編集長が語る!講義の見どころ
コロナ問題の克服と日本の未来に向けて~2021年頭所感(テンミニッツTVメルマガ)

2021/01/01

あけましておめでとうございます。テンミニッツTV編集長の川上です。
昨年も、弊テンミニッツTVをご愛顧賜り、まことにありがとうございました。令和3年が素晴らしい1年となりますよう、心よりお祈り申しあげます。

さて、テンミニッツTVでは、毎年元旦に、小宮山宏座長の「年頭所感」を配信しております。本日は今年の年頭所感を紹介いたします。

◆小宮山宏:021年頭所感-コロナ問題の克服と日本の未来に向けて-(全1話)
2021年、日本が目指すべきは自律分散協調型社会の実現
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3694&referer=push_mm_rcm1

この講義で小宮山先生が指摘されるのは、次の3点です。

1.コロナの問題
2.世界・地球の問題
3.日本が2021年から未来に向けてどうするか

まず最初のコロナ問題ですが、小宮山先生は日本の感染状況が、欧米と「100万人あたりの死亡者数」で比較した場合に、100分の1に近い状況になっていることに言及されたうえで、日本と欧米とを同じように取り扱ってはいけない、と指摘されます。たしかに、現在、日本も第三波の襲来で厳しい状況に陥っているとはいえ、他国との状況の違いを冷静に比較分析していくことが大切です。

さらに、小宮山先生が指摘されるのが、ワクチンなどの可能性です。小宮山先生はテンミニッツTVで早くから、「1年以内にワクチンが開発されるのではないか」とおっしゃっていましたが、まさに予見の通りとなりました。

小宮山先生の「科学的な思考を十分に背景として政策を決めていかなければいけない」という問題提起には、深く考えさせられます。昨年を振り返ると、「非科学的」な知見に基づいて、ただ危機を煽るような言説がいかに多かったことでしょうか。メディアなどのミスリードに引きずられずに、正しく判断していくためにも、やはり「科学的な思考」を持っていなければいけません。テンミニッツTVでは、今年も専門家による「科学的な知見」を提供していきたいと思います。

2つめの「世界・地球の問題」では、アメリカがパリ協定に復帰してSDGsを推進していく方向に向かうであろうこと、さらに米中の覇権争いに言及されます。

そして3つめが「日本」です。日本は2021年、どのようなことをしていくべきなのか。このパートでの小宮山先生のご指摘は、とても重要だと思います。ぜひ講義本編をご覧ください。

小宮山先生の講義がいつも訴えかけてくるのは、人間が知力や科学技術力を正しく発揮していけば 、必ずや「道を切り拓いていける」であろうことへの信頼です。まさにコロナ禍に見舞われているいまこそ、このような希望のビジョンを掲げることが必要不可欠です。

いまの日本社会には、「とにかく悲観論をいっておけばいい」という風潮さえあるように感じます。たしかに悲観論を言っておけば、それが外れたとしても「外れてよかった」「警告したから回避できたのだ」といえばいいわけですし、10に1つか2つだけでも当たった場合には「それ見たことか。私の警告どおりになったではないか」と胸を張ることができます。また、「ほら、ダメだ」「何をやっているのだ」と批判をぶつのも簡単なことです。

一方、楽観論や希望のビジョンを掲げることは、大いにリスクを伴います。まず楽観論や希望のビジョンは、その根拠をより明確に求められます。さらに、それが実現しなかったときや、悪い方向に転んでしまったときには、「何をやっているのだ」「全然違うではないか」という批判の的になりかねません。

しかし、悲観や批判ばかりでは社会は前には進みません。しかし、「Pessimism is nature, Optimism is will(悲観は人間の本性だが、楽観は意志である)」という言葉のとおり、あえて、それでもなお、楽観や希望を示すことが重要なのです。高みの見物の批評家ばかりだったら、道など切り拓けるものではありません。

楽観論や希望のビジョンが「説得力」を持つためには、きちんとした論拠や、しっかりした教養をベースにした見識が必要となります。テンミニッツTVは、小宮山座長のもと、「Optimism is will」というあり方の一助となるような講義を、今年もぜひ配信していきたいと思います。ぜひ本年も、何卒よろしくお願い申しあげます。

(※アドレス再掲)
◆小宮山宏:021年頭所感-コロナ問題の克服と日本の未来に向けて-
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3694&referer=push_mm_rcm2


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今週の「エピソードで読む○○」Vol.18
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今回の○○は、パナソニック(旧松下電器産業)グループ創業者の「松下幸之助」です。

松下幸之助さんは、自分を見つめろ、すなわち自己観照ということをよく言っていました。禅語で言えば、脚下照顧(きゃっかしょうこ)ということでしょうか。自分の足元を見ろということにつながってくるのかもしれません。自分を見て、そして改めるべきものは改め、伸ばすべきものは伸ばす。

「反省」という言葉もよく使いました。反省というと、こんなことを思い出します。松下さんは「君、布団に入ってすぐ寝るか」と聞くのです。私はすぐ寝ることが非常に健康的だと思っていましたし、実際帰ったらすぐにバタンキューでした。
(中略)布団に入ったら、5分も経たないうちにもう眠ってしまいますと言ったら、松下さんがニコっと笑って「君、それはあかんで」と言う。何が駄目なのかと思って、「なぜですか」と聞いたら、布団に入ったら、1時間は今日1日あったことを振り返ってみないといけないというのです。布団に入って1時間、振り返るのかと聞き返したら、「君、反省は大事やで」と言う。

松下幸之助が語った「反省」の重要性
江口克彦(株式会社江口オフィス代表取締役社長)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=1100&referer=push_mm_episode


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レッツトライ! 10秒クイズ
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「歴史・民族」ジャンルのクイズです。

江戸時代、「寛政の改革」を行った松平定信は有名なエッセイストでもありました。
彼は『花月草紙』というエッセイ集で、『伊勢物語』は梅のようだ、『源氏物語』は〇のようだ、『徒然草』は「くす玉」につくった花のようだと形容しているそうです。
さて〇には何が入るでしょうか?

答えは以下にてご確認ください
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=275&referer=push_mm_quiz


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編集後記
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編集部の加藤です。今年最初のメルマガ、いかがでしたか。
冒頭の編集長の言葉にもありますが、令和3年が本当に素晴らしい1年となりますよう、心よりお祈り申しあげます。

さて、本日はお正月ということで、成立から800年近くも愛され続けてきた『百人一首』について少し取り上げたいと思います。
百人一首の選者と考えられている藤原定家は自身の歌も一首選んでいるのですが、それが以下の歌です。

「来ぬ人をまつほの浦の夕なぎに焼くや藻塩の身もこがれつつ」

渡部泰明先生(東京大学大学院人文社会系研究科教授)によると、藤原定家は生涯の一首としてこの歌に大変自信を持っていたそうです。詳しくは渡部先生の講義をご視聴いただくとして、興味深いのはその背景として『万葉集』や『源氏物語』と深い関係があるということです。そこには「本歌取り」という和歌のレトリックも絡んでおり、日本の言葉やその技法についても学びになる、貴重な一首だと感じました。ぜひご堪能ください。

<今回ご紹介した講義はこちら>
藤原定家が生涯の一首として取り上げた理由
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=2215&referer=push_mm_edt