経営者の運と使命
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自分は先祖の代表として世の中に何ができるかが「天命」
経営者の運と使命(2)天命と先祖がもたらす運
ツキの管理では「天命」と「先祖」への意識が重要になってくるが、そのことに平林氏が気づかされたのは60歳で第一線を退いた時だった。そこで始めたのが「富士山を世界遺産にする」ための活動である。いったいどういうことなのか。その具体的な経緯を語りながら、天命と先祖がもたらす運について考える。(全3話中第2話)
※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)
時間:7分21秒
収録日:2023年11月21日
追加日:2024年3月12日
≪全文≫

●富士山を世界遺産にする――第一線を退いた後に気づいた天命


―― すぐに聞けば動くし、行った以上は必ずその人と親しくなってくるし、しかも継続的に付き合いができるというのは、平林さんの特徴ですよね。

平林 本当に有難いですよね。最近、60歳で第一線を退いて、美術館の経営をやっている中で気がついたことは、天命があるということですかね。

―― なるほど。

平林 生まれながらにして、人には天からのお役割があるというのは、第一線を退いた後にものすごく気がつかされました。

―― そうですか。第一線を退いた後のほうが、ですか。

平林 退いた後に、です。自分は、2月23日、富士山の日に生まれたことが天命で、その前から富士山の世界遺産(登録を実現させるための活動)をやっていたわけですけれど、60歳で1回リタイアした後に、より一層、その天命のことについては非常に(強く)感じます。おそらく、われわれの仲間はみんなそれに出会っていて、自分はこれをやらなければいけないということに気がついている人たちが多いのではないですか。

―― たしかにそうですね。

平林 それは人生において、最高に至福で、最高に運のいいことです。

―― なるほど。

平林 自分がやらなければいけないことに出会うということほど、素晴らしいことはあまりないのではないでしょうか。ですから、われわれの仲間をいつも見ていて、1億2000万人ほどの中の数パーセントの人たちに、この出会いを神様が演じてくれたように感じますね。

―― なるほど。

平林 これを一言で「運」といってしまえばおしまいですけれど、それにはもっと深い、何か自分たちの力では及ばないものが演出されているように思います。だから最近、「生かされている」という言葉を本当に感じますよね。

―― それは面白いですね。60歳で現役を引退されて、事業で儲けることから引退されて、その時に気がついて、特に平林さんの場合は、最初に富士山を世界遺産にするというところからスタートしました。(そのきっかけは、)ブラジルへ行った後に一緒に見に行ったスイスの登山鉄道を見て。

平林 登山鉄道ですね。

―― はい。イギリスの貴族が4000メートルの山を年寄りのおばあさんにでも見せてあげられるようにしようという、あの登山鉄道を見て、これと同じものを富士山に持ってこようと思ってスタートした。(今)なんとか...

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