編集長が語る!講義の見どころ
《今を知る》いま日本政治の「真の課題」は?/宮本弘曉先生&特集【テンミニッツ・アカデミー】
2026/07/01
いつもありがとうございます。テンミニッツ・アカデミー編集長の川上達史です。
国会では、あいかわらず些末とも思える「追及ごっこ」が止みません。しかし、そんなことをしているヒマはあるのでしょうか。
いま日本は多くの重要な課題に直面しています。それぞれの課題を真正面から見据えなければなりません。むしろ、これらを乗り越えればチャンスになると考え、打つべき手を果断に打っていくべきときでしょう。
現在、日本が直面している「真の課題」とはいかなるもので、その本質をどう考えるべきなのか。そして解決の糸口はどこにあるのか。
それらを徹底的に検討できる講義をまとめました。ぜひ課題を乗り越えていく道について、じっくりと考えてみましょう。
■今を知る講義まとめ:いま日本政治の「真の課題」は
https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=297&referer=push_mm_feat
◆宮本弘曉先生:日本の財政の「真実」をデータで徹底検証…国際機関の分析は?
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=6276&referer=push_mm_rcm1
◆宮本弘曉先生:AI大格差…なぜ日本の雇用環境では「ショックが大きい」のか?
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=6241&referer=push_mm_rcm2
◆柳川敬之先生:ごく一部の人手不足が「致命的」になる…Oリング・セオリー
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=6131&referer=push_mm_rcm3
◆橋爪大三郎先生:「憲法9条に自衛隊を書き込む」という改憲案は「姑息」
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5192&referer=push_mm_rcm4
◆片山杜秀先生:皇室財産や旧宮家の復帰について大胆に議論してよい時期だ
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4294&referer=push_mm_rcm5
■ピックアップ講義:日本の財政の真実を検証する(宮本弘曉先生)
本日は特集から、宮本弘曉先生(一橋大学経済研究所教授)にお話しいただいた《日本の財政の真実を検証する》講義をピックアップいたします。
日本の財政が厳しい状況にある。それは周知の事実でしょう。国政選挙でも「増税か、減税か」などのかたちで常に争点になります。
しかし、「それをどうするか」については議論百出です。様々なことが主張されるので、なかなか「真実」が見えてきません。
この点について、経済学の見地からどのようなことがいえるのかを知っておくことは、とても重要なことではないでしょうか。
宮本先生は、これまでのテンミニッツ・アカデミーでの講義でもわかるように、日本の財政状況についてはけっして楽観視はされていません。その判断の背景には、宮本先生ご自身が国際通貨基金(IMF)のエコノミストを務めておられたご経験があります。
もちろん「議論百出」のなかには、日本の財政状況について宮本先生よりも楽観的な分析もあります。しかし、そのような楽観論がいかなる根拠や背景に基づいているかも、宮本先生はご指摘くださいます。その点、より客観的に判断するための材料とすることもできます。
正直なところ、経済については、前提の置き方次第で「どうとでもいえる」ところがあります。だからこそ、宮本先生のように判断根拠をしっかり示して議論をご展開いただくことが、とても重要なこととなります。
日本の財政の状況について厳しく見るにせよ、やや楽観的に見るにせよ、この問題を深く考えていくために、まさに必見の講義といえるでしょう。
また、そのような内容でありながら、宮本先生の語りとグラフを用いた説明に、グイグイ引き込まれる講義でもあります。たとえば宮本先生は、この講義の第4話で「『1秒間に41万円?」という数字はいったい何を意味するか?」と問いかけます。はたして、何の数字なのでしょうか?
◆宮本弘曉先生:日本の財政の真実を検証する(全7話)
(1)膨らむ借金の知られざる実態
日本の財政の「真実」をデータで徹底検証…国際機関の分析は?
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=6276&referer=push_mm_rcm6
まず宮本先生は、「財政状況を的確につかむためには『債務財高の対GDP比』で見るべき」という定石を示します。そのうえで、その数値分析についても、OECD(経済協力開発機構)の見方と、IMFの見方では基準が異なることもご説明くださいます。
この両者の違いが都合よく利用されるケースもありますが、それぞれの違いの理由と見方も解説くださいますので、今後、混乱することはなくなることでしょう。
第2話では、長年にわたって「財政危機だ」と問題視されながら、いまだに破綻していない理由が明かされます。
端的にいえば、理由は以下となります。
1つ目は、消費税率が上がったこと。2つ目は、インフレが2010年代半ばから日本経済が少しずつ回復し、税収も上がってきたこと。3つ目に、現下のインフレの進行でGDPが増えているのに比して、国債の利率が上がっていないこと……。
いま政府が抱えている国債の多くは、過去に低い金利で発行されたものです。インフレになって金利が上がっても、しばらくの間は国債の金利は劇的には増えない。そうすると、今後10年間くらいは債務比率は下がっていくのです。
しかし10年経つとどうなるか――。それは、宮本先生が実際に計算してグラフで示してくださいますので、ぜひ講義の第2話、第3話をご覧ください。
とにもかくにも、そのくらいのスパンで見ておかなければ判断を誤ることが痛感されます。
第4話では「そもそも財政とは何か」「歳入と歳出から見た日本の台所事情がどうなっているか」が語られます。ここも案外、知っているようで知らないことかもしれません。逆にいえば、難しい問題だからこそ、財政の本義を知っていることが重要ともいえるでしょう。
第5話、第6話で語られるのは、では「経済はどうすれば成長するか」です。経済が順調に成長していけば、国民の所得も企業の収益も増え、税収も増えます。経済の成長は、財政健全化の何よりの妙策といえるでしょう。
では、高市内閣が掲げている「責任ある積極財政」で本当に経済成長を導くことができるのか。
まさに、そこが問われるところだといえましょう。実は日本経済の場合、高齢化の進展と、国家の借金の大きさが、財政出動による経済成長の可能性を減殺してしまっているそう。
それはなぜか。そこも、ぜひ講義本編をご覧ください
そのうえで、「どうすれば経済は成長するのか」について経済学的にどう考えるのかも、詳細かつ具体的にお示しくださいます。ここは政策の是非について考えるうえで、必ずや知っておかなければならない点です。
そのうえで、最終話ではAI社会の進展と長寿化が日本経済にどのような影響を与えるかが言及され、さらに「質疑応答」へと続きます。
日本の財政問題の全体像が、わかりやすくコンパクトに見通せるようになる珠玉の講義です。ぜひご覧ください。
(※アドレス再掲)
■今を知る講義まとめ:いま日本政治の「真の課題」は
https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=297&referer=push_mm_feat
◆宮本弘曉先生:日本の財政の真実を検証する(1)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=6276&referer=push_mm_rcm7
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