日本のエネルギー&デジタル戦略の未来像
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
カーボンニュートラル社会に必要な「発想の逆転」とは
日本のエネルギー&デジタル戦略の未来像(2)電力の需給バランス
岡本浩(東京電力パワーグリッド株式会社取締役副社長執行役員最高技術責任者/スマートレジリエンスネットワーク理事)
これからの社会では、電力化の進展によるモビリティやロボットの「カンブリア爆発」によって、電力の消費量も増えていくことも予想される。そのような社会を支える電力をいかにサステナブルに供給するかが重要な課題となるが、現在の日本ではどのように電力供給がなされているのか。足りなくても余ってもいけないという電力供給の難しさから、カーボンニュートラル社会に必要な発想の転換を解説する。(全9話中第2話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:12分52秒
収録日:2024年2月7日
追加日:2024年4月20日
≪全文≫

●火力、揚水、太陽光による電力供給の現状


―― ただ、そういう社会になってくると、当然電力の使用量も増えてくることが考えられますし、社会全体としてもカーボンニュートラルという流れを目指していきます。こういう社会になったときにどういう電力であるべきかというところも、お話をお聞きできればと思います。

 まずは現状の分析からというところですね。

岡本 お客様に大変ご心配をおかけしているのが、ここ数年の状況だと思っております。2021年頃から顕在化しているのですけれど、電気が足りないので節電のお願いだったり、省エネルギーをお願いしたりということが、割と日常化してしまったということがまずございます。

 絵を見ていただいているのですけれど、左にあるグラフが冬の1日の電気の使われ方になっています。右に同じスケールで描いていますけれど、これは春のゴールデンウィークの電気の使われ方で、冬と春ではずいぶん違うというのは、まず見ていただけると思います。

 冬のほうを見ていただくと、現状、弊社のエリアだとほとんど火力発電で電気を作っています。あと、揚水発電という水色と、太陽光発電という黄色の部分が見えると思うのですけれど、これは冬で雪が降ってしまった1日です。雪が降るとお客様が電気をすごく使われますけれど、太陽光はほとんど発電できないという、非常にわれわれにとって厳しい状況になります。

 (つまり)左の絵の日は非常に電力需給が厳しかったのですけれど、なんとか揚水発電で頑張って、持ちこたえたという1日なのです。揚水発電は、われわれの中の大きなバッテリーだと思っていただくと分かりやすいですね。

―― よく高速道路などを走っていると見ることがありますけれど、山の上からパイプが落ちていて。

岡本 そうですね。

―― あれは夜の間に水を上げておいて、という仕組みになるのですか。

岡本 そうです。揚水発電の場合は上げ下げができるようになっていて、一般的なものはただ水を落として発電するわけですけれど、逆に下に貯水池があって、そこから水をくみ上げることもできて、その場合、電気を使って水を上の池にくみ上げておいて、電気がほしいというときには、水を上から下に落として発電するのです。

 土日は皆さんあまり電気をお使いにならないし、深夜は割と電気をお...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
財政問題の本質を考える(1)「国の借金」の歴史と内訳
いつから日本は慢性的な借金依存の財政体質になったのか
岡本薫明
グローバル環境の変化と日本の課題(1)世界の貿易・投資の構造変化
トランプ大統領を止められるのは?グローバル環境の現在地
石黒憲彦
外交とは何か~不戦不敗の要諦を問う(1)著書『外交とは何か』に込めた思い
外交とは何か…いかに軍事・内政と連動し国益を最大化するか
小原雅博
ポスト国連と憲法9条・安保(1)国連の構造的問題
核保有する国連常任理事国は、むしろ安心して戦争できる
橋爪大三郎
戦争と平和の国際政治(1)「合理性の罠」とインテリジェンス
国際政治の要諦は戦略とインテリジェンス
小原雅博
中国共産党と人権問題(1)中国共産党の思惑と歴史的背景
深刻化する中国の人権問題…中国共産党の思惑と人権の本質
橋爪大三郎

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(5)中島隆博先生「AIと人間」を紹介
【10分解説】中島隆博先生《AI時代と人間の再定義》
テンミニッツ・アカデミー編集部
印象派の解体と最後の印象派展(3)観察と探究のドガ
ドガ《エトワール》…新技法を追求した印象派の代表作品
安井裕雄
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
印象派の誕生~8人の主要な芸術家
マネ、モネ、ルノワール…芸術家8人の関係と印象派の誕生
安井裕雄
こどもと学ぶ戦争と平和(3)「小さな外交官」と少年兵の問題
外国が攻めてきたらどうすればいい?戦争と少年兵の問題
小原雅博
新撰組と幕末日本の「真実」(2)土方歳三像の真相と江戸の生活事情
土方歳三のイメージはどこまで本当?驚くべき「江戸の常識」
堀口茉純
プロジェクトマネジメントの基本(3)プロジェクトのすすめ方
PDCAサイクルを回すための5つのプロセスとそのすすめ方
大塚有希子
印象派とは~画家たちの関係性から技法まで(2)絵画は絵画からしか生まれない
鍵は「真似る」…印象派の歴史をたどる上での重要な観点
安井裕雄
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(5)羽柴軍団の戦い方
長期包囲戦だけではない!“軍事的天才”秀吉軍団の戦い方
黒田基樹
大谷翔平の育て方・育ち方(7)不可能を可能にする力
「てっぺん」を目指したい――不可能を可能にする秘密とは
桑原晃弥