編集長が語る!講義の見どころ
『源氏物語』を味わい尽くす/林望先生×ロバート キャンベル先生&特集【テンミニッツTV】

2024/11/15

いつもありがとうございます。テンミニッツTV編集長の川上達史です。

今年は大河ドラマ『光る君へ』の主人公が紫式部ということもあり『源氏物語』への関心も大きく高まりました。

いうまでもなく、『源氏物語』は「いつかは読んでみたい」日本の古典の最右翼に位置する作品でしょう。とはいえ、実際に手に取るには、いささか敷居が高いのも事実。

そんな『源氏物語』の世界に触れ、心ゆくまで楽しむために知っておきたいこと、そして『源氏物語』の愉しみを、深く、わかりやすく解説する名講義を集めました。

■特集:『源氏物語』を味わい尽くす

https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=229&referer=push_mm_feat

林望×ロバート・キャンベル:謎多き紫式部の半生…教養深い「女房」の役割とその実像

板東洋介:『源氏物語』の謎…なぜ藤壺とのスキャンダルが話のコアに?

林望:「実事」とすら書かない、『源氏物語』に秘めた色恋の話

渡部泰明:ぬばたまの、あしひきの……不思議な「枕詞」の意味は?

関幸彦:平安時代の構造と特徴は?激動と転換の400年が持つ意味


■講座のみどころ:日本語と英語で味わう『源氏物語』(林望先生×ロバート キャンベル先生)

本日は、林望先生とロバート キャンベル先生に、縦横無尽に『源氏物語』についてご対談いただいた講義を紹介いたします。この両先生のお名前を見れば、この講義がいかに楽しいものかは、すぐに想像できます。

『源氏物語』は、何より「歌物語」でもあります。物語のなかの和歌を味わうことで、楽しみはいっそう深くなります。さらに、『源氏物語』は明治以降、早くから海外でも大きな関心を集め、翻訳されていました。英語からアプローチすることで、『源氏物語は』また違った色彩の魅力を見せ始めます。

両先生は、そのような深みを「楽しく」「軽やか」にご紹介くださいます。

◆林望×ロバート キャンベル:日本語と英語で味わう『源氏物語』(全5話)
(1)紫式部の人物像と女房文学
謎多き紫式部の半生…教養深い「女房」の役割とその実像
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5517&referer=push_mm_rcm1

さて、まずはこの講義の全体像を各講義のタイトルでお示ししましょう。

(1)紫式部の人物像と女房文学
謎多き紫式部の半生…教養深い「女房」の役割とその実像

(2)『源氏物語』が描いたリアリティ
平安時代から続く伝統…『源氏物語』の最大の特色は口承性

(3)親子の物語と自然の描写
「胡蝶」の中の玉鬘…その文章の綴り方の妙は古今独歩

(4)『源氏物語』をめぐる日英の歴史
世界で初めて英訳された『源氏物語』と日英同盟への影響

(5)英訳による『源氏物語』とその世界観
ロバート キャンベル氏の朗読で堪能する英訳版『源氏物語』

林先生は、以前、単独のテンミニッツTV講義をしてくださってもいますが、現代語訳『謹訳 源氏物語』(全10巻:祥伝社)を著わしておられます。これは『源氏物語』の全文を、ほぼ逐語訳的に追って原文の味わいを最大限に残しつつ、しかも(専門外の人でもよくわかるように)歌などの意味も的確に補筆し、現代文の文章としてもとても味わい深く、純粋に「物語」としても楽しく読める、驚くべきシリーズです。

一方、ロバート キャンベル先生は、皆さまご存じのとおり日本文学がご専門で、日本人の漢詩や和歌にも深いご関心をお持ちでいらっしゃいます。

そのお二人が、『源氏物語』について深く語り合うのですから、おもしろくないはずがありません。

テーマは多岐にわたります。『源氏物語』における和歌の位置づけとは? 『源氏物語』はどのように読み継がれていったのか? その実際の読まれ方・楽しまれ方とは? 物語のなかに差しはさまれる自然の描写の味わいや意味とは? 海外での『源氏物語』の広がり方とは?……。

たとえば、実は『源氏物語』は、黙読するのではなく、誰かが朗読(音読)してくれるのを楽しく聴くものであったといいます。『源氏物語』の原文は、主語が誰かがわかりづらい部分もありますが、これも、それこそ読む人が(落語などでも、そうであるように)登場人物ごとに「声色」を変えて表現するので成立するのであって……、などといったお話を聞くと、なるほど!と深く得心できます。

しかも、林先生ご自身が現代語訳を実際に朗読してくださりつつ、描写の素晴らしさをご解説くださいますので、「耳で聴く楽しみ方」を存分に味わうことができます。

さらに、この講義では、ロバート キャンベル先生が、アーサー・ウェイリーの古典的名訳である『Tale of Genji』から「末摘花」のワンシーンを英語で朗読くださいます。これもまさに、動画講義ならではのおもしろさ!

英語と日本語の違いなどにも触れつつ、キャンベル先生が朗読しながら日本語訳してご解説くださるのも、とても贅沢(ぜいたく)な時間です。

さまざまな深いところに話が及びつつ、しかもお二人の軽妙なかけあいで、ひと時も飽きるところがない。

こういう対話こそ教養の真髄なのだと、心から楽しめる講義です。ぜひご覧ください。


(※アドレス再掲)
◆特集:『源氏物語』を味わい尽くす
https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=229&referer=push_mm_feat

◆林望×ロバート キャンベル:日本語と英語で味わう『源氏物語』(1)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5517&referer=push_mm_rcm2


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編集部#tanka
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今年もあと一月半となりにけり なしたることとなさざることと

早いもので今年もあと1カ月半。あれをしておけば…という思いも募りますが、逆にここからの取り組みが来年以降の充実に活きるはず。ぜひ柳川範之先生の講義でネジを巻きましょう!(達)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=2071&referer=push_mm_tanka