編集長が語る!講義の見どころ
年間・2年会員様プレゼント企画!&イノベーションとは何か?/楠木建先生【テンミニッツTV】

2024/08/23

いつもありがとうございます。テンミニッツTV編集長の川上達史です。

本日は、テンミニッツTVで大人気を誇る、楠木建先生の「イノベーション講義」を紹介いたします。

その前に……。

■【年間プラン/2年プラン⇒冊子&書籍プレゼントキャンペーン】

テンミニッツTVのWebページでも告知しておりますが、現在、「年間プラン/2年プランをご利用&応募で絶対もらえる!アメリカ大統領選挙がもっとわかる冊子&書籍プレゼントキャンペーン」を実施しております。

◆キャンペーン期間
2024年8月20日(火)~2024年9月23日(月)

◆キャンペーンお報せページ
https://10mtv.jp/new_page.php?hash=ZRLSCqzOP1&referer=push_mm_new_function

年間プラン、2年プランにご加入の皆さまに、お申し込みいただければ漏れなく下記をプレゼントいたします。

◆年間プランのお客様へのプレゼント=小冊子「米国史から日本が学ぶべきもの」(※「冊子」もしくは「PDFデータ(PC閲覧推奨)」のいずれかを選択いただけます)。

◆2年プランのお客様へのプレゼント=納富信留先生の講義録書籍『プラトンが語る正義と国家』および小冊子「米国史から日本が学ぶべきもの」

いずれも、11月のアメリカ大統領選挙を知るために有益な冊子です。詳細は上記URLをご覧ください。

また、2年プラン、年間プランは、月々お得な金額でご利用いただけます。ぜひ、この機会にプラン変更もご検討いただければ幸いです。

◎2年プラン(24か月間31,680円)⇒月額換算1,320円
◎年間プラン(12カ月間19,800円)⇒月額換算1,650円
◎月刊プラン:月額1.980円

※プラン変更については下記をご参照ください。
https://10mtv.jp/faq/faq_answer.php?id=25&referer=push_mm_new_function


■【楠木建先生:イノベーションの本質を考える】

さて、楠木建先生(一橋大学大学院経営管理研究科国際企業戦略専攻教授)の「イノベーションについて、イメージがガラリと変わる講義」を紹介します。

「イノベーション」という言葉を、よく聞きます。しかし、「イノベーションとは何か」と問われると、案外、とまどってしまうものです。

楠木先生はとても印象的なことをおっしゃいます。

《イノベーションで大切なのは「頑張るな」ということだと思います。僕が嫌だなと思ったのは、「今月中に1人当たりイノベーション案件5個出せ」というような命令です》

「そんな命令を出した瞬間に、もうイノベーションはありえない」というのですが、はたして、どういうことなのでしょうか。

◆楠木建:イノベーションの本質を考える
(1)イノベーションの定義
イノベーションの定義はパフォーマンスの次元が変わること
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=2410&referer=push_mm_rcm1

楠木先生は、イノベーションという言葉を、「この辺で何か一発新しいことをやろう」などという程度の意味で使っていたら、本質から大いに逸脱した議論になってしまうと指摘します。では、どのように考えればいいのか?

楠木先生が強調するのは、イノベーションの本質を考えるポイントは、「イノベーションが何か」ということよりもむしろ、「それが何ではないのか」を理解することにあるということです。

楠木先生は、シュンペーターの「イノベーションの本質は『非連続性』」という定義と、ドラッカーの「イノベーションとは、パフォーマンスの次元が変わること」という定義をご紹介くださり、そのうえで、「進歩はイノベーションではない」と喝破します。

なぜ、進歩はイノベーションではないのか。

進歩とは、たとえば、スマホがより薄く、軽くなったり、画面が大きくなったりすることです。こう例示するとわかりますが、実は、進歩というのは、「価値の次元において連続」しています。

しかも、進歩には終わりがあります。つまり、あるところまで進歩してしまったら、それ以上に進歩してもしなくても、別にどちらでも良いということになってしまうのです。

楠木先生は、旅客機業界がリクライニングシートの角度を競った例を挙げます。ついに、この競走はフルフラット(180度)を達成するところまでいきます。では、210度になったら嬉しいか? 誰もそんなことは求めません。これは進歩がオーバーシュートしてしまった姿です。

では、イノベーションとはどのようなものなのか。ここで楠木先生はイノベーションの具体的な例をいくつかご紹介くださいます。

たとえば、デジタルカメラの最初期に登場したカシオの「EXILIM」。19世紀に刈り取り機などを販売するときに始まった「割賦販売方式」、IBMが売り出した「System/360」。ソニーの「ウォークマン」。「ワンカップ大関」……。

これらが、なぜイノベーションなのかは、ぜひ講義本編をご覧ください。

楠木先生は、イノベーションの最も正しい訳語は「技術革新」ではなく「路線転換」だとおっしゃいます。そして、イノベーションは、そうそう簡単に起こるものではない、とも。

進歩は「できるか・できないか」の勝負ですが、イノベーションは「思いつくか・つかないか」の勝負です。そして実は、口では「イノベーション」といいながら、「進歩」にリソースを振ってしまっていて、その結果、イノベーションからむしろ離れてしまっている例が多いのだと指摘されます。

これが「可視性の罠」です。「お客様のニーズを聞けば聞くほど、進歩になってしまう。なぜなら、まだ生み出されていないウォークマンのようなものが欲しいという人は、あまりいないから」。そう楠木先生はおっしゃいます。

この「可能性の罠」とはどういうことか?
イノベーションにおいて「人間の本性」を押さえることが、なぜ大切なのか?
イノベーティブな人とは、どのような人なのか?

それらについても、ぜひ講義をご覧ください。

深く考えさせる問題提起が続出し、価値観が一変することうけあいの名講義です。


(※アドレス再掲)
◆楠木建:イノベーションの本質を考える(1)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=2410&referer=push_mm_rcm2


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編集部#tanka
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切り花のフレーへードは幸いか強き根なくば花咲かぬものを

自由はもちろん大切です。しかし、根っこから切断されてしまった自由は本当に幸福なのでしょうか。そのことを問う福田恆存の思想について、浜崎洋介先生に教えていただきました。(達)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5400&referer=push_mm_tanka