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コラム

特集:日本人の特殊性

Odd features of Japanese

勤勉、真面目、謙虚、誠実、礼儀正しい、規律を重んじる――外国人からこのように形容されることも少なくないわれわれ日本人。しかし、日本人の国民性とは果たしてこれだけなのでしょうか。今回の特集では、10MTVの各講師が講義の中で指摘している、外国人から相当不思議に見えてしまう日本人固有の性格についてピックアップしてみました。多様性やグローバル化の阻害要因とも関連する日本人の特殊性について、ぜひこの機会に再認識してみてください。

「皆と同じ」が大好き?

「皆と同じ」が大好き?
~学校の部活は同質の上に同質化を重ねる最たる場~
日本の学校で各人が付き合うのは、学校に入るまでに大体似たような家庭、似たような学力、似たような資産、似たような目標を持った人たちが多いですから、極めて同質的な世界になります。その上で、そういう人たちでチームをつくって部活などをやっていますから、同質の上に同質化していくのです。
島田晴雄 「グローバル・ビジネス・ハイスクール」の挑戦(島田晴雄)

いろいろなことが「あいまい」でも許す?

いろいろなことが「あいまい」でも許す?
~理屈できちんと説明しなくても分かり合えて物事が動く~
鎖国時代の日本では、「以心伝心」「阿吽の呼吸」のような、理屈できちんと説明しなくても分かり合えて物事が動いていったり、また「同じ腹を持っている」というような、同質性に裏打ちされた日本の文化が数多く醸成されました。これにより、いろいろなことがあいまいであっても許され、法律がきちんとしていなくても裁量的に物事を決めながら運営をされていくという、「あいまいな日本」が完成したのです。
大上二三雄 日本企業のグローバル化を考える(1)日本の社会文化の形成(大上二三雄)

物を言うとき「オブラート」に包んでしまう

物を言うとき「オブラート」に包んでしまう
~イエスかノーかはっきり言わず婉曲的に物を言う日本人~
留学した頃に大切だと思ったのは多様性を楽しむ感覚。しかし振り返ってみると、そんな良いことばかり言っていられるわけではなく、すごく苦労もするし、壁にぶち当たるし、批判もされます。日本では「オブラートに包んでものを言え」と言われてきたのですが、カナダに行ったら「りんが言っていることは婉曲的過ぎて分からない。イエスかノーかはっきり言え」と言われました。そのぐらいカルチャー・ショックがあったのです。
小林りん 全寮制国際高校ISAKの挑戦(5)楽観は意志である(小林りん)

親分が「こうだ」と言えば、なんとなくそちらに進む?

親分が「こうだ」と言えば、なんとなくそちらに進む?
~意思決定で逐一プロセスを踏む米国とは真逆の日本~
日本人は、親分に当たる人が「こうだ」と方向性を示せば、なんとなくそちらに進みます。これは極めて単純明快で分かりやすいのですが、後々「これで良かったのか?」と検証すると、やはり分からなくなります。日本が国際化の潮流の中で、さまざまな意見に対して「そんなもの、いいから」「お前は黙っていろ」などということでは世界で通用しないし、世界で競争するときに、そこは重要なポイントになってくると思います。
山下万喜 意思決定プロセスに見る日米比較(山下万喜)

「空気」に支配され、コントロールされている?

「空気」に支配され、コントロールされている?
~日本の社会規範を支えている論理に勝る「空気」の存在~
山本七平さんの『空気の研究』の中の「日本社会は一体何がコントロールしているのか」という話ですが、明治以前の日本社会は地縁的に結合して、村のしきたりや慣行が重視されました。村で何か決めるときには、全員が合意して決める。多数決だと安心して反対できますが、全員一致だとむしろ反対できない。「この全員一致のもたらす効果が“空気”だ」という話です。
成清雄一 TOTOの北九州発グローバル戦略(2)実は海外でも稼ぐTOTOの「けじめ」 (成清雄一)

できるだけ周囲に嫌われないようにする

できるだけ周囲に嫌われないようにする
~周囲に嫌われても平気なことがイノベーションの一要因~
日本だと、多くの人が昔から同じ場所に定住し、同じ田畑で農業を続けてきました。嫌われると村に居づらくなりますから、できるだけ周囲に嫌われないようにする文化が根づいています。しかし、イスラエルなど移民の人たちは嫌われてもあまり気にせず、空気を読まずに思い切ったことが言えるのです。だから、本質的な議論を起こしやすく、失敗してもすぐに反省して方向転換できるので、次々とイノベーションが起こるのです。
森川亮 LINE流イノベーティブ思考術(1)空気読みと緊張感(森川亮)

文句を言わないようにしつけられている?

文句を言わないようにしつけられている?
~仕事の背景に流れる「文句を言う=未熟」という観念~
日本文化を支える「矛盾」の一例は、仕事へのまじめさです。価値がなさそうなことがうすうす分かっていても、日本人は真剣に取り組みます。これは、日本がとても住みよい国である理由の一つですが、同時に政治的ないしマクロ経済的な次元にも当てはまります。すなわち、搾取の条件にもなるのです。日本人は、文句一つ言わないようしつけられています。日本人にとって文句を言うことは、未熟である証と受け取られるのです。
R・ターガート・マーフィー 日本 呪縛の構図(3) 日本文化の特色(英語版)(R・ターガート・マーフィー)

日本の良さを知らない?

永井荷風
永井荷風
~自国の文化に親しんでいないから日本を愛せない~
永井荷風がフランスやヨーロッパで学んできたのは、フランスの芸術家たちが、他ならぬ自分の祖国であるフランスや自国の文化を愛していたという事実です。イタリア人がイタリアの『神曲』をはじめとするダンテを読んだり、フランス人がモーパッサンやモンテーニュを読んだように、日本人ならば、外国の文化に触れることも大事だが、やはり日本の文化に親しまなければならないと、荷風は強く主張したのです。
山内昌之 読書とは何か(5)和漢洋の知を複合化し現代に活かす(山内昌之)

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