編集長が語る!講義の見どころ
《今を知る》祝日のない6月に「休み方」を考える/堀江重郎先生&特集【テンミニッツ・アカデミー】

2026/06/10

いつもありがとうございます。テンミニッツ・アカデミー編集長の川上達史です。

よく指摘されるように、6月は「祝日」がありません。子供のころから、そんな6月をうらめしく思ったことはないでしょうか。

しかも、季節の変わり目で気温の変動が激しく、梅雨の長雨なども続く時期。さらに、夏の酷暑もすぐそこです。

このような「6月」だからこそ、「休み方」をあらためて見直してみてはいかがでしょうか? ひと口に休み方といっても、そのあり方は多岐にわたります。たとえば、「攻めの休み」という発想があっても良いのでは?

今回の《今を知る講義まとめ》で、さまざまな角度から、自分のためのヒントを見つけてみてはいかがでしょうか。


■今を知る講義まとめ:祝日のない6月に「休み方」を考える

https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=294&referer=push_mm_feat

◆堀江重郎先生:肥満、認知症、低栄養…飽食の時代に大事な「選食力」3カ条
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5040&referer=push_mm_rcm1

◆西野精治先生:睡眠不足が生活習慣病や精神疾患を招く…睡眠の5つのミッション
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5823&referer=push_mm_rcm2

◆與那覇潤先生:メンタルが苦しくなったら?…今、夏目漱石を読み直す意味
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5692&referer=push_mm_rcm3

◆本村凌二先生:ワインと日本酒と人生の悦び…酒文化を謳歌した江戸とローマ
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4561&referer=push_mm_rcm4


■ピックアップ講義:飽食時代の「選食」のススメ(堀江重郎先生)

いうまでもなく、「食事」は人間の健康に決定的に重要な役割を果たします。なにしろ、食事こそが自分の身体をつくってくれるのですから。しかし案外、知っているようで知らないのが「食事のあるべき姿」ではないでしょうか。

一面で飽食の時代といわれ、全世界で20億人が「肥満」だといわれる一方、農法などの変化により、数十年前と比べると、野菜の栄養価が歴然と落ちているそう。さらに、誰しも心配な認知症にも、日々の食事が大きく影響を与えます。

食事を整えることは、何よりの身体のケアになります。攻めの休息法ともいえるかもしれません。

本日は、特集から堀江重郎先生(順天堂大学医学部・大学院医学研究科 教授)の講義をピックアップします。

堀江先生は、自分に本当に必要なものを食事の量、質ともに見定めて摂取する「選食」をご提唱くださいます。さらに、腸内細菌の重要性や、食事の楽しみの大切さについても言及されます。

「食事のあり方」について、とても多くの大切な気づきを得られる講義です。

◆堀江重郎先生:飽食時代の「選食」のススメ(全4話)
(1)選食の提唱と「食の多様性」
肥満、認知症、低栄養…飽食の時代に大事な「選食力」3カ条
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5040&referer=push_mm_rcm5

最初に堀江先生が指摘くださるのは、世界的な肥満の増加、栄養の偏りや低栄養、「個食(1人で食事を摂る)」の増加、極端なダイエットの弊害などです。

食事が、非常にアンバランスになっていることがよくわかります。また、堀江先生ご指摘のとおり、異常気象が続くなかで、持続可能とも思われません。

そこで堀江先生は「選食」を提唱されるわけですが、もちろん偏った食事をすることではありません。堀江先生はこうおっしゃいます。

《食に多様性を与え、また程よい制限をするということです。食事の質と量を選び、自分に合った食を選ぶことは、食事の価値を選ぶということにもなります。そして、食を楽しむことは食事というオケージョン(時)を選ぶということになります》

「多様性」「程よい制限」「楽しみ」という部分は、とても大きな意味を持つメッセージです。

そのうえで、堀江先生が最初におっしゃるのが「旬の食材を選ぶ」ということ。

堀江先生は、旬の喪失や、化学肥料の多量使用が、栄養素の減少に結びついているといいます。たとえばニンジンのビタミンAは、1950年と2015年とを比べると82%も減ってしまっている。アスパラガスのビタミンB2も同年比較で50%、ホウレンソウの鉄分は95%も減ってしまっている……。

このデータは、まさに驚きです。

さらに堀江先生は、腸内細菌の多様性の大切さもご指摘くださいます。地産地消の伝統的な生活をしている人と、産業社会のなかで作り置きされた食品や何らかの化学薬品で処理した食材を使った食品を食べている人とでは、腸内細菌のフローラに大きな違いがあるというのです。

加えて、腸内細菌を減らす要因としては、抗生物質などの薬、ストレス、過労、加齢、運動不足、偏った食事、飲み過ぎ、食べ過ぎ、有毒な物質などがあるとのこと。

腸内細菌のバランスが崩れると、病気の原因になるばかりでなく、認知症にも関係してきます。認知症予防に、どのような食事が効果的かも、第1話でお話しいただいています。ぜひご覧ください。

さらに第2話では、腸内細菌を豊かにする食材は何か、そして適切な「ファスティング(断食)」について教えてくださいます。

ファスティングについて堀江先生は、こうおっしゃいます。

《重要なこととして水分と塩分は摂る必要があるのですが、炭水化物を摂らなくなって12時間くらいしますと、人は体の脂肪を分解してエネルギーを作っていくのです。そういうことから、ファスティングをすればするほど体の中の脂肪、内臓脂肪、皮下脂肪が減っていきます。そしてこの分解された体の脂肪はケトン体と呼ばれる分子になって、糖分に変わるエネルギーになっていきますし、脳にも働いていきます》

さらに、身体のなかの老廃物を処分する「オートファジー」という機能も、エネルギーが枯渇していくことを感知すると、もう1回よみがえってくるといいます。つまり、細胞が若返るのです。

加えて、ファスティングをすることで、免疫力や認知機能も高まります。そして、体の中の炎症を抑えることで動脈硬化やがんのリスクも減るそう。まさに、「ファスティングが究極のサプリメント」といっても過言ではないのです。

第3話で語られるのは、食の多様性を実現することによる、必要な栄養素の摂取です。亜鉛などの栄養素について、具体的な食材情報とともに教えてくださいます。また、人間にとっての筋肉の重要性、魚と肉類の比較も語られます。

見逃すことができないのが、「果糖」が心身の老化を促進してしまうことです。なぜそうなってしまうのか。果糖がどのような食品に、いかに使われているかは、ぜひ第3話をご覧ください。

第4話で語られるのは、「楽しみ」をもたらす世界の食文化、そのなかでも独特の魅力を持つ「和食文化」についてです。そして重要なのは、そのような食文化をふまえたうえで食事を楽しむことで、オキシトシンが分泌されることだと堀江先生はおっしゃいます。

《オキシトシンというのは愛情ホルモンと言われて、共感力、学習意欲、記憶力、免疫力に関係すると同時に、気持ちがハッピーになる。そして、こういったハッピーな気持ちが感染症の予防にもなるということが言われています》

人間にとって大切な「食事のあるべき姿」を、多面的に理解することができる絶品講義です。ぜひご覧ください。


(※アドレス再掲)

■今を知る講義まとめ:祝日のない6月に「休み方」を考える
https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=294&referer=push_mm_feat

◆堀江重郎先生:飽食時代の「選食」のススメ(1)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5040&referer=push_mm_rcm6


公式noteをフォローすると過去のメルマガも見られます!
https://note.com/10minacademy