5Gとローカル5G
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「5G」ドローンによる4K映像リアルタイム伝送が国内で成功
5Gとローカル5G(4)eMBBの分野での実証実験
中尾彰宏(東京大学 大学院工学系研究科 教授)
5Gのシステムを使った実証実験は、多方面で進められている。特にドローンを用いた4K映像のリアルタイム伝送実験は、商品化に伴って生じるさまざまな問題を浮かび上がらせるという点で非常に有用である。その他にも、8Kライブ映像を活用した競走馬の育成支援も、5Gによる実証実験として行われている。(全9話中第4話)
時間:11分24秒
収録日:2019年11月20日
追加日:2019年12月23日
≪全文≫

●地域から出た利活用アイデアを実証していく活動が行われている


 それでは、5Gで何ができるかということについて、少しお話しします。まだ商用サービスは始まっていませんが、これまでの2017年~2019年で、総務省が中心になり、さまざまな実証実験が行われてきました。

 まず2017年に実証実験の課題として8つの課題・分野が制定されました。労働力、地場産業、観光、教育、モビリティ、医療・介護、防災・減災、行政サービスという8つの課題分野の中で、大体1~3つほどの実証テーマが設定されています。

 特に、2018年~19年には、たくさんの実証実験が行われました。2018年の段階では、都市部を中心とした限られたエリアで実証実験が実施されていましたが、2019年には、地域課題解決型の実証が行われているところが特徴です。

 どういうことかというと、例えば5Gを商用化するにあたり、都市部は人口が多いため、サービスとして成り立ちます。5Gを使う人も多いことが予想されるからです。それに対して地域に行くと、人口が少ないため、それが定かではありません。したがって、戦略的には、地域での利用を促進するためのいろいろな実証をしておく必要があるのです。そこで2019年度では、地域から出された利活用アイデアを実証していく活動が行われています。

 ここではたくさんの実証実験のテーマが挙げられていますが、各社・大学が中心となって、いろいろなアイデアが出され、5Gの使われ方が探求されています。ではその中でも私が取り組んだ内容を、少し紹介していきたいと思います。


●4K映像のリアルタイム伝送


 まず、eMBBの分野での実証実験をご紹介します。大容量通信については、映像系のアプリケーションが多く考えられています。われわれもこれに関する実証研究を2018年6月に報道発表したのですが、KDDIと東大で共同研究が行われました。その結果、5Gを搭載したドローンを用い、4K映像をリアルタイムで伝送することに国内で初めて成功しました。

 右下の図を見ていただきたいと思います。4Kカメラと5Gタブレットを搭載して、ドローンを飛翔させています。そして、人や物などの地上にある物体を4Kのカメラで撮影し、5Gタブレットによってその映像を地上に...

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