ドローン

ドローンとは、無人航空機の総称であり、語源はミツバチの雄（drone）。そのプロペラの回る音が蜂の羽音に似ていることからこの名がついた。2017年の改正航空法では「航空の用に供することができる飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船そのた政令で定める機器であって構造上人が乗ることができないもののうち、遠隔操作又は自動操縦により、飛行させることができるもの（中略）をいう」と定義されている。ドローンは用途、大きさ、形状において、軍用の大型機から商用の中～小型機までさまざまある。2010年代前半から急速に普及し用途開発が進むなか、法整備の必要性も議論されてきた。「10MTVオピニオン」では、東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻教授の鈴木真二氏が、ドローンによる「空の産業革命」と題してシリーズ講話を提供。意外に長いドローンの歴史、現在主流となるマルチコプターの仕組み、多様に広がりつつある利用分野について解説している。さらに、近年ではその利用が広がっているからこそ、安全上のリスクと規制のあり方が重要と提言。その中で、より安全で進化したドローン利用のためには、現在の自動飛行から自律飛行を目指すべきだと論じ、「空飛ぶロボット・ドローン」の未来像を示している。