日本のエネルギー&デジタル戦略の未来像
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
地域間の不均衡解消、電力移動を可能にする「3つの階層」
日本のエネルギー&デジタル戦略の未来像(7)電力供給の「3つの階層」
岡本浩(東京電力パワーグリッド株式会社取締役副社長執行役員最高技術責任者/スマートレジリエンスネットワーク代表幹事)
カーボンニュートラルな再生可能エネルギーを生み出す技術は、すでに確立されつつある。問題は、それをいかにして社会に実装し、使用率を高めるかである。分散型の電力供給が前提となる中で、地域間や消費者間の電力移動を可能にするための「3つの階層」の構築を構想する。(全9話中第7話) ※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:9分54秒
収録日:2024年2月7日
追加日:2024年5月25日
≪全文≫

●市場メカニズムを組み込んだ枠組みづくりの重要性


―― まさに、例えばテンミニッツTVですと、座長の小宮山宏先生が、もう日本は再生エネルギーで100パーセントいけるのだというようなお話もされています。

 そうなってきた場合には、社会としてはこのような(スライドにあるような)仕組みがないと、先ほどの余った、足りないというような話も含めて、うまく処理できないので、同時にこういうことも進めていかないといけないということになるわけですね。

岡本 そうですね。再生可能エネルギーの比率をもっと高めるということを政府は目標にされていますので、それに合わせる形で、例えば電気自動車というか、運輸部門の電化や熱についても電化を進めて、制御可能な形で電化していって、サイバー空間上でAIやマシンラーニングを使ってそれを自動で制御するということをやると、再生可能エネルギーの電気を比較的活用しやすくなるのは確かだと思います。

―― これ(スライド)を拝見すると、おそらく個々別々の技術としては、全て今あるものだと思うのですが、これを組み合わせたり、社会の設計をしたりしなければいけないということで、こういう形にもっていくためには、今後どういうことが必要になってくるのでしょうか。

岡本 今申し上げたことをどうやって協調するのかということで、分散している主体がものすごい数ですから、中央集権で誰かが全部指示するということはあり得ないわけです。そうすると、何らかの価格シグナルといったものを使って、分散している対象を協調させていって、それが全体最適につながるという仕組みと不可分なのではないかと思います。

 だから、デジタルのテクノロジーをそういった市場メカニズムと組み合わせるということで、皆さんの行動変容が促されて、そこにいろいろなイノベーションが入ってくるといいというか、そういう仕掛けを採ったほうがイノベーションは促されると思うのです。

 そういった仕組み、枠組みを考えないと、分散型エネルギーがただ入ればいいとか、EVがただ入っても有効には使えません。だから、その仕組みをどう考えるかということがポイントになると思います。


●一般の消費者と全国市場の「遠さ」が課題


―― それで、これ(上のスライド)が実...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
日本人が知らないアメリカ政治のしくみ(1)アメリカの大統領権限
権限の少ないアメリカ大統領は政治をどう動かしているのか
曽根泰教
中国共産党と人権問題(1)中国共産党の思惑と歴史的背景
深刻化する中国の人権問題…中国共産党の思惑と人権の本質
橋爪大三郎
為替レートから考える日本の競争力・購買力(1)為替レートと物の値段で見る円の価値
ビッグマック指数から考える実質為替レートと購買力平価
養田功一郎
お金の回し方…日本の死蔵マネー活用法(1)銀行がお金を生む仕組み
信用創造・預金創造とは?社会でお金が流通する仕組み
養田功一郎
教養としての「人口減少問題と社会保障」(1)急速に人口減少する日本の現実
毎年100万人ずつ減少…急降下する日本の人口問題を考える
森田朗
クーデターの条件~台湾を事例に考える(1)クーデターとは何か
台湾でクーデターは起きるのか?想定シナリオとその可能性
上杉勇司

人気の講義ランキングTOP10
新しい循環文明への道(1)採掘文明から循環文明へ
2026年頭所感~循環文明の「三つの柱」…いよいよ実現へ
小宮山宏
「進化」への誤解…本当は何か?(1)進化の意味と生物学としての歴史
実は生物の「進化」とは「物事が良くなる」ことではない
長谷川眞理子
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力
2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』秀吉と秀長の実像に迫る
黒田基樹
逆境に対峙する哲学(6)分別からの超越
ネガティブ・ケイパビリティとは?信じて待つことの意味
津崎良典
生成AI「Round 2」への向き合い方(1)生成AI導入の現在地
生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状
渡辺宣彦
過激化した米国~MAGA内戦と民主党の逆襲(1)米国の過激化とそのプロセス
MAGA内戦、DSAの台頭…過激化が完了した米国の現在地
東秀敏
学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(1)数が理解できない子どもたち
なぜ算数が苦手な子どもが多いのか?学力喪失の真相に迫る
今井むつみ
編集部ラジオ2025(33)2025年を振り返る
2025年のテンミニッツ・アカデミーを振り返る
テンミニッツ・アカデミー編集部
折口信夫が語った日本文化の核心(1)「まれびと」と日本の「おもてなし」
「まれびと」とは何か?折口信夫が考えた日本文化の根源
上野誠
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