編集長が語る!講義の見どころ
いまこそ日本仏教を見つめ直そう/特集&頼住光子先生【テンミニッツTV】
2022/12/09
いつもありがとうございます。テンミニッツTV編集長の川上です。
2020年8月から配信を続けてきた、頼住光子先生の《【入門】日本仏教の名僧・名著》講座シリーズが、現在配信中の「日蓮編」で、いよいよ完結となります。
日本仏教についての理解を深めることができる珠玉の講座シリーズの完結を記念して、今回、日本仏教特集を組んでみました。
歴史的に、日本人は仏教と深い関係で結ばれてきました。クリスマスソングの流れる12月ではありますが、ぜひ日本人の心の基底に流れ続けている知恵の真髄を、この機会に学んでみましょう。
■本日開始の特集:日本仏教を見つめ直す
https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=158&referer=push_mm_feat
日本では、仏教は様々な宗派に分かれて探究され、発展していきました。しかも、中国やインドなどで廃れてしまった教えも、しっかり保たれています。日本の仏教を知れば、「日本人の心」もわかります。本特集で、ぜひ日本仏教についての理解を深めましょう。
・頼住光子:日蓮が取り戻そうとした最澄の原点「純粋な天台宗」とは
・頼住光子:禅の原点とは――中国から禅をもたらした道元の生涯に迫る
・頼住光子:親鸞が「非僧非俗」と名乗った真意と妻・恵信尼の影響
・頼住光子:法然の専修念仏を批判…明恵の「あるべきようは」とは?
・頼住光子:「観想念仏」から「口称念仏」へ、法然の革命性に迫る
・頼住光子:末法直前に法華一乗思想と浄土信仰を両立した源信の教え
・頼住光子:空海と最澄の関係に大きな影響を与えた「密教」の位置づけ
・頼住光子:天台宗の開祖・最澄が残した最大の成果は「大乗戒」の確立
・頼住光子:聖徳太子が仏教を積極的に国づくりに生かした理由
・頼住光子:「文は人なり」――原文を読んで名僧の思想の息吹に触れる
・大野玄妙:仏国土は水平的世界だが「浄土に登る」―日本的仏教観
・北河原公敬:東大寺には大仏開眼以来1200年以上続く修二会の行法がある
・橋爪大三郎:仏教の根本は真理を覚ること、真理を覚るとは仏になること
■講座のみどころ:日蓮がめざしたものとは何か?(頼住光子先生)
頼住光子先生の《【入門】日本仏教の名僧・名著》シリーズの最後を飾るのが「日蓮編」です。
日蓮の教えは、以後の日本の歴史に大きな影響を与えてきました。それは、なぜなのでしょうか。また、日蓮が説いたこと、めざしたものは、いったいどのようなものだったのでしょうか。そして、日蓮の教えの意義はどこにあるのでしょうか。
そのことについて、頼住先生が、日蓮が書いた文章もひもときつつ、わかりやすく教えてくださいます。本質的な理解が深まる講座です。
◆頼住満子:【入門】日本仏教の名僧・名著~日蓮編(全3話)
(1)「天台沙門」と題目の功徳
日蓮が取り戻そうとした最澄の原点「純粋な天台宗」とは
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4733&referer=push_mm_rcm1
まず頼住先生は、日蓮の「日本に対する思い」を次のようにおっしゃいます。
《「自分は日本の柱になろう」と、ご自身でもおっしゃっています。仏教を受け入れた日本というものを、さらに仏教を通じて発展させていくことを日蓮は考えておられたと思いますが、そこには日本に対する思い入れというところが一つあると思います》
この強い思いから、死刑を宣告されるなどの苦難に遭っても信念を貫き、行動しつづけました。その姿が、その後の日本に大きな影響を与えていることは、間違いありません。
また日蓮は、「天台宗の原点回帰」をめざしていたともいいます。日蓮は、天台宗の比叡山で深く学んでいましたが、天台宗が密教や浄土教を取り入れていたのに反発し、天台宗が大切にしてきた「法華経」への信仰へと純化していこうとしたのです。
ところで、法華経といえば「南無妙法蓮華経」というお題目ですが、これは「南無阿弥陀仏」のお念仏といかなる点で異なるのでしょうか。また、お題目の精神とはいかなるものなのでしょうか。
その点については、ぜひ講座第1話をご覧ください。頼住先生は、大乗仏教の大きな共通点という視点も交えて教えてくださるので、深い理解を得ることができます。
第2話以降は、日蓮が書いたものを見ていきます。
最初に取り上げるのは、『観心本尊抄』です。これは日蓮が佐渡に流罪になったときに書かれたものです。
ここで日蓮は、《私たち人間一人ひとりの心が菩薩と等しい。要するに、私の心は菩薩の心につながっている》と述べ、そして《一身(=自分のこの身)一念(=自分のこの心)が世界全体に遍くつながり、ひろがっていく》ことを説いているといいます。
