日本のエネルギー&デジタル戦略の未来像
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
営農型太陽光発電…これからの電力と農業のあり方を考える
日本のエネルギー&デジタル戦略の未来像(9)農業と太陽光発電
岡本浩(東京電力パワーグリッド株式会社取締役副社長執行役員最高技術責任者/スマートレジリエンスネットワーク理事)
カーボンニュートラルな発電法としてなじみ深いのが太陽光発電だが、山林や田畑を切り崩して太陽光パネルを設置することへの批判もある。しかし、農地の屋根として太陽光パネルを活用することで、環境にも農業にも有益な運用が可能になるようだ。営農型太陽光発電の実践から、これからの電力と農業のあり方を提案する。(全9話中第9話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:7分23秒
収録日:2024年2月7日
追加日:2024年6月8日
≪全文≫

●合理的な電力運用を実現する営農型太陽光発電


―― そのように、多様な可能性があるという中でございますけれど、最後に営農型の太陽光発電についてです。

岡本 先ほどからずっと申し上げてきたのですけれど、自家発電、自家消費というのは非常に合理的な面が当然あるので、太陽光は自家発電、自家消費にけっこう適しています。今、ご自宅の屋根に太陽光パネルを載せて、その下で暮らすお客様を、電化した形にして太陽光のエネルギーを電気でうまく使うというのが一つのパターンですけれど、そのパターンをいかに増やすかだと思っています。

 この(スライドの)写真は営農型太陽光発電で、畑や田んぼで農作をしている場所に太陽光も置きます。これは、太陽光発電のための太陽光ではないといったほうがいいと思います。要するに、これは屋根の代わりにパネルを置いて、農業を動かすためのエネルギーを(つくり)、農業という産業を成り立たせるために太陽光を使うということです。こういうパターンにすることができて、これは非常に有望ではないかと思っています。

 写真で見ていただくと分かるのですけれど、私も行くまでは、太陽光パネルを貼ってしまったら真っ暗になって、モヤシでも育てるのか、みたいになってしまうと思っていたのです。けれど、この(スライドの)絵にあるように、パネルは隙間を空けて配置していまして、これでもけっこう発電量は多いのです。

 また、これは農業関係の方に聞きましたけれど、暗くならないので、日射量は多少絞られても農作物の生育にほとんど影響しません。だから飽和する効果があるのでしょうか。そうすると、飽和している部分は太陽光発電のほうに使ってしまっても、農作物にはほとんど影響がなくて、電気も出てくるので、それで農業に必要な熱や動力を賄ったほうが合理的ではないかというもので、今取り組んでおられる方もかなり増えてきています。


●農業の持続と発展のためにこそ太陽光発電の活用が必要


岡本 まだ、こうやって農業をやっている上に太陽光を載せたら農業がダメになるのではないかと、皆さんはどうしても思ってしまうのですけれど、うまく最適化すると、農業のために太陽光をうまく使えるということです。当然バッテリーも使えると思いますし、それだけではなくて、このように置くだけで、太陽光パ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
戦争とディール~米露外交とロシア・ウクライナ戦争の行方
「武器商人」となったアメリカ…ディール至上主義は失敗!?
東秀敏
財政問題の本質を考える(1)「国の借金」の歴史と内訳
いつから日本は慢性的な借金依存の財政体質になったのか
岡本薫明
グローバル環境の変化と日本の課題(1)世界の貿易・投資の構造変化
トランプ大統領を止められるのは?グローバル環境の現在地
石黒憲彦
高市政権の進むべき道…可能性と課題(1)高市首相の特長と政治リスク
歴史的圧勝で仕事人・高市首相にのしかかるリスク要因
島田晴雄
デジタル全体主義を哲学的に考える(1)デジタル全体主義とは何か
20世紀型の全体主義とは違う現代の「デジタル全体主義」
中島隆博
「次世代地熱発電」の可能性~地熱革命が拓く未来
地熱革命が世界を変える――次世代地熱の可能性に迫る
片瀬裕文

人気の講義ランキングTOP10
インフレの行方…歴史から将来を予測する(2)明治以降の物価推移とインフレ率
戦後日本のハイパーインフレの真実…その時、何が起きたのか
養田功一郎
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(1)人を真に活かす人事評価とは
ソニー流の「人材論」「新規ビジネス論」を具体的に語ろう
水野道訓
AI時代と人間の再定義(2)仏法僧の三宝と対話による道徳的進歩
考えるとは相手の頭を使って考えること…共同で思考する意義
中島隆博
こどもと学ぶ戦争と平和(2)「本当の平和」とは何か
「平和」には2つある…今の日本は本当に平和なのか?
小原雅博
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(6)政治と経済をつなぐ公共哲学
どのような経済レジームを選ぶか…倫理資本主義の可能性
齋藤純一
平和の追求~哲学者たちの構想(7)いかに平和を実現するか
国際機関やEUは、あまり欲張らないほうがいいのでは?
川出良枝
産業イニシアティブでつくるプラチナ社会(4)社会課題の解決に取り組む人財産業
メダカの学校・総合的な学習(探究)の時間・逆参勤交代
小宮山宏
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
AI時代に甦る文芸評論~江藤淳と加藤典洋(1)AIに代わられない仕事とは何か
江藤淳と加藤典洋――AI時代を生きる鍵は文芸評論家の仕事
與那覇潤
生成AI・大規模言語モデルのしくみ(2)機械学習と大規模言語モデル
常識を初めて知った!?生成AIの大規模言語モデルとは
岡野原大輔