武器としての「カーボンニュートラル経営」
この講義シリーズの第1話
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
今治タオルのIKEUCHI ORGANICに学ぶ深い経営哲学
武器としての「カーボンニュートラル経営」(4)IKEUCHI ORGANICの経営哲学
夫馬賢治(株式会社ニューラル 代表取締役CEO/信州大学グリーン社会協創機構 特任教授/経営・金融コンサルタント)
近年その重要性が叫ばれるようになったカーボンニュートラル。その潮流の中、これまでの活動が再評価されてきているのが、今治タオルメーカーのIKEUCHI ORGANIC(イケウチオーガニック)である。オーガニックを活用して自社ブランド化を進め、OEM依存から脱却したイケウチオーガニック。20年をかけて築いてきた巨大なファン・コミュニティなど、その先進的な取り組みを紹介する。(全4話中第4話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:18分27秒
収録日:2022年7月12日
追加日:2022年10月31日
≪全文≫

●オーガニックで差別化を図り、OEM依存から脱却


―― 続きまして、3つ目の事例ですが、IKEUCHI ORGANIC(イケウチオーガニック)さんという、愛媛県の今治タオルのメーカーですね。

夫馬 はい。

―― オーガニックタオルということになると思うのですが、いかにしてオーガニックになっていったのですか。

夫馬 今でこそイケウチオーガニックさんは、今治本社で今治に工場がある、まさに今治ブランドの一角を担う企業なのですが、IKEUCHI ORGANICという社名を付けて、今でも使われているこのブランドは、あの今治タオルブランドができる前に立ち上げたブランドです。なので、むしろ今治タオルブランドのほうが順番でいうとあとに出てきたブランドです。

 もともと愛媛県の今治市はOEM(Original Equipment ManufacturingまたはManufacturer)の形ですので、今治ブランドタオルそのものは自社のブランドではなく、今治ブランドというブランドもない中で、たくさん生産して、他社のブランドで販売されてきたというのが、今治タオルの歴史です。

 イケウチオーガニックさんも、バブル崩壊などいろいろな苦境の中で、一度経営が行き詰まり、経営再建を余儀なくされるという経験をされています。当時、まだ今治タオルブランドもない中でどうしていくのかという時、OEMからの脱却をしない限り自分たちで価格も決めていけない、製品ブランドも作っていけないということで、イケウチオーガニックを作っていきます。そして、そのタイミングであえて社名にORGANIC(オーガニック)という社名を入れました。もうこれからはオーガニック素材、オーガニックタオルの時代なのではないかということを、今の会長(代表)である池内計司さんがいろいろな方からお聞きしている中で発想されました。再建をしていくには自社のブランド、他社との差別化が必要だと。そこでオーガニックを使って、今非常に業績が伸びてきているのがイケウチオーガニックさんの現状です。


●日本のモノづくり企業には「販売チャネル」の壁がある


―― 先生の本を読んでいて非常に印象深かったのが、例えばオーガニックにしようとか、特徴ある製品にしようというときに、ぶつかる壁がすごく分かりやすく描かれていることです。OEMから自社にします、ブランドを確立しますというとき、ではどうやって売るのか。そ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
生き続ける松下幸之助の経営観(1)今も生きている幸之助
松下幸之助の考え方には今と昔を貫くものがある
江口克彦
これから必要な人材と人材教育とは?(1)人手の供給不足とマクロ経済への影響
ごく一部の人手不足が「致命的」になる…Oリング・セオリー
柳川範之
野獣の経営、家畜の経営(1)経営センスが育つ土壌
ファーストリテイリングで経営者が育つ理由
楠木建
「発想力」の技法を学ぶ(1)発見と探究(前編)
“なぜ”を繰り返せ!『発想力の全技法』に学ぶ原因探究法
三谷宏治
真理は平凡の中にある
感動した言葉は野球部監督の「あいさつは野球より難しい」
上甲晃
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(1)人を真に活かす人事評価とは
ソニー流の「人材論」「新規ビジネス論」を具体的に語ろう
水野道訓

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(13)心の「柔軟性」を高めるヒント
【10minでわかる】心の「柔軟性」を高めるヒント
テンミニッツ・アカデミー編集部
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
昭和の名将・樋口季一郎…ユダヤ人救出編(3)救った人数とゴールデンブックの謎
樋口季一郎のユダヤ難民救出数は?ゴールデンブックの謎は?
門田隆将
天皇のあり方と近代日本(1)「人間宣言」から始まった戦後の皇室
皇室像の転換…戦後日本的な象徴天皇はいかに形成されたか
片山杜秀
デジタル全体主義を哲学的に考える(1)デジタル全体主義とは何か
20世紀型の全体主義とは違う現代の「デジタル全体主義」
中島隆博
「逆・タイムマシン経営論」で磨く経営センス(1)人口問題の本質
「逆・タイムマシン経営論」は本質を見抜くための方法論
楠木建
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
人の行動の「なぜ」を読み解く行動分析学(1)随伴性
三日坊主、部屋が片付かない…なぜできないか行動分析学で考える
島宗理
生き抜くためのチカラ~為末メソッドに迫る(4)人生の勝敗を考える
幸せの鍵「なにげなさ」とは何のことか
為末大
インフレの行方…歴史から将来を予測する(1)インフレの具体像を探る
270年の物価の歴史に学べ…急激な物価上昇期の特徴と教訓
養田功一郎