武器としての「カーボンニュートラル経営」
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地産地消で再建、コープさっぽろのカーボンニュートラル
武器としての「カーボンニュートラル経営」(3)コープさっぽろの地産地消
夫馬賢治(株式会社ニューラル 代表取締役CEO/信州大学グリーン社会協創機構 特任教授/経営・金融コンサルタント)
カーボンニュートラルを実現するためには全ての企業、すなわち生産から小売まであらゆるプレイヤーが例外ではない。その中で今回取り上げるのは、経営危機から見事に再建を果たした「コープさっぽろ」だ。「日本の食糧庫」といわれる北海道で地域的な食品経済を循環させることに価値を見いだして成功したのだが、それはどういったものなのか。地産地消でカーボンニュートラルを進めるその取り組みを解説する。(全4話中第3話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:14分59秒
収録日:2022年7月12日
追加日:2022年10月24日
≪全文≫

●地域的な食品経済の循環に価値を見いだして再建に成功


―― 続きましての事例が生活協同組合の「コープさっぽろ」さんです。

夫馬 そうですね。

―― (コープは)日本全国にございますので、皆さんもイメージがつくと思いますが、コープさっぽろさんが、他の地区の生協さんと比べて特徴的なのはどういうところですか。

夫馬 コープさっぽろさんは名前の通り札幌に本部がありますが、広い北海道全域に店舗があり、今は札幌というより北海道全土を代表するコープさんになっています。実はコープさっぽろさんは、以前かなりの経営難に陥ってしまいまして、事実上経営が一度行き詰まり、再建をされたという企業になります。

 コープさんは地域によっていろいろなカラーがあったりしますが、コープさっぽろさんは、経営難から再建するタイミングで、生まれ変わろうということで食品、食材に特化したコープとして始められました。それが今も続いているのが、コープさっぽろさんの状況です。

 北海道は、皆さんも少しイメージがあると思うのですが、「日本の食料庫」といってもいいぐらい豊富な食材があります。魚介類や芋、さらには野菜もたくさん作っていますし、最近では「北海道のお米がおいしい」ということが話題になっているぐらい、日本を支えている食料庫になっています。北海道が食料庫であるならば、この地域の食品を北海道の皆さんに届けていこうということで、地域的な食品経済を循環させるということに価値を見いだされました。そうして大きく再建に成功してきたというのが、コープさっぽろさんのコープとしての特徴です。


●棚の商品全てをカーボンニュートラルにするところまでがゴール


―― コープさっぽろさんは当然、流通業、小売業になるわけですね。自分で製造しているわけではないという世界観の中で、コープの場合は、いわゆるプライベートブランドということで、企業と組んで作るということもあるとは思うのですが、その商品力を高めるのに、カーボンニュートラルはどういう発想でうまくいくものなのですか。

夫馬 まず都市部にいる方は、コープさんには宅配のイメージがあるかもしれないですよね。

―― 共同購入ですね。

夫馬 そうです。店舗があるというよりは、契約して宅配で届けてもらうというのを想像しますけれど、コープさっぽ...

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