編集長が語る!講義の見どころ
秋に人間力を実らせる(令和6年版)~人に伝える技術とは?/特集&三谷宏治氏【テンミニッツTV】
2024/10/04
いつもありがとうございます。テンミニッツTV編集長の川上です。
いよいよ「実りの秋」まっさかりとなってきました。毎年、大人気をいただいている春と秋の「人間力」特集。本日は、《秋に人間力を実らせる(令和6年版)》を紹介いたします。
「実りの秋」には、ぜひ自分自身の「人間力」も「実り多き」ものとしたいもの。今回は「人間力を高める方法」に着目して講義を集めてみました。自分を変え、自分を高めるための様々なヒントが満載です。
■特集:秋に人間力を実らせる(令和6年版)
https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=251&referer=push_mm_feat
・三谷宏治:重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
・山内昌之:歴史における「運」とは?ソクラテスの「運」から考える
・鎌田東二:がんの告知を受けて大国主神のケアと自己回復力に共感した
・島宗理:「なぜ人は部屋を片付けられないか」を行動分析学で考える
・一ノ瀬正樹:原因と結果の迷宮―因果関係と哲学
・佐久間昇二(※):松下幸之助は聞き上手ではなく言わせ上手…素直な心で即断
■講座のみどころ:なぜ相手に伝わらないか?…「重要思考」で考える(三谷宏治氏)
上記の特集の紹介で、「今回は『人間力を高める方法』に着目して講義を集めてみました」と書きましたが、この特集の冒頭で紹介するのは、「自分の思いや考えを、どうしたら相手に的確に、きちんと届けることができるか」を教えてくださった三谷宏治氏(KIT〈金沢工業大学〉虎ノ門大学院教授)の講義です。
「自分の考えが、なかなか相手に伝わらない」「相手が自分の思うように動いてくれない」「会社でも、あるいは家庭でも、何かを決めようというときに、うまくいかない」……。日々のなかで、そのような「壁」にぶつかることも、多いものです。
なぜ、うまくいかないのでしょうか。どうすれば、うまくいくのでしょうか。
その点についての大きなヒントを、三谷宏治氏がご解説くださいました。
三谷氏は、『一瞬で大切なことを伝える技術』(知的生きかた文庫)という書籍を発刊しておられます。この本で三谷氏は、「伝える技術」として次の4ステップを挙げておられます。
「言いたいことをはっきりさせる」
「言いたいことを相手に伝える」
「相手の言いたいことを理解する」
「相手とちゃんと話し合う」
さて、それぞれの勘所は、どこにあるのでしょうか。
◆三谷宏治:「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(全4話)
(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5230&referer=push_mm_rcm1
三谷氏はまず、「伝わらないのは、ちゃんと考えていないからだ」とおっしゃいます。ちゃんと考えれば、自動的に伝わりやすくなるのだと。まことに耳の痛いお話です。
しかし、それで終わりではありません。最終的な目標は、ちゃんと会話し議論できることです。とすると、相手のことを「傾聴=アクティブ・リスニング」する必要があります。相手に上手に質問をして、考えを引き出していかなければいけません。
これらのポイントになるものこそ、「重要思考」だと三谷氏はおっしゃいます。
重要思考とは何か。三谷氏は、大切なのは「重み×差」。そして「DMU(Decision Making Unit=意思決定体)」だとおっしゃいます。
まずは「重み」です。
世の中の多くの議論では、「他に比べて、こんなにすごい」ということが述べられます。しかし、それは「重要なこと」なのでしょうか。もし重要度が低くて「ゼロ」だったとしたら、どんなに「差」を述べても、両者をかけると「ゼロ」になってしまいます。
三谷氏が挙げてくださる「2011年夏の家庭での節電」の例はとてもわかりやすいものです。原子力発電所が止まったために、夏に15%の節電をしなければならなくなった。では、次の節電策のうち、どれか1つを選ぶ場合としたらどうするか、いうものです。
1:照明をすべてLEDに取り換える(▲85%)
2:エアコンを新品に買い替える(▲20%)
3:エアコンの設定温度を28度にする(▲30%)
4:冷蔵庫を新品に買い換える(▲60%)
5:テレビを見る時間を半分にする(▲50%)
項目の後ろに書かれているパーセンテージは、たとえば1番であれば、白熱灯からLEDにすると、それだけの節電になるということです。
三谷氏が注目するのは、このパーセンテージが「ダイジなこと」を示していないことです。三谷氏は次のようにおっしゃいます。
「本当にダイジなのは、夏のいちばん暑いときの数字だ。夏の14時に、どれがどのくらい使われているのか。実はエアコンが全体の電力使用量の53%を占めている。一方、照明・テレビは5%にすぎない。とすると……」
このお話は、ぜひ講義本編をご覧ください。三谷氏のおっしゃる「重要思考」の考え方がとてもよくわかるようになります。
もう一方の「DMU=意思決定体」とは、そのものズバリ、誰が決定しているかということです。例として挙げてくださるのは高級紳士服店での例です。男性が奥さんや娘さんと来店する場合、どれがいいかを決めるのは男性ではなく女性陣だった……。
つまり、「意思決定をする人にとって、ダイジなことは何か」。それを絞り込むのです。
この講義第1話を視聴すると、頭のなかがとても整理されてきます。
第2話では、女子高で行なわれた「ほめる練習」の例が語られます。これは、「ほめるも叱るもDMUは相手。であれば、まずは相手から聴くことが必須」ということを理解するために行なわれたものです。
ほめるにしても、叱るにしても、相手の心が動かないことには意味がありません。相手の心を動かすほどのインパクトを与えるためには、相手が考えていることをよく聴くことが必要になるのです。
この演習は、相手の「ジマンの一品」をほめるというものです。ほめるためには、相手の「こだわり」を深く聴かなければいけない。つまり、相手のいちばんのこだわりを深掘りするのです。さて、その結果は……。
それはぜひ、講義本編をご覧ください。
第3話で語られるのは「決め方」です。まず三谷氏は、世の中でいわれる「ほうれんそう=報告・連絡・相談」は正しいかと問題提起されます。
たとえば部下や子どもが「報連相」をする場合、上司や親は「アドバイス」という名の「答え」を示してしまっていないか。それでは部下や子どもは、自分で考えずに「相談」することで済まそうとするようになってしまわないか。
ここで教えてくださるのが、飛行機が墜落した状況からのサバイバルを考えてみる演習です。ここでも「ダイジなことから考えて決めていく」考え方と話し合い方が重要になってきます。
そして、この流れを受けて第4話では、部下や子どもを「放牧型共育」していく方法論が語られます。親と上司に求められるのは「我慢」だというのですが……。
ここでは「子どもへのおこづかい」を例に説明がなされます。これも、まことに興味深い方法論です。
文字通り「重要なこと」が、よく見えてくる講義です。自分の凝り固まった考えを解きほぐし、問題解決の糸口を示してくれる、まことに有用な講義です。ぜひご覧ください。
(※アドレス再掲)
■特集:秋に人間力を実らせる(令和6年版)
https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=251&referer=push_mm_feat
◆三谷宏治:「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5230&referer=push_mm_rcm2
※佐久間昇二氏の「昇」は、実際は「昇」の異体字(日の下に舛の字。件名、本文いずれも)
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編集部#tanka
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「報復をされねば終わり」丁半の博打止まらぬ悲劇にも似て
イランがイスラエルに180発の弾道ミサイル攻撃。イランはイスラエルが報復をしなければ攻撃はこれで終わりと匂わせますが、ここで止まるようには思えぬ悲劇性が……。(達)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5490&referer=push_mm_tanka
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