編集長が語る!講義の見どころ
お得な年間プラン開始&台湾危機の本質とは?/ご案内&特集【テンミニッツTV】
2022/08/05
いつもありがとうございます。テンミニッツTV編集長の川上達史です
以前、年間プランを新設することをご報告しておりましたが、いよいよ8月3日から開始しました。本日は、そのご案内と、また緊迫度を増している「台湾危機」についての特集を紹介いたします。
■(1)お得な「年間プラン」提供開始のお知らせ
このたび、皆さまに、よりお得にテンミニッツTVをご利用いただくべく、「年間プラン」の提供を開始いたしました。
【年間プラン=年額19,800円(税込)】
クレジットカード決済のみの対応で、一括でのお支払いになりますが、通常プラン月額1,980円で12カ月お支払いいただくよりも、「年間で3,960円お得に」なります。
変更方法などは下記からご覧ください。
https://imagineer.edmode.com/sugotoku/new_page.php?hash=WvU3neIPYp&referer=push_mm_new_function
※年間プランはAmazonPay/楽天Payではご利用いただけません。現在、AmazonPayもしくは楽天Payでお支払い中の方は、上記のアドレスから「料金プランの変更方法」に進んでいただければ、詳細を記しておりますので、ご参照ください。
■(2)本日開始の特集:「台湾危機」の本質を考える
8月2日(火)の夜に、アメリカ下院議長のペロシ氏が台湾を訪問し、一気に台湾周辺の緊張が高まりました。
報道によれば、台湾海峡を受け持つ中国軍東部戦区の報道官は、中国軍の一連の演習は米側を「震え上がらせる」のが目的であり、「『台湾独立』勢力の行為に対する厳正な警告だ」と強調。また、同戦区高官は「東部戦区部隊は一切の挑発に反撃する自信や能力が十分あり、国家主権や領土の一体性を断固守る」と述べたといいます(時事通信社)。
このような事態に立ち至った背景とは。また、「台湾危機」の問題の本質はどこにあるのか。アメリカの思惑や戦略、中国共産党の思惑やその本質までを視野に入れつつ、様々な角度から探ることが必要でしょう。
この特集では、「台湾危機」を考えるうえで、ぜひ学んでおきたい講座を集めました。
https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=178&referer=push_mm_feat
・中西輝政:バイデン大統領の「台湾を防衛する」発言の真相とは?
・小原雅博:最も大事な核心的利益は「共産党の存続」…米中対立の焦点
・白石隆(※):中国が進める「帝国的ルールメイキング」とは何か
・橋爪大三郎:国家の上に存在する中国共産党はどのような組織なのか
・島田晴雄:「戦狼外交」――中国が香港・台湾に強硬な姿勢を取る理由
・江口克彦:「私は私でない私」李登輝は神の目で台湾統治を考えた
■先生方が各講義で指摘されていること
今回は、それぞれの講義でそれぞれの先生方がどのようなご指摘をされているかを総覧してみましょう。
▼まず中西輝政先生は、5月の日米首脳会談のバイデン米大統領の発言を、《「われわれは軍事的に台湾を防衛する」という発言のほうに、もはや力点が移ってきている》と分析され、アメリカは台湾が侵攻された場合には介入する方向へ明らかに歩み出しているとおっしゃいます。
しかも中西先生は、この講義に続く講座《グローバリズムの“終わりの始まり”》の第3話で、「米中対立の帰趨(きすう)は決した。中国、敗れたり」と喝破(かっぱ)します。ぜひ、そちらもご覧ください。
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4548&referer=push_mm_rcm1
▼小原雅博先生の本講義では、習近平国家主席が、昨年7月1日の中国共産党創立100年にあたって行なった演説をご分析いただいています。ここで習主席は、「国家の主権や安全は戦争をしてでも守る(核心的利益)」「強大な軍隊の道を歩み続ける」という従来の方針を強調しています。小原先生は、中国共産党の最も大事な核心的な利益は、中国共産党がすべてを指導・領導する一党支配体制の維持だとおっしゃいます。
そう考えると、見えてくるものは何か。中国共産党の現在の主張と立場を知るうえで、ぜひ学んでおきたい内容です。
▼白石隆(※)先生の講義では、中国の「帝国主義的ルールメーキング」が説明されます。「中国はどんな国よりも大きいのだから、小国は言うことを聞け」とばかりに、自分たちでルールを作って、それを周りの国に押しつけていくスタンスです。これは、現在、多くの国が集まって決めていく「マルチラテラルなルールメイキング」とは、明らかに異質です。
習近平主席は、中国が偉大になる夢=「中国の夢」の実現を訴えている。しかし一方で、中国には少子高齢化の未来が待っている。「中国の夢」を実現する時間は、たかだか20年しかない。その間に何としても自分がやるというのが習主席の考えだ――。そのように白石先生は分析されます。
▼橋爪大三郎先生はこの講義で、「国家の上に存在している」中国共産党という組織の特徴を余すところなくご解説くださいます。大日本帝国憲法と比較くださるのは、とても明解です。大日本帝国憲法でも、天皇についての規定がたくさんあった。これは天皇も憲法に縛られることを意味する。しかし中華人民共和国憲法では中国共産党の規定がない。それが意味することは何か……。
同シリーズの各話で、橋爪先生は、中国と西洋の「人権意識」の根本的な違いについてもご解説くださいます。ここも必見でしょう。
▼島田晴雄先生の本講義では、習近平政権の光と影を総覧したうえで、覇権志向がどんどん強まっている状況をおまとめいただいています。経緯と現在の姿がとてもわかりやすい講義です。「台湾の独立は武力でも阻止する」という主張がどのような全体観のなかで、どのようなタイミングで強調されているのかが、よく理解できます。
▼江口克彦先生はこの講義で、李登輝元総統の考えをご紹介くださいます。哲人政治家といわれた李登輝元総統は、どのような思想を育み、何を考えていたのか。中国共産党と台湾の関係のなかで、台湾の人々がどのように考えているのかを知るうえで、大いに参考になる逸話が満載です。
同シリーズの続きでは、李登輝元総統が来日された折の安倍総理(当時)との秘話も紹介されます。ここもまことに興味深い内容です。
状況が大きく激動しているときは、ぜひとも全体観や歴史観をしっかりと踏まえたうえで考えていきたいものです。これらの講座が、皆さまのお役に立てば、まことに幸甚です。
※白石隆先生の「隆」は、実際は旧字体
(※アドレス再掲)
◆「年間プラン」提供開始のお知らせ
https://imagineer.edmode.com/sugotoku/new_page.php?hash=WvU3neIPYp&referer=push_mm_new_function
◆特集:「台湾危機」の本質を考える
https://10mtv.jp/pc/feature/detail.php?id=178&referer=push_mm_feat
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レッツビギン! 穴埋め問題
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今回は「量子コンピュータ」についての問題です。ではレッツビギン。
量子コンピュータという概念が初めて生まれたのは1980年代のことです。
1980年代にまずファインマン(Feynman)という学者が、「自然現象のシミュレーションをするには( )の原理に従うコンピュータをつくるべきだ」と主張しました。
さて( )には何が入るでしょう。答えは以下にてご確認ください。
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4545&referer=push_mm_quiz
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編集後記
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皆さま、今回のメルマガ、いかがでしたか。編集部の加藤です。
冒頭で「年間プラン」について編集長がお伝えしましたが、今後も皆さまによりお特に、またより楽しくテンミニッツTVをご利用いただくため、いろいろと進めていきたいと考えております。
これからもテンミニッツTVをどうぞよろしくお願いいたします。
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