編集長が語る!講義の見どころ
《今を知る》実りの秋に「人間的成長」を考える/特集&徳岡晃一郎先生【テンミニッツ・アカデミー】
2026/09/02
いつもありがとうございます。テンミニッツ・アカデミー編集長の川上達史です。
いよいよ9月となりました。実りの秋です。ぜひ、「自分自身の実り」も大きくしていきたいものです。
「大人になってからの人間的成長」は、やはり幼少期から青年期の人間的成長とは、まったく趣を異にします。では、どのようにしていくべきか。
今回は、そのことについて深く考える《今を知る》特集をご紹介しますが、その前に……。
【お報せ】
9月24日(木)19時より、鶴見太郎先生による《ユダヤ人と世界史…その歴史の教訓とは》講義で、ウェビナー形式の「公開収録」を行ないます。
今回も、事前に皆さまからの質問をお寄せいただき、その質問にもお答えいただくかたちで講義を進めてまいります。ぜひ奮ってご参加ください。
【日時】
2026年9月24日(木) 19:00~21:00前後(18:45より開場予定)
※公開収録ですので、時間は伸び縮みする可能性があります。
※Zoomウェビナーでオンラインで開催いたします。
【申込ページ】
https://10mtv.jp/seminar/202608/?referer=push_mm_new_function
さて、今回の《今を知る》特集は、《人間的成長を考える》がテーマです。
もちろん人間、死ぬまで成長しつづけられるものではあります。しかし、そのためには考え方や発想の転換、さらに視点の持ち方が重要になるのではないでしょうか。もっといえば、心の持ちようが、成否を分けるのかもしれません。
では、どのような心構えでいれば、成長しつづけることができるのか。そのためのノウハウを語っていただいた講義を集めました。
■今を知る講義まとめ:人間的成長を考える
https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=305&referer=push_mm_feat
◆徳岡晃一郎先生:80歳まで現役でいるために大切なこと…人生100年時代の発想法
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4602&referer=push_mm_rcm1
◆為末大先生×柳川範之先生:見方を変える!生き方を変える!そのためのアンラーン
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5409&referer=push_mm_rcm2
◆松尾睦先生:成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5927&referer=push_mm_rcm3
◆桑原晃弥先生:大谷翔平の育ち方…「自分を高めてゆく考え方」の秘密とは
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5680&referer=push_mm_rcm4
◆田口佳史先生:全てが悟りに至る道…日本は茶や花や野球にも「道」がある
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5317&referer=push_mm_rcm5
◆江上剛先生:サラリーマン人生「50代の壁」を乗り越える生き方
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4248&referer=push_mm_rcm6
■ピックアップ講義:人生100年時代の発想法と自分の高め方とは?(徳岡晃一郎先生)
よく知られているように、マンガ「サザエさん」の「磯野波平さん」は54歳という年齢設定になっています。これは、新聞漫画として連載開始した1946年当時、定年が55歳である例が多かったためといわれます(やはり、新聞連載の場合は、サラリーマンのほうがネタに困りませんから)。
なにしろ1950年前後でも、平均寿命は男性60歳前後、女性で65歳前後でした。
しかし、2025年の平均寿命は男性81.35歳、女性87.33歳。100歳以上の人口も「9万9,763人」(ただし女性が88%)となっています。
ちなみに100歳以上の人口は、1963年にはわずか「153人」でした。1981年に1000人を超え、1998年に1万人を超えたのでした。いかに急速に100歳以上の方々が増えているかがわかります。
「人生100年時代」というのも、あながち大げさともいえない時代になってきています。
本日は、特集のなかから、徳岡晃一郎先生の《人生100年時代の「ライフシフト概論」》講座を紹介します。
「ライフシフト」とは、ロンドン・ビジネス・スクールのリンダ・グラットン教授(組織行動論)とアンドリュー・スコット教授(経済学)が、共著で2016年に発刊した『ライフ・シフト』(邦訳は同年、東洋経済新報社)で提唱した概念です。
