中島隆博先生が《資本主義の再定義…哲学で考える》講義で、「今、欧米の先進企業などで、いわゆる『CPO(Chief Philosophy Officer:最高哲学責任者)』の導入を考えている」と教えてくださいました。世界的に高名な哲学者であるマルクス・ガブリエル氏も、哲学コンサルの会社をつくっているといいます。
「最高哲学責任者(CPO)」というのは、まことに面白い発想です。しかし考えてみれば、日本では少し前まで、哲学的な深みをもって語っていた名経営者たちがたくさんいました。渋沢栄一、小林一三、松下幸之助、本田宗一郎、出光佐三、盛田昭夫、井深大……。
ところが、そのような「哲学的な深みある経営者」の存在感が薄くなってしまったようにも思われます。なぜなのでしょうか。
1つには「アメリカ型経営がグローバル・スタンダード」などという声が高まって、それまでの日本の経営のあり方を否定していくような動きがあったことが影響しているのかもしれません。しかし、今から振り返ってみると、「グローバル・スタンダード」というのは、本当にグローバルなスタンダード(標準)だったのか? また、日本で「アメリカ型経営」ともてはやされたものも、アメリカの一面に過ぎなかったのではないか?
今回の編集部ラジオでは、そのような見地から、AI時代になって、ますます企業に必須になっていく「哲学」のあり方について、様々なテンミニッツ講義や、日下公人先生の著書を参考に考えてみました。ぜひ、講義視聴の参考にご活用いただければ幸いです。
この講義シリーズは第2話まで
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