仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教
この講義シリーズの第1話
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
キリスト教は教義の宗教、仏教は覚りの宗教…仏教はなぜ普遍宗教か
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(2)教義の宗教と覚りの宗教
橋爪大三郎(社会学者/東京工業大学名誉教授/大学院大学至善館教授)
3.「覚り」「因果」「空」とはどういうものか…仏教の本質と変遷
2026年8月31日配信予定
4.実は日本人は「仏教」も「先祖崇拝」も真面目に考えなかった?
2026年9月1日配信予定

5.世界は「原則」でできているが、日本は「原則はなし」にする
2026年9月7日配信予定
6.漢字と理性と想像力…いま日本人が考えるべきこととは?
2026年9月8日配信予定
講義一覧を見る▼
インドの宗教では「世界に根本法則がある」と信じられており、それを知ることが素晴らしいことなのだとされていた。バラモン教やヒンドゥー教は、その根本法則を探求するのは特権階級のバラモンだと限定した。それに対し、仏教はカーストにかかわらず、志ある者は誰でもが出家して真理を覚ることができるとした。その違いが、仏教が普遍宗教となった理由である。さらに、一神教であるキリスト教が、教会によって定められた決まりに従う「教義(ドグマ)の宗教」であるのに対し、仏教は各自が世界の理を理解し追究する「覚りの宗教」だという。それはどういうことなのだろうか。仏教とキリスト教との本質的な違いについて解説していく。(2026年5月16日開催:早稲田大学Life Redesign College〈LRC〉講座より、全6話中第2話)
※司会者:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
時間:10分02秒
収録日:2026年5月16日
追加日:2026年8月25日
≪全文≫

●仏教はなぜ普遍宗教になったか…バラモン教との「共通点と相違点」


―― それ(日本の神と天皇についての根本ポリシー)を前提としつつ、それがいかに日本ならではかを明らかにするためにも、まずは仏教とはどういうものだったのかを是非お聞きしたいと思います。

 橋爪先生は、『ゆかいな仏教』(サンガ新書)という著書で大澤真幸先生とのご対談を通して非常に分かりやすく仏教の解説をされています。これに続きまして、『続・ゆかいな仏教』(サンガ新書)という著書も出されております。こちらなども元に、まずは仏教についてお聞きしていきます。

 まず1つ目は、「仏教は普遍宗教である」ということです。これは神道とは違うということになると思いますが、ただ、そうは言いながら、いわゆるヒンドゥー教の土壌から生まれてきた仏教が、なぜ普遍宗教になったのかというところからお聞きしたいのですが、いかがでしょうか。

橋爪 ヒンドゥー教も仏教も大体同じようなものです。80パーセントか90パーセントは同じもので、少しだけ違うのです。だから、まずヒンドゥー教と仏教をひっくるめてインドの宗教ということでいうと、インドには宗教はあるけれど、日本人の想像を絶しているのですね。

 どういうことを言っているかというと、この世界には「根本法則」があって、それによってこの世界は成立し、それによってこの世界は動いているのだと。あなたたちには分からないでしょう。(でも)よく考えると、それが分かるのだ。それが分かるのは素晴らしいこと。こういう考え方なのです。

 その根本法則にはいろいろな名前がついている。仏教の場合だったら、ダルマとか、法とか、そういう名前がついています。それを理解して「分かりました」という状態になるのは素晴らしいことなのですが、それを「仏になる」といいます。仏はその根本法則を分かってしまった人間のことです。

 この根本法則とは何かというと、私はあまりよく分からないのですが、素粒子物理学のようなものです。素粒子物理学というと、クオークとか、ひも理論とか、いろいろあるでしょう。あれは何をやっているかというと、この世界がどのように出来上がっているかという根本法則を明らかにしようとしているのです。

 それは分かるけれど、その根本法則がどういうものかは、なかなか分...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(1)神とは何か、そして天皇とは?
日本と世界の「神と信仰」の違いは?…そして天皇の大切な役割
橋爪大三郎
死と宗教~教養としての「死の講義」(1)「自分が死ぬ」ということ
世界の宗教は死をどう考えるか…科学では死はわからない
橋爪大三郎
「幸福とは何か」を考えてみよう(1)なぜ幸せになりたいのですか
「幸福」について語り合う「哲学カフェ」を再現
津崎良典
禅とは何か~禅と仏教の心(1)アメリカの禅と日本の禅
「禅とは何か」藤田一照師が禅と仏教の心を説く…自発性を重んじる
藤田一照
「ホメロス叙事詩」を読むために(1)ホメロスを読む
2700年前のホメロスの叙事詩が感動を与え続ける理由
納富信留
資本主義の再定義…哲学で考える(1)アダム・スミスの「市場と感情」
資本主義を哲学する…まずアダム・スミスの見えざる手と道徳感情論
中島隆博

人気の講義ランキングTOP10
徳川将軍と江戸幕府~井伊直弼編(1)桜田門外の変と井伊直弼の人物像
「桜田門外の変」の謎…井伊直弼の警護に問題はなかったのか
山内昌之
編集部ラジオ2026(28)自由喪失の危機に考えるハイエク-1
斎藤幸平氏に物申す…自由喪失の危機に読みたい自由主義の近現代史
テンミニッツ・アカデミー編集部
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(1)神とは何か、そして天皇とは?
日本と世界の「神と信仰」の違いは?…そして天皇の大切な役割
橋爪大三郎
中国史概説~『皇帝たちの中国』を読む(1)なぜ「中国史はつまらない」のか?
驚きの中国史~「中国史はつまらない」という通説の裏の波乱の真実
宮脇淳子
昭和の名将・根本博…台湾での恩義の戦い(5)1人の力で歴史を変えた男たち
大義にもとづく「個人の決断と行動」が歴史を動かす…名将の教訓
門田隆将
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
資本主義の再定義…哲学で考える(1)アダム・スミスの「市場と感情」
資本主義を哲学する…まずアダム・スミスの見えざる手と道徳感情論
中島隆博
中国春秋戦国時代と始皇帝(序)映画『キングダム』の中国史監修
中国古代史の真実と『キングダム』…史実がわかれば物語はもっと面白い
鶴間和幸
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
松尾睦