「グローバル・ビジネス・ハイスクール」の挑戦
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
ISAKの生徒たちと切磋琢磨、真のグローバル教育を目指す
「グローバル・ビジネス・ハイスクール」の挑戦
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
子どもが中学・高校で身に付けるべき力は何か。これからの時代をグローバルに生き抜くためのしなやかな力はどうすれば身に付くのか。次代を担う子ども世代に真のグローバル教育・思想教育をと志す「グローバル・ビジネス・ハイスクール(GBHS)」の挑戦を、慶應義塾大学名誉教授・島田晴雄氏が語った。(2016年9月6日開催島田塾第138回勉強会島田晴雄会長講演「ハンガリーCEU訪問とGBHSについて」より)
時間:13分45秒
収録日:2016年9月6日
追加日:2016年11月6日
カテゴリー:
≪全文≫

●1年目の反省を生かした合宿講義


 「グローバル・ビジネス・ハイスクール(Global Business High School/GBHS)について話したいと思います。GBHSは、2014年、15年、16年と3回実施し、ある種の観察をすることができました。

 最初のプログラムは皆さん、とてもいい話をしてくださったのですが、一つ課題が残りました。学生たちから見ると先生たちの話が一方的で、あまり議論できなかったという感想がいくつも出たのです。2日目に映画を見ました。『八甲田山』です。皆さん、『八甲田山』の話(原作『八甲田山死の彷徨』、新田次郎著)はご存知ですね。日露戦争の前に、陸軍が極寒の地でどこまでやれるかを、極寒の八甲田山で、青森連隊と弘前連隊に実験させました。青森連隊は少し強引なことをして、大きな連隊が最終的には全滅してしまいます。弘前連隊は高倉健が演じましたが、こちらは誰も死なないで帰ってきました。そういう話ですが、学生にはもうひとつ分かりにくかったようです。そんなことがあったので、2年目はあらかじめ学生にテーマを与えて発表してもらうことにしたのです。

 いろいろな話をする中で、「日本を担うこれからの子どもたちをどう教育したらいいか」という話になりました。子どもたちが一体どういう情報を得て大人になっていくのかを考えたとき、それはまず学校の先生とクラスメートと部活からです。大学生になるとアルバイトをよくする学生も多いですから、それが例えばコンビニの店長などからになるのですが、それまでクラスの仲間たちは子どもですから情報が限られます。学校の先生は真面目な方も多く、視野は限られてきます。

 一方、島田塾の参加者の皆さんは目がキラキラしていて世界で活躍している人がたくさんいますから、話をすると、「こういう場面を見せたい」ということになるわけです。ただ、それを自分の息子さんや娘さんにしても、親の話というのはなかなか聞いてくれません。そこで、「こういう場面でやったらどうか」と話をしたら、大いに盛り上がり、島田塾の有志の方に「参加してください」と声を掛けたところ、いろんな方が参加してくださり、非常にいい話をしていただきました。島田塾の人たちは、実業家や世界の投資家相手の話はお得意で朝飯前なのですが、中学生や高校生のつぶらな瞳を前にして話をするのは得手ではなかったようで、逆にそれが非常に真剣な話をしていた...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
今こそ問うべき「人間にとっての教養」(1)なぜ本を読むことが教養なのか
『人間にとって教養とはなにか』に学ぶ教養と本の関係
橋爪大三郎
本番に向けた「心と身体の整え方」(1)ディテールにこだわる
集中のスイッチを入れる方法は意識からと身体からの2通り
為末大
折口信夫が語った日本文化の核心(1)「まれびと」と日本の「おもてなし」
「まれびと」とは何か?折口信夫が考えた日本文化の根源
上野誠
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(1)サイバー・フィジカル融合と心身一如
なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために
鎌田東二
プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(1)史上最大の問題作
全米TOP10大学の必読書1位が『ポリテイア(国家)』
納富信留
「心から幸せになるためのメカニズム」を学ぶ(1)心理学研究と日本の幸福度
実は今、「幸せにも気をつける」べき時代になっている
前野隆司

人気の講義ランキングTOP10
こどもと学ぶ戦争と平和(3)「小さな外交官」と少年兵の問題
外国が攻めてきたらどうすればいい?戦争と少年兵の問題
小原雅博
インフレの行方…歴史から将来を予測する(1)インフレの具体像を探る
270年の物価の歴史に学べ…急激な物価上昇期の特徴と教訓
養田功一郎
高市政権の進むべき道…可能性と課題(2)財政戦略3つの問題点
高市政権の財政政策の課題は…ポピュリズム政策をどうする?
島田晴雄
「Fukushima50」の真実…その素顔と誇り(1)なぜ日本人は突入できたのか?
福島第一原発事故…日本の危機と闘った吉田昌郎と現場の人々
門田隆将
AI時代と人間の再定義(4)自分と出会うチャンス
プロセスこそが貴重…AIにない「自分と出会うチャンス」
中島隆博
逆境に対峙する哲学(10)遺産を交換する
ナイチンゲールの怒りから学ぶこと…逆境の中で考えるとは
津崎良典
平和の追求~哲学者たちの構想(7)いかに平和を実現するか
国際機関やEUは、あまり欲張らないほうがいいのでは?
川出良枝
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(6)政治と経済をつなぐ公共哲学
どのような経済レジームを選ぶか…倫理資本主義の可能性
齋藤純一
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(4)新規事業成功のポイント
新規ビジネスの立ち上げ方、伸ばし方、見切り方の具体例
水野道訓
おもしろき『法華経』の世界(9)「如来寿量品」と三身論
仏の寿命は無量で久遠に実在する…「如来寿量品」の神秘
鎌田東二