編集長が語る!講義の見どころ
これからどうなる?激変する世界と日本(島田晴雄先生)【テンミニッツTV】
2021/04/02
いつもありがとうございます。テンミニッツTV編集長の川上達史です。
いよいよ新年度もはじまりました。桜など花々も咲き誇りゆくなか、やはり気分も新たになるものです。今年度も、ぜひ素晴らしい1年としたいものです。
本日は、新年度のはじまりに当たって、今後の世界の行方を見通すべく、島田晴雄先生が2021年冒頭の世界の状況を概括してくださった講義を紹介いたします。
島田先生の講義は、毎回テンミニッツTVで大変な人気です。その理由は、島田先生の講義を受講すると、いま何が起きているのかが明快にわかり、まさに「目からうろこが落ちる」からでしょう。先生お一人の力で、ここまで幅広い状況に目を配っておられることに、まず圧倒されますが、そればかりでなく、その問題の本質がどこにあるかについて、まるで座標軸や補助線を引くようにわかりやすく切り取ってくださるのは、まさに圧巻です。
◆島田晴雄:2021年激変する世界と日本の針路(全9話)
(1)7つの焦点とコロナパンデミック
2021年世界と日本の安定回復へ鍵となる7つの焦点
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3892&referer=push_mm_rcm1
島田先生は本講義の冒頭で、「世界はますます、いま激動して混乱しています。世界が安定的に回復する展望があるのかを、この話を通じて考えてみたいと思います」とおっしゃいます。ここは、多くの方々が問題意識を共にするところでしょう。
そのうえで、この講義で取り上げる「7つの焦点」を次のように挙げられます。
◆コロナウイルス・パンデミック
◆米国分断状況の中でのバイデン政権成立
◆中国の台頭と覇権志向顕在化
◆巨大IT産業の膨張と問題点
◆Brexitとコロナウイルス禍に挑むEU
◆莫大な財政債務をどう克服するか
◆菅政権の誕生と課題
これらをご解説いただく本講義シリーズの全体像を、よりわかりやすくご理解いただくため、以下、全タイトルを掲げます。各講義のアドレスも併せてご紹介しますので、お目に留まった部分からご覧いただいても良いかもしれません。
(1)7つの焦点とコロナパンデミック
2021年世界と日本の安定回復へ鍵となる7つの焦点
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3892&referer=push_mm_rcm2
(2)アメリカ大統領選と新大統領選出
バイデンの勝利とトランプの抵抗の経過を追う
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3893&referer=push_mm_rcm3
(3)バイデン政権の公約と課題
「バイデノミクス」バイデン政権の公約実現の可能性を問う
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3894&referer=push_mm_rcm4
(4)米中対立の展開と展望
バイデン政権で対立が激化した米中関係はどう変わるのか
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3895&referer=push_mm_rcm5
(5)中国の国家目標と戦略
「戦狼外交」――中国が香港・台湾に強硬な姿勢を取る理由
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3896&referer=push_mm_rcm6
(6)「IT巨人企業」の興隆と問題
「IT巨人企業」による情報革命の衝撃と影響
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3897&referer=push_mm_rcm7
(7)EUの試練と取り組み
Brexit、復興基金、グリーンディール――欧州の現在地と針路
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3898&referer=push_mm_rcm8
(8)世界経済の動向
コロナ禍での世界的な株価高騰、その背景と今後の課題
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3899&referer=push_mm_rcm9
(9)安倍政権から菅政権へ、その政策と課題
デジタル庁新設と2050年脱炭素化――菅政権の構造改革に迫る
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3900&referer=push_mm_rcm10
一例として、第5話《中国の国家目標と戦略》を見てみましょう。まず島田先生は、中国が掲げている「2021年(共産党創設100周年)を念頭に、2020年までに小康社会を全面完成させ、2035年までに社会主義現代国家建設を完成し、2049年(中華人民共和国建国100周年)に社会主義現代化強国となる」という強国化戦略を紹介したうえで、現代中国の光と影を紹介します。
