編集長が語る!講義の見どころ
旧約聖書の世界観…ユダヤ神話の基本を知る(鎌田東二先生)【テンミニッツTV】
2022/12/27
いつもありがとうございます。テンミニッツTV編集長の川上達史です。
今年は土曜日がクリスマスイブ、日曜日がクリスマスでした。皆さま、どのような時間を過ごされたでしょうか。
12月25日(日)から、鎌田東二先生(京都大学名誉教授)の「ユダヤ教の基本を知る」講座を配信しています(1話完結の講義です)。
日本では、クリスマスを過ぎると一気に「新年モード」に移行する場合が多いように見受けられますが、ぜひ完全に初詣気分になる前に、10分間の「ユダヤ神話講座」を学んでみるのはいかがでしょうか?
とてもコンパクトに、ユダヤ神話=旧約聖書の世界観を整理いただいています。多神教をベースとした日本の宗教的雰囲気と、一神教の社会の違いなども見えてきて、新たな気づきをいくつも得られること、うけあいです。
◆鎌田東二:ユダヤ神話の基本を知る(全1話)
10分でわかる「ユダヤ神話」
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4761&referer=push_mm_rcm1
これまで鎌田先生には、「日本神話の基本を知る」「ギリシア神話の基本を知る」という2つの講座をお話しいただきましたが、今回の「ユダヤ神話の基本を知る」でも、これまで同様、「起承転結」や「人間観」「世界観」などの切り口で迫っています。
まず、鎌田先生は、ユダヤ神話の起承転結を次のように説かれます。
起=天地創造。
承=アブラハム(アダムとイブの子孫)のイスラエル入り。
転=出エジプト(エジプトで奴隷境遇になっていたユダヤ人を、モーセが率いて脱出させる)。
結=バビロニア捕囚(国が敗れて、バビロニアで囚われ人になる)。
この流れを、ざっくりお話しいただいていますが、旧約聖書に書かれたユダヤ神話は、比較的に日本人にもなじみ深いところがあり、流れはすぐにわかります。
次に鎌田先生が解説くださるのが、「ユダヤ神話における世界の始まり」です。これについても、「唯一神による7日間の天地創造」はよく知られたことでしょう。
鎌田先生は、この天地創造が、創造する神であり唯一なる神が「言葉」によって創造していったことを強調されます。つまり、神が「光あれ」と言ったら、光があった、という流れです。
「人間のはじまり」も、この天地創造の「6日目」にアダムとイブが生み出されたことに起因します。
では、「文化のはじまり」はいかなることか。
ここで鎌田先生がピックアップするのが、牧畜が始まる逸話としての「カインとアベル」の物語と、「モーセの十戒」です。
「カインとアベル」の物語については、お聞き及びの方も多いと思いますが、あらすじはぜひ、講座本編の鎌田先生のお話をご参照ください。
「モーセの十戒」を、鎌田先生は「4つの宗教的戒律」と「6つの共同体的倫理」に分けます。その宗教的な戒律が、文化の始まりだといえるというのです。
さらに、「どんな神様や英雄の出来事があるか?」
鎌田先生は、物語のベースになるのは、エデンの園に住んでいたアダムとイブが、蛇の誘惑によって禁断の木の実を食べてしまい、追放されたこと(失楽園)だと指摘します。ここから人間の苦悩や、罪と罰が始まり、それに対応して「信仰復興」の動きが起きてくるというのです。モーセはまさに、そのような「信仰復興」を代表する英雄です。
では、「死後の世界」はどうか。
実は、ユダヤ神話(旧約聖書)では、死後の世界のことは「それほどはっきりした記述はない」のだといいます。では、どのようなことが書かれていて、どのように考えられていたのか。
そのことも、ぜひ講座本編をご参照ください。
鎌田先生は、ユダヤ神話について、次のようにおっしゃいます。
《『旧約聖書』はどこを見ても飽きることがない奇跡の話の連続で、不思議で神秘的でかつ人間の苦悩を非常にうまく表現していると思います》
その話の全体像と構造を、端的に理解することができる講座です。ぜひご覧ください。
(※アドレス再掲)
◆鎌田東二:ユダヤ神話の基本を知る(全1話)
10分でわかる「ユダヤ神話」
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4761&referer=push_mm_rcm2
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☆今週のひと言メッセージ
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《50代後半からの第二の人生》
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4602&referer=push_mm_hitokoto
「VUCAの時代」の鍵はマルチステージへのライフシフト
徳岡晃一郎(株式会社ライフシフト 代表取締役会長CEO/多摩大学大学院教授・学長特別補佐)
「これは大切なマインドだ」と私が思ったのは、50代後半からの第二の人生があることです。「残りの人生は、自分が大好きな〇〇を主体に生きていこう」と思い、うまく着地できれば幸せだと思います。
そのためには「〇〇を主体に生きていこう」ということで、「〇〇」は趣味であることが多い。それまでは、こういうことをやりたかったけれども時間がなかったとか、少しずつしかできなかったけれども本格的にやりたいなど、原動力になるのはやはり趣味だと思います。
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今週の人気講義
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現実を律する者が一番偉い――徳川家康が重んじた儒教思想
片山杜秀(慶應義塾大学法学部教授)
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編集後記
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皆さま、今回のメルマガ、いかがでしたか。編集部の加藤です。
さて、本日は来月(1月)のおすすめプログラムについて、プログラムガイドより先に少し紹介いたします。
1月に配信を予定している特集と講義は以下になります。
<1月の特集ピックアップ>
■真実の徳川家康
・小和田哲男:今川「人質」時代、徳川家康の実像を物語る3つのエピソード
・片山杜秀:徳川家康の「天下泰平」デザインとは?先人達の失敗に学ぶ
・山内昌之:徳川家康の2つの功績…現代日本はいかに形づくられたか
■意外と知らない本当の「世界史」
・宮脇淳子:なぜ日本の「世界史」はいびつなのか…東洋史と西洋史の違い
・福井義高:第二次世界大戦をソ連から見る意味はどこにあるのか
・本村凌二:フランス革命を考える上で鍵となるのはルイ14世と啓蒙思想
<1月の配信講義ピックアップ>
◆1月1日(日)配信予定:
小宮山宏:2023年頭所感…未来をつくるため、今こそ抜本的改革を
◆1月7日(土)
宮脇淳子:多民族の「モンゴル帝国」を築いたチンギス・ハーンの魅力
このほかにも注目の特集、見逃せない講義が盛りだくさんです。ご期待ください。
最後に。
毎月発行している「プログラムガイド」の無料郵送についてお伝えいたします。
毎月20日までにお申し込みいただければ、翌月より「プログラムガイド」を毎月郵送いたします。
ご希望の方でお申し込みがまだという会員の方は、いますぐ以下をチェックください。
<プログラムガイド無料郵送のご案内>
https://10mtv.jp/program_guide.php?referer=push_mm_new_function
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