東京大学の新たな挑戦
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5年で修士…新カレッジで構想される国際的な環境づくり
東京大学の新たな挑戦(3)グローバル人材輩出に必要なこと
日本の優秀な人材が世界で活躍するためにはどうすればいいか。組織や個人がグローバルなネットワークを構築していれば、日本人のバリューはさらに上がると語る藤井氏。日本の大学はその基盤や価値をきちんと持っていると言う。(全5話中3話)
※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)
時間:7分21秒
収録日:2023年11月20日
追加日:2024年3月13日
カテゴリー:
≪全文≫

●グローバルにつながる人材はバリューが高い


―― 海外のネットワークと仲間がいないと、グローバルの時代にタコツボで置いていかれてしまいますよね。刺激も受けないし。

藤井 そうですね。それがまずいというか、残念な結果を生みかねないので、意識して海外とつながなければいけないと思います。

―― 海外の仲間ができて海外のネットワークの中につなげさえできれば、英語圏、フランス語圏ないし中国圏に接続さえできれば、状況はまったく変わりますよね。

藤井 違うと思います。その人たちとの間でしっかりと研究や人材育成も含めて、共有する。例えば「どこどこの若手で博士(課程)の学生のこの人はこういう研究をやっている」となれば、「その人、今度はこっちに来て研究したらどう?」ということが起こるわけです。

 人の流れもできますし、研究自体もお互いに共有してどんどんレベルアップしていく。それがひいては産業界に波及し、例えば国際的な枠組みをつくらなければいけないときの1つのアドバンテージになると思います。そういった中で活躍していける人を育てたいというのが今の重要な課題ですね。

―― そういったネットワークを持つ優秀な人がいたら、その人の価値はものすごく上がる。英語圏に接続することによってバリューが一挙に10倍ほどになりますよね。

藤井 そうなりますね。そのようになっていけば、逆にいうと今、博士の人材がなかなか産業界で活かしてもらえないという話があるのですが、そういったことの解消につながっていくと思います。

―― そうでしょうね。埋もれている博士の人材が、英語圏のネットワークに接続した瞬間に違う人が評価してくれて、バリューがものすごく上がるわけですね。

藤井 ある意味、取り合いになる可能性もあります。私たちが思うに、学部の段階からそういったインターナショナルな環境を整えておくということで、実はこの新しいカレッジは5年で修士が取れるようにしようと考えています。だから、3プラス2か、4プラス1です。今は学部で4年、その後、大学院に2年行って修士が取れるのですが、5年で修士が取れるようにする。現行の6年から5年にしようと考えています。その5年のあと、もちろんPh.D.に行ってもらってもいいわけです。

 このカレッジで学んだ人が博士コースに行って博士を取り、それが国際的に接続しているという形になれば、産業界...

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