってこようと思ってスタートした。(今)なんとか...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
キャリア転換で人生を成功させる方法(1)2つの大きな潮流
なぜ40歳でキャリアについて一度考え直す必要があるのか
為末大
バブル世代の現実とこれからの生き方
バブル世代は「バブル崩壊世代」、苦労の先に見えるものがある
江上剛
マザーテレサとの出会い
人生を変えたマザーテレサの言葉…あの人たちはキリストだ
上甲晃
ストーリーとしての競争戦略(1)当たり前の重要さ
柳井正氏の年度方針「儲ける」は商売の本筋
楠木建
オリエント 東西の戦略史と現代経営論に学ぶ(1)ビジネスのヒントは歴史にあり
『失敗の本質』、中国古典…ビジネスのヒントを歴史に学ぶ
三谷宏治
野獣の経営、家畜の経営(1)経営センスが育つ土壌
ファーストリテイリングで経営者が育つ理由
楠木建

人気の講義ランキングTOP10
熟睡できる環境・習慣とは(2)酒、コーヒー、ブルーライトは悪者か
ブルーライトは悪者か?近年分かった「第3の眼」との関係
西野精治
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(1)サイバー・フィジカル融合と心身一如
なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために
鎌田東二
内側から見たアメリカと日本(7)ジャパン・アズ・ナンバーワンの弊害
ジャパン・アズ・ナンバーワンで満足!?学ばない日本の弊害
島田晴雄
歴史の探り方、活かし方(6)江戸時代の藩校レベルを分析
史料読解法…江戸時代の「全国の藩校ランキング」を探る
中村彰彦
習近平―その政治の「核心」とは何か?(1)習近平政権の特徴
習近平への権力集中…習近平思想と中国の夢と強国強軍
小原雅博
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
松尾睦
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
エンタテインメントビジネスと人的資本経営(1)ソニー流の多角化経営の真髄
ソニー流「多角化経営」と「人的資本経営」の成功法とは?
水野道訓
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
「集権と分権」から考える日本の核心(1)日本の国家モデルと公の概念
日本は集権的か分権的か…地理と歴史が作る人間の性質とは
片山杜秀