まず、アリババやテンセントなどの巨大IT企業の成長です。これらの企業は民間から大きくなりました。もちろん共産党政府も、これまではそれをバックアップしてきたわけですが、しかし、アリババ傘下の世界最大のフィンテック企業であるAnt Financial Groupが上場しようという48時間以内前に、突然、公開に待ったをかけたわけです。それはなぜか。島田先生はひと言で、「習近平が『俺が中国の指導者なんだ。いくら発達したからといって、生意気な、でかい面をするんじゃない』と示した。中国はよく観察しないと、複雑な国ですね」と表現しますが、まことに中国の本質を言い得て妙といえましょう。
さらに中国の影として、島田先生は中国の覇権志向の流れも整理くださいます。とりわけ「海警法」や「ウィグル族弾圧」さらに「香港への強硬措置」などを、アメリカがコロナウイルスで混乱しているときに強行した狡猾さを指摘したうえで、一帯一路戦略や、ワクチン外交を推進し、さらに、RCEPやTPPをはじめ多国間協調主義を前面に打ち出すことで、逆米国包囲網で米国を孤立させようとの意図を示していると分析されます。いま起きていることの全体像が掴み取れます。
他の問題も合わせて、いま眼前で起きていることが、とてもクリアに整理される講義シリーズです。ぜひご覧ください。
(※アドレス再掲)
◆島田晴雄:2021年激変する世界と日本の針路(1)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3892&referer=push_mm_rcm11
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最新特集を紹介いたします
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常識を劇的に変える「論点」
https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=109&referer=push_mm_edt
<ラインナップ>
・ディープテックのシンボルとして自動運転の民主化を目指す(加藤真平)
・6Gの研究開発を推進する情報通信の民主化(中尾彰宏)
・『逆・タイムマシン経営論』が訴える「同時代性の罠」とは(楠木建)
その技術が実装されれば社会が変わる。その考え方を聞けば常識が一変してしまう。
そんな劇的な「論点」として、自動運転、6G、逆・タイムマシン経営論、不便益についての講義をピックアップ。
なぜこの講義が劇的なのか。シリーズを通して視聴し、その意味を感じてみていただければと思います。
なお、不便益についての講義は、今月下旬に配信開始予定です。非常に興味深く、これぞ「常識を劇的に変える」といった内容で、正直とても面白いです。ご期待ください。
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新レッツビギン! 穴埋め問題
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今回から新たなクイズコーナー「穴埋め問題」のはじまりです。
第1回は日本神話についての講義からの問題です。ではレッツビギン。
その後、黄泉を訪問した夫のイザナギノミコトが、黄泉の国の穢れに触れ、逃げて、禊ぎ祓いをする。
そのときに、( )を洗ってアマテラスオオミカミ、( )を洗ってツキヨミノミコト、( )を洗ってスサノオノミコトといった神々が生まれてくる。
このとき、( )を洗った際に生まれたアマテラスオオミカミの子孫が天皇家に、( )を洗った際に生まれたスサノオノの子孫がオオクニヌシになっていく。
このように、だんだんと神々の子孫が人間化してくることになります。
さて、( )には何が入るでしょう。答えは以下にてご確認ください。
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3943&referer=push_mm_quiz
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編集後記
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編集部の加藤です。
冒頭、編集長の話にありましたように、新年度のはじまりです。今回から新コーナーも始まりました。
今後も皆さんにテンミニッツTVを、また当メルマガをもっと楽しんでいただけるよう、いろいろと取り組んでまいりますのでお楽しみに。
では最後に、昨年のメルマガ配信開始から前回までのなかでよく視聴されたシリーズ講義のなかから、以下2つをご紹介いたします。
◆「50歳からの勉強法」を学ぶ (全6話)
童門冬二(作家)
(1)大人の学びの心得三箇条
50歳からの学びは「発見」と「総点検」である
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3383&referer=push_mm_edt
◆哲学から考える日本の課題~正しさとは何か (全11話)
中島隆博(東京大学東洋文化研究所 教授)
納富信留(東京大学大学院人文社会系研究科教授)
(1)言葉の正しさとは
「正しい言葉とは何か」とは、古来議論されているテーマ
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3199&referer=push_mm_edt
いずれも学びの多い、示唆に富んだ講義です。
まだご視聴になっていないという方はもちろん、すでにご視聴になったという方も新たな気づきのためにもう一度ご視聴になられてはいかがでしょう。
では次号でまたお会いしましょう。
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