この『ライフ・シフト』は、これまでの標準的な3ステージ(教育→仕事→引退)は人生100年時代には間尺が合わなくなり、数多くのステージの移行を経験するかたちに移行していくことを説きました。そしてそのために、各自がそれぞれ培ってきたスキル、健康、人間関係などの「見えない資産(無形資産)」をいかに育んでいくべきかを、多くのケーススタディとともに紹介してベストセラーになりました。
今回紹介する講座では、徳岡先生が独自の視点から、日本の状況も踏まえつつ「ライフシフト」の考え方について語ってくださいます。日本社会のなかで「人生100年時代」を生きていくための課題やヒントが、よくわかります。
◆徳岡晃一郎先生:人生100年時代の「ライフシフト概論」(全9話)
(1)人生100年時代のインパクト
80歳まで現役でいるために大切なこと…人生100年時代の発想法
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4602&referer=push_mm_rcm7
徳岡先生は、まず前提として、最近耳にすることが多くなった「VUCAの時代」について言及されます。
「VUCA」とは「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字をとったもので、要は、変化が激しく、不透明で、何が正しいかもよくわからない時代だということです。
しかも、人生100年&人口減少、AI&DX(人工知能とデジタルトランスフォーメーション)、ポストコロナという事態が眼前に迫っています。
このような時代には、自分のレジリエンス(復元力)を高めて、人生のマルチステージを力強く生き抜いていかなければならない、というわけです。
これまでのように「1つの会社を勤めあげて、あとは引退」というかたちではなく、いろいろなステージを経験しなければならなくなるとすると、自分を「アップデート」していかなければなりません。
それを徳岡先生は「終身知創」とおっしゃいます。「人生100年時代の人生へ向けて、体験し、学習し、蓄積しつづける生き方。自分の引き出しを増やし、つながれる自分を創る意志」と定義されています。
このような生き方をしないと、「粘土」のように愚痴ばかりをいって重く貼りつくだけの存在になってしまう……。背筋が寒くなる話です。
では、どうするか。
まず大切なのは、「Will(自分が好きなことは何か)、Can(自分が得意なことは何か)、Create(自分は何をやりたいか)」を意識することだと徳岡先生はおっしゃいます。そして、その根底にあるのは、「自分はどういう人生を送りたいのだろう」という思いや夢、人生観だと。
それを実現するためには、まずは自分がこれまでの人生で積み上げてきたものを「棚卸し」して、「さらに磨き上げていく」必要があります。
ここで徳岡先生が紹介するのが、一橋大学の野中郁次郎名誉教授が提唱している「SECIモデル」です。「SECI」とは、「共同化(Socialization)」「表出化(Externalization)」「連結化(Combination)」「内面化(Internalization)」の頭文字をとったもの。
これは、自分が培ってきた「暗黙知(経験や直感に基づく知)」を「形式知(客観的に説明できる知識)」にして、他の「形式知」と組み合わせて、さらにそれを「暗黙知」に戻していくプロセスを繰り返していくという考え方ですが、詳しくは講座本編(第4話)をご覧ください。
徳岡先生はこの「SECI」の考え方を、自分のキャリアに応用すると、人生が豊かになるといいます。
つまり、これまで自分が知らず知らずのうちに積み上げてきたものは、いわば「暗黙知」です。それを、一度、自分なりにコンセプト化し、さらに他の知と連結させて、自分の知恵を高めていこうというのです。
さらに徳岡先生は、最近話題の「リスキリング(再教育、能力再開発)」についても解説くださいます。とくに「人工知能革命やデジタルトランスフォーメーションで世の中が変わっていくなかで、どういうふうにリスキリングしていくべきか」ということです。
ここで徳岡先生が強調するのが、リスキリングを考えるうえでも、「世の中をよりよくしたいという『パーパス(存在意義、理念)』」を大切にするということです。
「このままではAIに追いつかれて追い越されてしまうから、慌てて行なう」のではないというのですが、ここはまことに核心をついた重要なご指摘でしょう。そして、自分のスキルをどのように高めるかは第7話、第8話で言及されます。
必要な考え方がとても整理される講座です。ぜひご覧ください。
(※アドレス再掲)
■今を知る講義まとめ:人間的成長を考える
https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=305&referer=push_mm_feat
◆徳岡晃一郎先生:人生100年時代の「ライフシフト概論」(1)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4602&referer=push_mm_rcm8
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