日本のエネルギー&デジタル戦略の未来像
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
EVが電気を運ぶ…モビリティの変化と非常時のレジリエンス
日本のエネルギー&デジタル戦略の未来像(6)モビリティとエネルギーの融合
岡本浩(東京電力パワーグリッド株式会社取締役副社長執行役員最高技術責任者/スマートレジリエンスネットワーク理事)
現在、電気自動車(EV)の開発、普及が急速に進んでいる。それはつまり、道路上で車が電気を運んでいるということを意味する。これからのサステナブルな電力供給を考える上で、この状況は重要な意味を持っている。リアル空間のモビリティが、電力供給網やデジタルインフラといかにして連携し、「サイバーフィジカル融合」を実現し得るかを解説する。(全9話中第6話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:10分28秒
収録日:2024年2月7日
追加日:2024年5月18日
≪全文≫

●車が電気を運んでいるという状態が意味すること


―― 続きまして、モビリティです。ここはどのようなお話になりますでしょうか。

岡本 モビリティの世界が電動化していくということで、非常にここは大きな変化が生まれるでしょう。

―― モビリティですから、いわゆる自動車とか、そういうイメージですね。

岡本 そうですね。例えば自動車です。バイクでもロボットでも何でもいいのですけれど、ドローンもそうですね。そういったものはこれからバッテリーを積んでいくわけです。そうすると、面白いことが起きる。車は人とか、物を運んでいるけれど、一緒にバッテリーも運んでいる。そうすると、そのバッテリーに電気が入っていますので、ある意味で電気も運んでいるということです。

―― はい。

岡本 そういう位置づけになってしまうのです。この(スライドの)絵で見ていただくと、3つのネットワークを重ねて描いているのですけれど、電気のネットワークとオレンジで描いている道路のネットワークがあって、そういうものを両方つなぐ通信ネットワークがあると思います。道路のネットワーク上で電気が運ばれているという、いまだかつてない状態が生まれてくるのです。「道路が電気を運ぶのか」ということで、そうなると、グリッドそのものではないのですけれど、近い関係を持つようになります。

 例えば、地震であるとか台風でいろいろな設備が壊れて停電してしまうといったときに、私どもは発電車というものをお客様の近くまで派遣して、そこで発電してお客様に電気を届けるということをやっています。すでに発電機を道路沿いで運んでいるので、今でもあるといえばあるのですけれど、EVが普及してくると、そういったものがすごく普通にあちこちにある状態になるのです。

 電気が足りない、あるいは途絶えてしまっているという場所に、道路の上とか、ドローンだと飛んでしまうかもしれませんけれど、そういうものを使ってバッテリーを運べば、バッテリーですから限りはありますが、いったん電気が使えるということになるので、非常時のレジリエンスが非常に上がるのです。

 これもエネルギーを分散していくことのメリットだと思うのです。だから、EVが電気を運ぶ道具にもなっているということを考えると、道路と電気のネットワークはすごく近い関係がある...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
インフレの行方…歴史から将来を予測する(1)インフレの具体像を探る
270年の物価の歴史に学べ…急激な物価上昇期の特徴と教訓
養田功一郎
教養としての「人口減少問題と社会保障」(1)急速に人口減少する日本の現実
毎年100万人ずつ減少…急降下する日本の人口問題を考える
森田朗
米国派経済学の礎…ハミルトンとクレイ(1)ハミルトンの経済プログラム
フェデラリスト・ハミルトンの経済プログラム「4つの柱」
東秀敏
日本の財政政策の効果を評価する(1)「高齢化」による効果の低下
高齢化で財政政策の有効性が低下…財政乗数に与える影響
宮本弘曉
第2次トランプ政権の危険性と本質(1)実は「経済重視」ではない?
トランプ政権の極右ポピュリズム…文化戦争を重視し経済軽視
柿埜真吾
本当によくわかる経済学史(1)経済学史の概観
経済学史の基礎知識…大きな流れをいかに理解すべきか
柿埜真吾

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(7)10分解説!新撰組の魅力とは?
「新撰組」の真の魅力は史実と物語の隙間にあり
テンミニッツ・アカデミー編集部
日本人とメンタルヘルス…心のあり方(3)稲作社会と頑張る日本人
悲惨な戦争だったけど頑張った…稲作社会が作る日本人の心
與那覇潤
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
新撰組と幕末日本の「真実」(序)『ちるらん 新撰組鎮魂歌』の魅力と史実の絶妙さ
新撰組と『ちるらん 新撰組鎮魂歌』…群像劇としての魅力の源泉に迫る!
堀口茉純
ラフカディオ・ハーン『神国日本』を読む(3)祖先崇拝の5つの特徴
夢魔の重圧?…なぜ「バチあたりの人間」が村八分になるのか
賴住光子
高市政権の進むべき道…可能性と課題(3)外交への懸念と経済復活への提言
「強い経済」へ――実現への壁は古い日本と同調圧力!?
島田晴雄
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
楽観は強い意志であり、悲観は人間の本性である
これからの時代をつくるのは、間違いなく「楽観主義」な人
小宮山宏
こどもと学ぶ戦争と平和(1)私たちに必要な想像力と戦争体験
なぜ戦争が起こるのだろう…大切なのは想像力と生の声
小原雅博
これから必要な人材と人材教育とは?(1)人手の供給不足とマクロ経済への影響
ごく一部の人手不足が「致命的」になる…Oリング・セオリー
柳川範之