編集長が語る!講義の見どころ
《今を知る》芸術の秋のクラシック特集…知るだけで愉しさ100倍/特集&野本由紀夫先生【テンミニッツ・アカデミー】

2026/09/23

いつもありがとうございます。テンミニッツ・アカデミー編集長の川上達史です。

芸術の秋。今年も各地のコンサート会場で素晴らしいクラシック演奏会が開かれています。思い立ったが吉日。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

それにしても音楽とは不思議なものです。ダイレクトに心に訴えかけてきて、時に激しく、時に優しく、心を揺さぶります。クラシック音楽を聴いていて、思わず涙がこぼれてくるのは、なぜなのか。とても不思議な効果です。

現在、聴かれているクラシック音楽は、いまから300年ほど前のヨーロッパで興隆し、発展してきたもの。いまだにそれが人々の心を離さないのも、また不思議なことといえましょう。

実はクラシック音楽には、様々な手法が盛り込まれ、様々なメッセージが込められ、様々な時代状況が反映されています。それを知ると、音楽の愉しみは幾百倍にもなるのです。

今回の特集ではその視点で、音楽の秘密をひもといていきます。


■今を知る講義まとめ:クラシック…知るだけで愉しさ100倍

https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=308&referer=push_mm_feat

◆野本由紀夫先生:クラシック音楽の歴史をピアノ演奏で辿る~ヴィヴァルディ四季
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3022&referer=push_mm_rcm1

◆片山杜秀先生:クラシック音楽で世界史がわかる…宗教音楽からクラシックへ
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3007&referer=push_mm_rcm2

◆江崎昌子先生:ショパン…ピアノのことを知り尽くした作曲家の波乱の人生
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4860&referer=push_mm_rcm3

◆樋口隆一先生:音楽の父バッハ…なぜ「音楽」が西洋でリベラルアーツなのか?
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3019&referer=push_mm_rcm4

◆中島さち子先生:世界は音楽と数学であふれている…歴史が物語る密接な関係
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5918&referer=push_mm_rcm5


■講義のみどころ:ピアノで弾いてくれるから「わかる」西洋音楽史(野本由紀夫先生)

今回、特集からピックアップするのは、野本由紀夫先生(音楽学者)が、実際にピアノを弾きながら、クラシック音楽のうち、1700年代に活躍したヴィヴァルディから1900年代初頭に活躍したマーラーまでの歴史を解説してくれる講義です。

この講義は、野本先生が講義をしながらピアノで奏でてくださる音楽を聴きながら音楽の形式論や意味などを学べる、まさに動画のメリットを最大限に活かしたものです。

音楽に「聴き方」はあるのでしょうか? 

もちろん楽しめればいいということもありましょうが、仕組みやからくりを知れば、愉しみはもっともっと広がっていきます。

この講義を視聴すると、クラシック音楽の構造や楽しみ方、また意味などをわかりやすく理解することができます。学校の音楽の授業が、こんな形だったら、もしかしたらもっと音楽を好きになれたかもしれないと思わせてくれます。

◆野本由紀夫先生:ピアノでたどる西洋音楽史(全11話)
(1)ヴィヴァルディとバッハ
クラシック音楽の歴史をピアノ演奏で辿る~ヴィヴァルディ四季
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3022&referer=push_mm_rcm6

まずクラシック音楽は、日本でいうと、どのくらいの時代につくられた音楽でしょうか?

これも案外、実感としてわかっていないところです。一例として、音楽の父ともいわれるバッハは、日本でいうと江戸幕府8代将軍の徳川吉宗とほぼ生没年が同じなのです。

ここから講義はさらにハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、そして……と進んでいきます。

クラシック音楽は、その形式や意味を知ると、鑑賞法の深みがグッと増します。

たとえば、野本先生はベートーヴェンの交響曲第5番(「運命」という名称で知られています)と交響曲第6番(こちらは「田園」という名称で知られています)の2つから、音楽の性格が大きく枝分かれしていったことを教えてくださいます。「絶対音楽」と「標題音楽」の違いです。

交響曲第5番「運命」の凄さについて、野本先生は「『大根1本あれば、フレンチのフルコースがつくれます』といっているようなもの」と表現されます。こちらは「絶対音楽」と位置づけられます。果たして、それはどういう意味なのかは、ぜひ講義本編(第6話)で実体験ください。。

一方、交響曲第6番「田園」のほうは、田園に到着したときの心の動きから始まり、さまざまな風景描写とともに心の動きを「音にしていく」曲です。こちらは「標題音楽」とされます。

さらに、この「標題音楽」の流れを受け継いだベルリオーズやワーグナーが、「このメロディーは、これ(人物や出来事)を意味することにする」と位置づけて効果的に用いていく手法を編み出していきます。

野本先生は、「『スターウォーズ』の場合、あの曲(帝国のマーチ)が鳴るとダースベイダーだとわかりますね」と説明くださいます。帝国のマーチが鳴り響けば、ダースベイダーのことだとすぐにわかります。この手法でオペラや映画音楽も構成されていくようになるのです。

さらに講義は、「交響詩」(「音楽+詩」で伝わる劇的なメッセージ)、そして19世紀末から20世紀に活躍したドビュッシーやマーラー(音楽の多様化と爛熟)へと進んでいきます。

とにかく、インタビュアーの質問に応えて、すぐに次々とピアノで音楽を表現し教えてくださる野本先生の講義は圧倒的です。実をいうと、私がその場で先生に振った即興的な質問にも、的確に応えてくださっています。

実際に音に耳を傾け、理解し、引き込まれていくうちに、クラシック音楽の秘密がわかってきます。この講義を視聴するだけで、クラシック音楽で「知っておきたい」教養と聴き方を身につけられる、まことに楽しく有用な講義です。

クラシック音楽がお好きな方も、「教養として最低限知っておきたい」という方も、いずれもお楽しみいただけます。ぜひご覧ください。


(※アドレス再掲)

■今を知る講義まとめ:クラシック…知るだけで愉しさ100倍
https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=308&referer=push_mm_feat

◆野本由紀夫先生:ピアノでたどる西洋音楽史(1)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3022&referer=push_mm_rcm7


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