編集長が語る!講義の見どころ
生成AIが社会を大きく変えはじめた/特集&渡辺宣彦氏【テンミニッツTV】
2025/02/07
いつもありがとうございます。テンミニッツTV編集長の川上達史です。
これまでテンミニッツTVでも、生成AIの講義を様々配信してきましたが、実際に社会の各所への導入がどんどん進んでいます。生成AIを仕事に導入する企業も急激に増えています。
現在、何が起きているのか。そもそも、生成AIとはどのようなものなのか。そして、AI導入の先にある未来とは?
それらの本質を深く読み解く「特集」です。
■特集:生成AIが社会を大きく変えはじめた
https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=250&referer=push_mm_feat
渡辺宣彦:生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状
渡辺宣彦:「生成AI」実装の衝撃…人工知能の歴史と特長
岡野原大輔:常識を初めて知った!?生成AIの大規模言語モデルとは
中島隆博:20世紀型の全体主義とは違う現代の「デジタル全体主義」
西垣通:ChatGPTは考えてない?…「AIの回答」の本質とは
柳川範之×松尾豊:AIやディープラーニングによって社会分析の方法が変わる
■講座のみどころ:生成AI「Round 2」への向き合い方(渡辺宣彦氏)
いま実際に、生成AIの導入がどのように進み、どのような段階に入っているのか。本日はそのことを渡辺宣彦氏(日本マイクロソフト株式会社執行役員常務 エンタープライズ事業本部長)にお話しいただいた講義を紹介します。
渡辺さんには以前、《Microsoft Copilot~AIで仕事はどう変わるか (全7話)》という講義をお話しいただいていましたが、その講義を収録したのは2023年8月のことでした。
今回の講義を収録したのが、2024年11月。その間、状況はどのように進んだのでしょうか。また、見えてきた課題とは。
◆渡辺宣彦:生成AI「Round 2」への向き合い方(全10話)
(1)生成AI導入の現在地
生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5611&referer=push_mm_rcm1
渡辺さんは、前回(2023年8月)の段階では、まだ「生成AIを使ってみました」という段階だったが、それから1年余を経て、もうフルスピードでやっている段階(Round 2)突入したとおっしゃいます。実際に生成AIが大きく社会を変えはじめているのです。
とはいえ、諸外国と比べてまだ日本は遅れているといいます。たとえば、ナレッジワーカー(知的な生産をするような労働者)でAIを使用している率が、世界平均では75%なのに、日本では32%とのこと。この差は、どこから来るのでしょうか。
渡辺さんは、2024年の初めごろの段階では、英語と比べると日本語に難があると感じる人が多かったからではないかと分析します。しかし現在、日本語の水準も挙がってきて、英語と遜色(そんしょく)ない段階に入ってきている。これから、世界平均との差も改善していくだろうと予測されます。
では、生成AIはどのように進化しているのか。
最近のキーワードは「マルチモーダル」だといいます。
これは「テキストベースの言葉だけではなくて、話し言葉であったり、画像であったりといったような、異なる要素を同時に取り扱うようなことができるようなAI」とのこと。
その実例として、興味深い例を渡辺さんは紹介くださいます。
1つは、MicrosoftのCEOのサティア・ナデラ氏の英語のスピーチを、日本語に自動翻訳する動画。見てみると、本人の声に近い音声で、しかも英語で強調している部分も日本語で強調して再現していることがわかります。すでにこれをAIで転換するレベルに達している。どんどん同時通訳レベルになっているということです。
もう1つは、ショッピングサイトのAIエージェントを相手に買い物をする設定の動画です。実際にAIを相手に会話していくのですが(英語)、普通に会話しているのに、AIは違和感なく答えていきます。さらに客が動画で欲しいものの実物を見せると、それに対する評価を下して、おススメの商品を紹介してくる。しかも、客が途中で英語からスペイン語に言葉を変えると、AIもスペイン語に変えて応答してくるのです。
このあたりは、ぜひとも動画でご覧いただくべき内容でしょう(第3話)。
続く第4話では、日本企業などが開発を進めているAIについても紹介していきます。これも、OpenAIが開発しているChatGPTを組み込んだマイクロソフトのCopilotで聞いて、その答えを紹介していくので、生成AIを実際に使うイメージもつかめる一挙両得な部分です。
第5話から、実際の企業の活用事例です。一つの事例として、まず、MicrosoftのCopilotというAIを組み込んだソフトウェアが、実際にどのように使われているのかが紹介されます。そして、各企業の事例……。この部分を見れば、企業にAIを導入するのがいかなることか、イメージをつかむことができるでしょう(第5話~第7話)。
第8話は、生成AIの導入を進める場合の課題です。この部分については、前回の《Microsoft Copilot~AIで仕事はどう変わるか》でもご指摘いただいた部分ですが、現実が進んでいる分、より明確に浮かび上がってきます。電力問題、倫理リスクに対する「責任あるAI」というコンセプト、選挙などの結果を左右しかねないディープフェイクなどの問題を採り上げます。
第9話からは、実際に生成AIを導入していく際に大切な「心構え」が語られます。
実は渡辺氏も、自分の仕事に生成AIが導入された当初は、どう使うか戸惑っていたとのこと。それを打開したのは、ふと「本当に知りたい」ことを聞いてみたことだったというのですが……。赤裸々なお話しから、状況が非常にリアルに伝わってきます。
そのような経験を受けて、渡辺さんが強調するのは「AI筋トレ」という考え方です。さらに、会議のあり方も劇的に変わったといいます。このあたりの実例は、実際にAIを使っていくイメージをつかむためにも必見といえるでしょう。
AI導入の実際と課題、そして未来像が、手に取るように見えてくる講義です。ぜひご覧ください。
(※アドレス再掲)
◆特集:生成AIが社会を大きく変えはじめた
https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=250&referer=push_mm_feat
◆渡辺宣彦:生成AI「Round 2」への向き合い方(1)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5611&referer=push_mm_rcm2
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編集部#tanka
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終戦の報を聞きてのち攻め込みし国が奪りし島なおも還らず
今日は北方領土の日。現在の国際情勢と類比して「奪われた領土」の問題を考えると、世界的な広がりのなかで別の側面も見えてきます。(達)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4397&referer=push_mm_tanka
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テンミニッツ・アカデミー編集部