このような世界と人間の把握は、大乗仏教の「自他一如」や「空ー縁起」の考え方と大きな共通点があると頼住先生はおっしゃいます。まさに、「大乗仏教の本質をいかに理解するか」という部分ですが、頼住先生のこれまでの講義を学んでいると、頼住先生がおっしゃる言葉の意味が深く心に広がっていきます。
さらに第3話では、『開目抄』を紹介いただきます。ここで日蓮は次の言葉を述べます。
《我日本の柱とならむ、我日本の眼目とならむ、我日本の大船とならむ》
どんな苦難に遭っても、迫害をされて親を殺すといわれても、あるいは「日本の国の王さまにしてあげましょう」といわれたとしても、自分は絶対に法華経を捨てないと述べたうえで、日蓮は上記の誓いを立ててているのです。
頼住先生は、この内容を次のように読み解きます。
《日本の柱となり、日本という国を保っていこう。また、この日本という国の「目」となり、この日本という国を栄えさせていこう。そして「大船」ということで、日本を乗せても溺れないような船に自分はなろう。そのためには法華経を軸とするのだという非常に強い決意が、『開目抄』のこの誓いの中に表されているといえます》
このような言葉を聞くと、日蓮は激しい人であったのではないかと想像されますが、実は残された手紙を読むと、「思いやりの心の行き届いた人だったことがわかる」といいます。
実は、日蓮と親鸞の手紙は対照的だと頼住先生はおっしゃいますが、その内容については、第3話の後半をご参照ください。
日蓮のメッセージの核心や人物像ばかりではなく、大乗仏教のあり方についても考えることができる講座です。ぜひご覧ください。
(※アドレス再掲)
◆特集:日本仏教を見つめ直す
https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=158&referer=push_mm_feat
◆頼住満子:【入門】日本仏教の名僧・名著~日蓮編(1)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4733&referer=push_mm_rcm2
※頼住光子先生の「頼」は、実際は旧字体(件名、本文いずれも)
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レッツビギン! 穴埋め問題
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今回は「メタバース」についての問題です。ではレッツビギン。
「アフォーダンス」という少し難しい議論がありまして、人の言うことは( )にとても依存するということです。
(どういうことかというと、)われわれはじっくり考えて、「真っ白な世界の中でメタバースを議論しましょう」と会議室でよくやりますが、あれはやめたほうがいいということです。つまり、こういうところ(VRセンター)で(ヘッドセットをつけて)やってみると、まだメタバースにはこういう課題点があると分かる。
例えば、ちょっと横を見ると建物が横に見えたり、向こう側には何もなかったり、という感じで、こうした大きな視野角というものは、普通のメディアではまず見えなかったりします。そういうことが(情報として)入ってくることによって、脳はいろいろ違った働き方をし始めるといわれているのです。
さて( )には何が入るでしょう。答えは以下にてご確認ください。
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4648&referer=push_mm_quiz
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編集後記
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皆さま、今回のメルマガ、いかがでしたか。編集部の加藤です。
さていよいよ年末も近づいてきましたので、少し先走ってしまいますが、実は近々面白い企画のご提案があります。現在、鋭意準備中ですので、当メルマガでお伝えいたします。ご期待ください。
また、これはすでにプログラムガイド12月号でもお伝えしておりますが、特集〈令和4年下半期人気ランキングBest10〉の配信もいよいよ迫ってきました。
今年の下半期はどの講義がよく視聴されたのか。ランキングされる講義をご視聴いただきながら今年を振り返っていただければと思います。そちらもご期待ください。
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テンミニッツ・アカデミー編集部