雌の選り好みがランナウェイ仮説=とめどない進化を生む
性淘汰の理論~性差の意味は何か(3)雌はなぜ選り好みするのか
19世紀当時、ダーウィンが提唱した「雌による選り好み」説は学会や世間から否定された。雌雄の能力に対する偏見も強かったが、立証ができなかったからだ。それから100年以上たった1990年代、「雌による選り好み」説は証明された...
収録日:2016/02/01
追加日:2016/07/06
配偶子の生産コスト差が雌雄のアンバランスを生んでいる
性淘汰の理論~性差の意味は何か(2)雄とは何か、雌とは何か
なぜ雄と雌では繁殖をめぐる競争のあり方が違い、それが性差となって現れるのだろう。そもそも雄と雌の定義とは何なのか。ダーウィンの理論から100年以上を経て、1990年代に立証された性淘汰のあり方に迫ってみよう。(...
収録日:2016/02/01
追加日:2016/06/29
ダーウィンの提唱する「自然淘汰」と「性淘汰」とは?
性淘汰の理論~性差の意味は何か(1)ダーウィンによる二つのシナリオ
雄と雌はなぜ違っているのだろう。100年以上前にこのことを考えたのはダーウィンだった。生物の進化を説明した「自然淘汰」説だけでは説明しきれないほど、雄と雌には差が存在する。まず、その実態とダーウィンの考えた二つ...
収録日:2016/02/01
追加日:2016/06/20
農業革命の影響とは…本当に恩恵をもたらしたのか?
『サピエンス全史』と『ホモ・デウス』(3)農業革命
人類の発展にとって次に重要だったのは農業革命である。農業が発展することで人類は「計画可能性」を獲得し、未来の生活について思いを巡らすことができるようになった。また、富の蓄積が可能となり、その結果、行政機構や書字...
収録日:2019/04/03
追加日:2019/08/02
ヒトの脳はどういう臓器としてつくられてきたのか?
進化心理学とは何か?~生物進化と心(1)ダーウィンと心理学
ダーウィンといえば「進化論」の提唱者として有名だが、彼の研究が心理面にも及んでいたことを知る人はあまり多くない。近代の心理学が始まったのは、彼の死後まもない19世紀後半。なぜダーウィンの研究は心理学の泰斗とならな...
収録日:2018/02/14
追加日:2018/05/27
結婚も競争も個人の責任…「家」の崩壊と個人化社会の現実
ヒトの性差とジェンダー論(7)「配偶」と「個人化」の問題
結婚・配偶者選択の文化が大きく変わっている部分もあるが、それは生物学的に見ると、どう位置づけられるのだろうか。実は、生物学的に見ただけでも、雄雌がどうやって配偶して、一緒になって、子どもを持つかということには、...
収録日:2024/05/18
追加日:2024/09/30
死にやすい?おしゃべり?…生物学的にみた身体と脳の性差
ヒトの性差とジェンダー論(6)身体と脳の性差と生業変化による影響
女性よりも男性のほうが大きい、毛深い、死にやすい――この3点はヒトだけでなく哺乳類全般にいえる身体的性差である。また、脳の性差として、空間・三次元認知は男性のほうが得意で、発話は女性のほうが優れているともいわれるが...
収録日:2024/05/18
追加日:2024/09/23