編集長が語る!講義の見どころ
花巻東高校での経験を糧に~大谷翔平の育ち方/桑原晃弥先生【テンミニッツ・アカデミー】
2025/08/08
いつもありがとうございます。テンミニッツ・アカデミー編集長の川上達史です。
今年も夏の甲子園大会の熱闘が行なわれています。雲はわき、光あふれて……。高校生たちの奮闘はドラマを超えたドラマを生み、観ているわれわれに強烈な感動を与えます。
はたして、高校球児たちはどのような想いで日々鍛錬を重ね、白球を追いかけているのか。
本日は、その点について大いに参考になる「大谷翔平論」を語ってくださった桑原晃弥先生の講義を紹介します。
甲子園に出場するような野球選手たちは、小さな頃から鍛錬を積んだ逸材ばかりです。かつて大谷翔平選手も、そんな球児の一人でした。
しかし大谷翔平選手は、そのなかでもさらに飛びぬけた存在へと成長していきます。
大谷翔平選手のような人物は、いかに育つのか? 桑原先生はその秘密について、大谷選手の幼少期からの歩みを追いながら、その名言を紹介することで深掘りくださいます。
何より、大谷翔平選手の言葉や考え方を知ると、その活躍が「必然」だったことが見えてきます。野球選手にならなかったとしても、きっと経営者でも、科学者でも、あらゆるジャンルで成功をつかんだのではないかと思わせるほど、素直で透徹した思考を大谷選手が培ってきたことがわかります。
大谷選手の成功を、肉体的な資質や、運や偶然だけに求めてしまうと、何か大事なものを見失うのではないか。そうとすら思えてくるのです。
大谷選手自身、「自分も最初からこの体とこの技術があったわけではない」といっているそう。正しい考え方に基づいて、鍛錬を積み重ねてきたからこその結果なのです。
しかもその考え方は、一昔前の「スポ根(スポーツ根性)&体育会的思考」などとは大いに違っていて……。
では、大谷選手はいかに育つのか。その考え方とは。人間としての大切なことに気づかせてくれる講義です。
◆桑原晃弥:大谷翔平の育て方・育ち方(全9話)
(1)花巻東高校までの歩み
大谷翔平選手に天の配剤…花巻東高校での貴重な経験を糧に
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5680&referer=push_mm_rcm1
この講義では、大谷選手の経歴を追いつつ、「どんな師に出会い、何を学んだのか?」「逆境の乗り越え方」「不可能を可能にする力」「目標に向かう力」「大きな使命感を持って」という視点から、その考え方に迫っていきます。
最初の第1話、第2話は、年表で大谷選手の歩みを追っていきます。このように整理してみると、まさに圧倒されます。一方で、必ずしも当初から野球の「スター街道」をまっすぐに歩んできたのではないことも見えてきます。
大谷選手が語る「自分は東北なり岩手という土地でのびのびと野球ができた。自分が野球を嫌いにならずに済んだのは、それが非常に影響している」という言葉からも、多くのことを考えさせられます。
第3話からは、いよいよ大谷選手自身の名言や、周囲の人たちの言葉から、その活躍の真髄に迫っていきます。では、どのような言葉が、いかに取りあげられるのか。
たとえば桑原先生は、大谷選手の《高校時代、「楽しいより正しいで行動しなさい」といわれてきたんです。クリスマスに練習したのも、楽しいことより正しいことを考えて行動した結果》という言葉を引きつつ、次のように解説されます。
《楽しいことと正しいことがあるなかで、何が自分にとって一番大切なことなのか。野球選手として、世界一の野球選手になりたいという思いがあったら、何が正しいかを自分で考えられる。だから、このように大谷選手が言っているのは、人に押しつけているわけではなく、こういう言い方もしています。「テレビゲームだけをしていて打てるなら、それでいいじゃないですか。でも、ぼくは打てないから、練習します」と。仕事でもよくあると思いますが、「言われたからやるのではない。自分が考えて、納得してやる」。どちらが大事かということですが、そこの判断力というものが、こういうなかで養われていったのだと思います》
高校生なのに、クリスマスに練習する。しかも、「上からやらされる」のではなく、自分で納得して、進んでやる。なぜ、それができるのかといえば「世界一の選手になりたい」という強い思いがあって……。
大谷選手をそのようにさせた周囲の環境も大いに参考になるところです。
ほかに、どのような言葉があるか、いくつかピックアップしてみましょう。
◆(先入観は可能を不可能にすると教えられ)自分で無理じゃないかと思ってたら160キロはできなかったと思います。だから、最初からできないと決めつけるのはやめようと思いました。
◆期待は応えるものじゃなくて、超えるもの。だから、周りが考える、そのもう1つ上を行けたらいいんじゃないかなと。
◆自分の可能性を見出してれた人に対して、「もっとよくなっている姿を見せたい」と思うのは普通のことじゃないですか。
◆時間もないですし、トレーニングも結構やってるんで。必死こいて2時間3時間やったのが、その一杯二杯で変わってしまうってなってくると飲めないですね。
◆「自分の才能を信じた方がいい」というイチローさんの言葉のおかげで自信を持てましたし、その自信を持ってグラウンドに入っていけるようになったのは、あの言葉がきっかけです。
◆(二刀流への批判の中で)自分が重圧に押しつぶされないように努めてきました。僕はただ楽しんで、その結果どこまで数字を伸ばせるのか。自分の力を出し切りたいだけです。
◆160キロを目指していたら、158キロぐらいで終わっちゃう可能性があるので、目標数値は高めにしました。
◆僕の才能が何かと考えた時、それは伸び幅なのかなと思いました。変えることは怖くないし、どんどん新しいこと、こうかなと思ったことをやってみることができる。
◆その瞬間が、今日来るかもしれないし、明日来るかもしれない。もしかしたら、ある日、突然に何かをつかむ瞬間が現われるかもしれない。だから毎日練習したくなる。
◆思い通りに投げられなかったボールで抑えたことをオッケーにしちゃったら、成長するチャンスを失うことになるし、もったいないじゃないですか。
上記は、今回の講義で紹介する言葉の、ごくごく一部です。はたして、どのようなエピソードと考え方が語られるのか。
高校野球もプロ野球もメジャーリーグも、熱く盛り上がっているこの夏を、もっと楽しいものにしてくれる講義です。ぜひご覧ください。
(※アドレス再掲)
◆桑原晃弥:大谷翔平の育て方・育ち方(1)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5680&referer=push_mm_rcm2
人気の講義ランキングTOP10