編集長が語る!講義の見どころ
トランプ政治で加速する分極化…2024年米大統領選の行方/曽根泰教先生【テンミニッツTV】
2024/03/19
いつもありがとうございます。テンミニッツTV編集長の川上達史です。
この秋に行なわれるアメリカの大統領選挙。共和党の予備選では、トランプ氏が圧倒的な強さで勝利しています。一方、トランプ前政権で副大統領を務めたペンス氏が「良心にかけて、トランプ氏を支持しない」と表明するなど、なお共和党内も一枚岩ではありません。
さらに、アメリカ全体で見ると……。トランプ氏も演説で次のように咆哮したといいますが、「分極化(polarization)」はますます進んでいるようにも思われます。
「11月5日は、勤勉な米国民にとって新たな『解放記念日』になる。しかし、バイデン民主党政権を乗っ取っている嘘つき、詐欺師、検閲官、ペテン師たちには『最後の審判の日』になる」
では、アメリカの政治が直面している「分極化(polarization)」は、実際にどのような状況なのか。
本日は、そのことを曽根泰教先生にご解説いただいた講義を紹介いたします。イメージしている部分と、実際の様子を比べることで、より現状をしっかりと認識できます。
日本でも、分極化は間違いなく起きているように思われます。今後、政治がどのような姿になっていくのかを考えるうえでも、ぜひ見ておくべき講義です。
◆曽根泰教:加速する「アメリカの政治的分極化」と今後の可能性(全1話)
トランプ政治で加速する分極化…2024年大統領選の行方
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5239&referer=push_mm_rcm1
最初に曽根先生がご紹介くださるのは、アメリカ連邦議会の混乱の姿です。もともとアメリカには党議拘束がないのが特徴でしたが、分裂がこれほど明らかになるのは珍しいといいます。
共和党には、右派(House Freedom Caucus)、保守派(Republican Study Committee)、ビジネス指向(Main Street Caucus)、主流派(Republican Governance Group)、超党派(Problem Solvers Caucus)という5派閥があるといいます。
このなかで右派に属するグループが、テコでも動かない。さらに、トランプ支持者同士でも対立することがある。それが現状なのです。
テンミニッツTVの講義で橋爪大三郎先生がご指摘下さっていますが、アメリカは元々分断しているという見方があります(橋爪大三郎先生:「アメリカの教会」でわかる米国の本質)。
しかし、曽根先生が問題視するのは、かつてはそれでも(そして党議拘束がなくても)、党派を超えた立法が可能だったのに、現在、どんどんそのようなことが亡くなってしまっていることです。
その大きな理由の1つが、「中道」がだんだん喪失していることです。
そのため、大統領選挙でも、予備選挙では極端な主張の候補が当選する。しかし本選挙では、国民全体から指示を受けなければいけないので、中道的な候補者が勝つ。
そのような傾向が表われていると、曽根先生は指摘されます。
では、分極化の要因は何なのか、そしてアメリカの各地方の状況はどうなのか。それについては、ぜひ講義本編でご覧ください。
加えてこの講義で興味深いのは、曽根先生がイメージ図で、「分極化」の姿を紹介くださっている部分です。
SNSを調べて、共和党支持者と民主党支持者のダブりがどのくらいあるかを示した図。さらに、分極化が年を経るごとにどのくらい進展しているのかを示した図……。
ここは衝撃的でもあり、また現在の日本の政治行動を考えるときに、身をつまされる話でもあります。
「アメリカのいまの姿は、少し未来の日本の姿だ」などといわれることもあります。「そんな単純な話でもなかろう」と思いつつも、ポリティカル・コレクトネスやLGBTなどの状況を見ていくと、なんとなく、そうであるような気がしてくることも確かです。
日本の未来を考えるためにも、現在のアメリカの政治の姿を整理しておくのも大切なことでしょう。ぜひ本講義をご覧ください。
(※アドレス再掲)
◆曽根泰教:加速する「アメリカの政治的分極化」と今後の可能性
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5239&referer=push_mm_rcm2
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編集部#tanka
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編集後記
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今回のメルマガ、いかがでしたか。編集部の加藤です。
さて、一昨日の日曜日(3月17日)から新講師である水島昇先生(東京大学 大学院医学系研究科・医学部 教授)の講義が配信開始となりましたので以下、お伝えいたします。
◆水島昇:オートファジー入門~細胞内のリサイクル~(全5話)
(1)細胞と細胞内の入れ替え
ノーベル賞受賞「オートファジー」とは?その仕組みに迫る
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5283&referer=push_mm_edt
この講義のテーマである「オートファジー」は、2016年に東京工業大学栄誉教授の大隅良典氏がノーベル生理学・医学賞を受賞しましたが、その受賞理由となったテーマで、その仕組みについて大隅氏のもとで一緒に研究をされた水島先生がとても分かりやすく解説している貴重な講義です。
シリーズ後半ではオートファジー研究の過程と状況、また今後の医療、特に難病治療に関する現状と可能性についてもお話しされていますので、ぜひ続けてご視聴ください。毎週日曜日配信で全5話の予定です。
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